漆喰とは?
瓦屋根における漆喰の役割
漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)を主原料として製造される部材であり、瓦屋根では主に棟瓦の施工に使用されます。
以下にその役割をご紹介致します。
雨水などから葺き土を保護する役割:
棟瓦の土台である葺き土は水分に弱く、露出した状態は雨水の吸水・流出を招きます(>_<)
その為、漆喰によって塗り固める事で、防水性を備える必要があります!
瓦のズレを防止して棟瓦周辺の景観を整える役割:
漆喰には接着効果もあります。
瓦を接着・固定する事で隙間が生まれる事を防止し、棟瓦やその周辺の瓦がズレてしまう事を防いでいます。
上記の通り、漆喰は棟瓦において非常に重要な役割を担っています!
漆喰の定期的な点検・メンテナンスを忘れずに行いましょう!
漆喰の製造方法・特性
漆喰の主要成分は消石灰(水酸化カルシウム)で、これは石灰岩を加工して生成されます。
石灰岩は塩焼きにし、その後水を加えることで消石灰に変わりますが、この消石灰にワラスサや紙スサ、そして角又という海藻の糊やメチルセルロースといった保水性材料を混合して造られるのが漆喰です(#^^#)
さらに、現代では漆喰をより純白にするために化学繊維を使用したスサを用いたり、撥水性を向上させるために油や樹脂を加えるなど製造方法も進化しています。
また、セルフクリーニング機能を持ち、よりメンテナンスが容易になった光触媒が用いられた漆喰も存在します(#^^#)
漆喰の大きな特徴として挙げられるのが、気硬性です。
施工直後は柔らかい漆喰ですが、空気中の二酸化炭素と反応することで硬化していきます。
その為、施工性が高い部材とも言えます(#^^#)
また、空気中の化学物質を吸着する特性も備えていますのでシックハウス症候群を低減させる効果を持つとも言われており、さらに、調湿機能・殺菌効果・カビの抑制効果などにも優れます。
漆喰は、想像以上に非常に多くの機能を備えています。
その為、棟瓦だけでは無く、蔵や押し入れなどでも広く活用されています( *´艸`)
漆喰の歴史・発祥
漆喰(しっくい)は長い歴史を持つ建築材料です。
5,000年前には既にエジプトのピラミッドをはじめとした世界各地で使用されていた技術とされ、日本では約1,500年前に仏教と共に大陸から伝わったとされています。
漆喰の名前の由来は「石灰」の唐読みで、その製法や用途が時代を経て進化してきました。
石灰自体は、古代の海洋生物の死骸が長い年月をかけて化石化し、地殻変動によって地上に現れた石灰岩から生まれます。
この石灰岩を基に漆喰が造られ、棟瓦や蔵の部材となるのは不思議ですよね(^^♪
漆喰の現地調査・施工の様子
続いて、実際の漆喰の現地調査・施工実績を詳しくご紹介致します!
劣化・剥離が進行した漆喰の現地調査の様子
松戸市古ヶ崎のお客様より、劣化・剥離が進行した漆喰の現地調査のご依頼を頂きました!
写真のように劣化した漆喰が剥離してしまい、棟瓦に使用される瓦のズレも確認出来ました(>_<)
内部の葺き土が露出していますので、この状態では雨水により葺き土が流出してしまう状態です。
また、谷板金付近の瓦が外れてしまい、漆喰の欠片も落ちていました。
瓦は重量が重い為、一枚のズレが大きなズレへと発展してしまいます。
このままでは棟瓦の歪み・倒壊のリスクが大きい為、早急な補修工事が必要です!
漆喰詰め直し工事の様子
雨樋を清掃されていた際、漆喰が剥がれている事に気づかれたH様より現地調査のご依頼を頂きました(^^)/
ご相談内容とは別に、室内に雨染みが生じてしまっているとの事でそちらも拝見させて頂きました。確かに押し入れや内壁に雨染みが確認出来ます(>_<)
瓦屋根に上がらせて頂きますと、漆喰の一部が劣化によって剥がれている状態でした。こうした隙間から雨水が浸水してしまう事で、雨漏りに繋がってしまいます。
瓦屋根全体も調査させて頂きましたが、どうやら雨漏りの原因はこちらで間違いないようです。
今回は、漆喰詰め直し工事による雨漏り修理をご提案させて頂き、工事をご依頼頂きました(^^)/
漆喰詰め直し工事は、劣化が進行した漆喰を取り除いた上で新しい漆喰を詰める工事です。既存の漆喰を残した状態で、新たな漆喰を詰める「詰め増し工事」も存在するのですが、劣化状態が軽微な場合にしか行えませんので今回の様な状態に適用する事は出来ません。
既存の漆喰を撤去し、新たな漆喰を詰めていきます!
今回は、南蛮漆喰「シルガード」を使用致しました。
シリコンが含有されることで、防水性・強度が高められています(#^^#)
南蛮漆喰「シルガード」を使用した、漆喰詰め直し工事が完了致しました!施工直後は黒色ですが、空気に触れ硬化していくに比例して徐々に白くなっていきます!ご安心ください(#^^#)
雨漏りも解消されましたので、お客さまにも大変お喜び頂けました!
漆喰とは?まとめ
ご紹介させて頂きました通り漆喰は棟瓦に使用され、葺き土の浸水防止や接着による棟瓦の景観を守る重要な役割を担っています。しかし、瓦と比較して耐用年数が短い為、定期的な点検・メンテナンスを実施されることをオススメ致します
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記事内に記載されている金額は2024年03月18日時点での費用となります。
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