この状態では塗装不可能です


倉敷市中庄K様より連休中にお問い合わせがあり、訪問させて頂きました。相談内容は軒の塗装が捲れているので、何とか補修出来ないか?との相談でした。お客様の話だと、数年前に太陽光の訪問販売の方が来て、安価にするから塗装も見積もりさせて欲しいと言われ、施工をお願いしたとの事でした。施工完了から2年後に今回の不具合が見つかり、施工業者に問い合わせすると『雨漏りでもしてるんでしょう、見積もりに行きますよ』との返事が返ってきたようです(泣)
さすがにお客様も、そういう問題ではない、ちゃんと直して欲しいと伝えたらしいのですが、のらりくらり交わされ、それ以上取り合おうとはしなかったようです。お客様もしびれを切らせ、弊社に連絡がありました。
調査開始からまず目に飛び込んで来たのは、破風板の吹き付け捲れ(一枚面の画像)お客様にこれですが?って尋ねたら、軒もよく見てよ・・・・・。ガチョーン・・・・この剥離ですか?酷い感じですね。
破風をよく見てみると、木製下地、軒天もべニヤで木製下地。通常吹き付け塗装の下地には、ケイカル板が使用されるか、窯業系の下地が多く採用されています。
木部に塗装する場合は、スティンとか浸透性の塗料だと、剥離のリスクは少なくてすみますが、今回のような膜厚(スキン・リシン)のような塗膜に厚みがある塗料を、木部に塗装した場合は、剥離するリスクがかなり高くなります。木部は通常の建材と違い、木目(導管)があり呼吸しています。そこを塞いでしまうと呼吸できなくなり、塗膜を押し上げ捲らせてしまいます。
ちゃんとした塗装業者であれば、これは常識的に知っていると思います。
前置きはともかく、お客様的には何とか補修して欲しいとの事ですが、これは僕の技術をもってしても無理。軒と破風・鼻隠しを全て剥離するには、膨大なコストがかかります。お客様には、ほんと申し訳ありませんが、今回の工事はお断りさせて頂きました。大工さんにでも相談して、何か貼ってもらうしか方法は無いと思いますとお伝えしました。
あの時、工事をしていなければ、ここまで酷い事にはなってなかったでしょう。お客様も素人ですから、木部に吹き付けしたら剥離するという認識は無かったと思います。
心ない業者に憤りを感じました。
記事内に記載されている金額は2019年01月11日時点での費用となります。
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