ALC基材劣化からの雨漏り




外壁のALCパネルから雨漏りしているので一度見て欲しいと連絡があり、現調させて頂きました。一見みても何ら問題ないように見えますが、よく見てみるとALCの目地部分や外壁の各所にクラック(ひび割れ)が入っています。今までの経験から、ALCパネルは木造用は38mmの厚みの物が多く採用されています。しかし20年が経過するとALCパネルはクラック(ひび割れ)が多く発生し、雨漏れを引き起こしている物件が多いです。ここの現場も例外なく外壁が割れ、目地のコーキングが劣化し雨漏れしている状態です。こうした場合、通常の塗装では塗膜表面に伸縮性が無いため、ALCの基材が割れたら、塗装表面も一緒に割れるので、その部分から雨漏りを引き起こします。
ではALCパネル下地で雨漏れを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?
まず補修するべき部分は外壁のクラック(ひび割れ)です。割れている部分をVカットし、そこにコーキングを充填します。コーキングを充填しただけでは、ミミズが這ったように見えますから、そこにカチオン系のフィラーを塗布します。その後に現状ある塗装材と同じものを塗布してやる必要があります。その後に伸縮性のある塗料での改修が望ましいと思います。しかしここまでやると、通常の塗装より約2~3倍のコストがかかり、お客様に話をしても高い、高いと言われます。なかなか理解もして頂けません。
しかし、そうしたやり方でメンテナンスしない限り、ALCのクラック(ひび割れ)は防止出来ません。新築当初は、経年劣化でこのような事が予測されていたら、もっと厚みのあるALCを使用していたか、あるいは伸縮性の高い塗料で塗装していたかの選択が出来ていたと思います。プロの設計士さんでもこのような事は、なかなか知識としてないのが現状です。建てた家が20~30年後どうなっているのか?またメンテナンス費用はどれくらい必要なのかを精査し新築すと事も重要なポイントだと思います。
家を長持ちさせるには、雨漏りをさせない事が最も重要な課題だと思います。見た目の意匠性や間取りだけに拘らず、今後メンテナンスにどれだけコストがかかるか、頭の片隅に入れて設計する事をお勧め致します。
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