工場屋根 遮熱塗装で環境改善



和気郡和気町和気の大手食品会社様よりお問い合わせがありました。ここの工場は過去に社員様の事務所や他の部位も多数塗装させて頂いております。この度は大勢の社員様が働いている工場建屋の屋根遮熱塗装。真夏は室内の温度が異常に高くなるので何とか環境改善出来ないかと、見積もり依頼がありました。
弊社では工場の屋根遮熱塗装を年間1万㎡程度塗装させて頂いております、その豊富な施工実績から、いろいろとアドバイスさせて頂けたらと思います。ネットとかでみると市場にはたくさんの屋根遮熱塗装が掲載されています。効果あった・・・・、無かった・・・・さまざまあると思います。効果の感じ方は屋根の素材、遮熱塗料の色や性能、建屋の高さ、工場の向き、天井の高さとさまざまあります。そこれを見極めないで塗装してしまうとお客様から効果が無かった、感じられなかったとクレームが入ります。
≪遮熱塗装をやって効果が感じられる環境≫
まず基材についてお話をさせて頂きます。効果が高く出るのは金属の折半屋根(写真参照)外気温36度だと、屋根の表面温度は約85度程度上昇致します。建屋の形状が高さが10m(2階は無く抜けている状態)で1階で作業しており熱源が無い状態であれば効果は感じられると思います。白色の遮熱塗装をする事で約20~30%屋根表面の温度を抑制出来ます。さらに室温は3~5度低下させる事が可能となります。
≪効果を感じられない環境≫
作業現場に熱源(ボイラー等)ある場合。建屋の高さが15m以上ある場合(天井に熱がこもるため)。屋根の基材がスレートで建屋の高さが10m以上ある場合。2階が事務所、1階が作業場の場合、作業場は効きません(2階事務所は効果がある)
今でこそメジャーとなった遮熱塗装ですが、営業のみ先行し効果が得られないと言われる事も巷では聞きます。先ほど記述した点を頭に叩き込んで、現場を見て提案する事が、遮熱塗装を失敗させないポイントとなります。
今回の遮熱塗装は効果があると判断致しました。写真左の屋根は折半金属屋根、建屋は2階建て、従業員様は2階で作業をしておられます。他の部位にもほぼ同じ環境ですが、1部屋のみボイラーがあり、その部分は効果を感じる事は難しいと担当者様にお伝えしました。
スプリンクラー散水VS遮熱塗装

他に担当者様からこんな質問がありました。
「うちの工場は毎年、夏には地下水をポンプアップしてスプリンクラーで散水してる、遮熱塗装より散水のほうが効果が高いだろ」
この質問は数年前に他の工場でもありました、その時は正直に地下水を散水しているほうが冷えると思います」そう答えました。ですが答えは違ってました。その工場は散水は屋根が傷むから遮熱効果は薄いかもしれないですが、屋根劣化のほうが気になるから、どちらにしても、遮熱塗装をして欲しいと依頼がありました。塗装後はそこの工場長から聞いた言葉は耳を疑うような言葉でした。スプリンクラーで散水しているより遮熱塗装を屋根全体にしたほうが、温度が低下している。とのお褒めのお言葉を頂きました。
結論からすると、スプリンクラーは回転しながら散水していますが、その周辺は確かに温度が下がります。ですが全体の温度を下げる事は不可能に近いんです。遮熱塗装は屋根全体に塗るため温度抑制出来たのだと改めて思いました。
遮熱塗装がスプリンクラー散水に勝てた瞬間でした!
さらに地下水を長期に渡り散水する事で地下水に含まれている成分の関係で、屋根を劣化させてしまいます。(写真参照)このまま放置していると屋根に穴が開いてしまう可能性もありますので注意が必要です。

屋根塗装の見積もりをするうえで間違えてはならないのは屋根の係数、凹凸があるのでテープを貼って係数を計算しなければなりません。ここを間違えると数量に違いが出るためちゃんと計測する必要があります。見積もり根拠としてお客様に提出させて頂きます。写真の形状だと係数は約1.46倍。塗装面積×1.46倍で屋根の面積計算していきます。
弊社では戸建住宅塗装、大型マンション、工場塗装等さまざまな塗装工事の施工をさせて頂いております。どんな質問でも大丈夫ですからお気軽にお問い合わせ下さい。
記事内に記載されている金額は2018年09月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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