雪害と思われる損傷した軒樋の火災保険による交換工事
仙台市泉区で、外壁・屋根全塗装の依頼を頂きましたお客様宅で、軒樋が雪の重みでゆがんだり、破損したりしている箇所があり、火災保険で雪害の申請をしたところ修繕見積り金額がすべておりることとなり、軒樋全部を交換することとなりました。
横葺き金属屋根で屋根の勾配は5寸ときつめ勾配でしたが、はじめから雪止めの数が少なく設置されており、仙台でも冬は20~30センチ程の雪が積もることもひとシーズンに数回はありますので、積もった雪が滑り落ち、軒樋に相当な荷重がかかり、軒樋自体が歪んだり、支持具(留め金具)が曲がったり、割れて破損してしまっているところもありました。雨が降るとあちこちから雨垂れがして、樋の体をなしていないような状態でした。
軒樋の割れ
軒樋の割れ下方から
既存の損傷した軒樋をすべて外しました
屋根の洗浄作業に入る前にすべての軒樋を外す作業を行いました。
交換する軒樋を外してからのほうが洗浄も効果的にできて、塗装工程も作業効率が良くなるため新しい軒樋は塗装がおわってから設置することに致しました。
作業中の期間は樋のない状態になりますが、施主様にももちろんその旨お伝えし了承を頂いての作業になります。
外した軒樋
雪害の損傷のもう一つの原因と思われる支持具
今回の軒樋の雪害による損傷は、屋根が5寸勾配ときつめの傾斜にもかかわらず雪止めの数が少なかったことと、軒樋を外してみてわかったことですが、支持具は通常屋根の勾配に合わせたものを使用するのですが、外した支持具は、3寸屋根傾斜用の16度のものでした。5寸勾配用は26度のものなので、それも雪の重み圧力に耐えきれなかったものと考えられます。
外した3寸屋根傾斜用16度の支持具
軒樋を外したあとの金具のビス跡
軒樋は20~30センチの感覚で支持具という留め金具で設置してあります。
すべての金具を外していきますので、それなりの作業量になります。
支持具をはずしたあとにはビスの穴が残ります。その穴はコーキングでしっかり塞ぎます。
中にはビスの穴をそのままにしてしまっている手抜きのケースを目にしたこともありますが、いくら見えないところとはいえ通常はコーキングでしっかり塞ぎます。
その穴から雨水がしみて破風板の劣化を進めてしまう原因にもなります。
支持具を外したビス穴
ビス穴はコーキングで塞ぎます。
コーキングの成形
外した軒樋は廃棄処分
交換のため外して不要となる軒樋はすべて廃棄処分します。
1本が長いので、処分しやすいようセーバーソー(切断器具)で短く切断します。
処分する軒樋をセーバーソーで切断
仙台の天候は不安定で、天気を見ながらの作業でした。
次は高圧洗浄の工程に入ります。
記事内に記載されている金額は2019年10月07日時点での費用となります。
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