以前雨樋交換工事でお世話になりました千葉市花見川区にお住まいのお客様より、塀の塗装工事依頼を頂きました。道路に面した2m以上のモルタル仕上げの塀には汚れだけでなく、塗膜の膨れ・剥がれやクラックが見られましたので、下地を綺麗に補修しなおしてから塗装を行う必要があります。今回は塀に良く起こる塗膜の膨れと補修方法をご紹介したいと思います。
塗膜の膨れが見られる塀塗装


道路を歩いていると塀の塗膜がプクーッと膨らんでいるお住まいを見たことが一度はあるかと思います。外壁や屋根では見られにくい現象なのに、なぜ塀は剥がれてしまうのだろうと思いますよね?また塗膜の膨れが出来るお住まいと出来ないお住まいがありますが、これはそもそも塀の作り方から異なるのです。塀はブロックを積み上げて形成していく方法と、コンクリートを打設する方法がありますが、多くのお住まいではブロックを積み上げています。コンクリートは密度が高く雨水が入り込みにくいのですが、ブロックは内部に空間があり雨水を吸い込み溜め込んでしまいます。外壁基礎を塗装しても塗膜が膨れないのはコンクリートで施工されているためです。
塀の塗膜膨れは塗装を行う下地が水分を含んでいることが原因です。塗装時には全く分かりませんが、塗膜を形成した後に下地に含まれた水分が蒸発する際に塗膜を押し出してしまうことで膨れを起こします。では水分を含まないように塗膜保護を頻繁にしていれば膨れは起きないはず!と思いますよね?確かに塗膜の膨れを起こしにくい状態にすることは出来ますが、必ずしも防ぐことは出来ません。というのも、塀は地面に接しているため下からも雨水を吸い込んでしまうため、問題が無くとも塗膜に膨れを起こす可能性が非常に高いです。


塗膜の膨れが限界に達すると、塗膜が爆発するかのように剥がれを起こし雨水の入り口を作ってしまいます。するとブロック自体が傷み、耐久性が低下してしまいます。ブロック塀が崩れる原因は地震が多いのですが、耐久性が低下してしまうことで地震の揺れに耐えきれなくなってしまいますので、汚れが著しく目立つ、塗装をしてから時間が経過している場合は塗り替えを検討しましょう。
モルタル仕上げにもクラックと呼ばれるひび割れが見られました。こちらは外壁と同様に下塗りフィラーやコーキング材での補修を行っていきましょう。
塀塗装工事


塗膜の膨れが見られる場所は塗装を塗り重ねても剥がれてしまいますので、皮スキやスクレーパーで剥がせるところまでしっかり剥がしていきます。モルタルでパターン付けをしている場合はその部分だけフラットになってしまいますので、そのまま塗装を行うかパターン付けをし直すかはしっかりと検討しましょう。
塀塗装には透湿性の高い塗料を使用しましょう


今回は今後のクラック再発にも備えフィラーで下塗り後、パーフェクトトップ(色番号:ND-102)での塗り替えを行いました。塗料の中には弾性・微弾性塗料と呼ばれる建物の動きに追従しひび割れを起こしにくくするタイプがありますが、厚膜が水分の排出を邪魔してしまいます。パーフェクトトップは透湿性が高い為、塗膜の膨れを起こしにくい仕上がりにすることが出来ます。

以上で塀塗装は完了です。塀にある穴は水抜き用ですので塞ぐことは出来ません。今回は塗膜が膨れにくい施工を致しましたが、必ずしも塗膜が膨れないという確証はありませんので予めご了承ください。塀以外にもフェンスの劣化、タイルの剥がれ、ポスト周辺の隙間から雨水が入り込むことで、塗膜に膨れや剥がれを起こしてしまいますので、塀と接している部材のチェックはあわせて行っていきましょう。
塀塗装依頼、塀に適切な塗料や施工方法のご相談等がございましたらお気軽に街の外壁塗装やさんへご連絡ください。お住まい全体を綺麗に維持できるよう精一杯手伝いさせて頂きます。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
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