千葉市美浜区にてスレート屋根材の落下でご相談を頂いたお住まいですが、今回はその際に点検を行った外壁の経年劣化を見ていきましょう。メンテナンスを検討しているけどサイディングかモルタル、どちらの塗装方法を参考にすれば良いのか分からないといったお住まいの特徴・施工方法をあわせてご紹介していきたいと思います。
モルタル吹き付け仕上げのサイディング点検


ご自宅に使用されている外壁材の種類はご存知ですか?現在はサイディング・モルタル・タイル・ALC・コンクリート等多数の外壁材がございますが、パネルが貼られ継ぎ目がある場合はサイディングかALCで目地幅の他、釘止めならサイディング、厚みのあるパネルであればALCといったようにおおよそは見た目で判断することが出来ます。こちらのお住まいは約3m間隔の目地が見られますので窯業系サイディングですが、表面はモルタルのような手触りに仕上がっています。サイディングにはモルタル風やタイル調といった豊富なデザインがございますが、モルタルで吹き付け仕上げが施されていました。
モルタルの吹き付け方法


モルタル仕上げとは既存の外壁材を残したままモルタル外壁のような手触り・柔らかな印象を与えることが出来る施工方法です。スタッコやリシンを外壁に向かって吹き付けることで立体感のある仕上がりになりますし、サイディング表面が露出しないため経年劣化を防ぐことも出来ます。一から塗っているモルタル外壁とは異なり、クラックの発生が躯体にそれほど影響しないというメリットもあります。
吹き付けた後ローラーで骨材をつぶせばまた違った印象になりますし、仕上がりの選択肢は更に広がります。画像は部分的な補修跡を直すために吹き付け補修を行った様子ですが「パターン付け・肌合わせ」とも呼ばれ、吹き付け前も下塗りで密着性を向上させてから補修を行っています。
サイディングで補修すべき目地シーリング材


表面はモルタルですがベースはサイディングですので目地と呼ばれる継ぎ目は必ず存在します。目地に充填されているシーリング(コーキング)材が劣化してしまうと肉痩せ・亀裂を起こしてしまいますので、塗装時には目地補修工事が必要になります。では塗り替えにはサイディングに適した塗料を使用するのか?無機やフッ素系塗料が使用できるのか?という点は気になりますよね?表面の性能はあくまでモルタルですので、下塗りをフィラーにすることでひび割れの発生も抑えられるでしょう。硬膜と言われる無機系やフッ素系塗料であってもモルタルに適した塗料であれば問題なく使用することが出来ます。

新築時にはコーキング補修後に吹き付けがされていたため目地部分も目立たず仕上がっていましたが、補修の際には既存目地を剥がしますのでフラットになってしまいます。目地もモルタル吹き付けで仕上げたい場合は、住宅全体にパターン付けをするようなものでコストが掛かってしまいますので予めご了承ください。
外壁材を知る事で適切なメンテナンス方法を行えて、長期間綺麗な状態を維持することが出来ます。まずはお住まいにどのような特徴をもった屋根材・外壁材を使用しているのかを判断し、経年劣化に合わせて補修を行っていきましょう。
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