船橋市にお住まいのお客様から屋根の無料点検を承りました。屋根は普段目にすることが出来ないため定期的な点検と適切なメンテナンスは欠かせないものです。今回はアスファルトシングルと呼ばれる屋根材ですので、特徴と補修時の注意点をあわせてご紹介していきたいと思います。
軽量で高耐久なアスファルトシングル


アスファルトシングルとは屋根の下葺き材(防水紙・ルーフィングシート)を仕上げ材にしたような屋根材であり、薄くて柔らかいシート状の屋根材です。オークリッジスーパーを参考にすると厚さは凸部6㎜、凹部はなんとわずか3㎜で充分な耐久性を持っており重量は1枚1.74㎏、1㎡当たり約12㎏(スレート屋根材は約20㎏)と非常に軽い屋根材です。
建築時に屋根材の重量に対する壁量は決まっているため、軽量な屋根材を使用することで壁量を少なくできイニシャルコストを抑えられるという考え方があるようです。逆を返せば既存の屋根材よりも重たい屋根材を使用する際には、耐力壁を増やす必要がありますので、予めどのような屋根材を使用したいかをしっかり検討しましょう。
アスファルトシングルはアメリカではほとんどのお住まいで使用されている程知れ渡っている屋根材ですが、日本では瓦・スレート・金属屋根が高い割合を占めており、ログハウスでの施工が多くみられる程度でした。これは柔らかい屋根材だからこそ捲れやすく、台風の多い日本では適さないと判断されたためです。しかし実際はアスファルトシングルを扱える業者が少なく、正しい施工方法がされていなかったという話も耳にします。
シングル材が剥がれてしまう原因は?

アスファルトシングルは接着剤で貼り釘で留める工法によって葺かれています。しかし接着剤の量が不十分だったり密着されていないと、強風によって捲れ・剥がれを起こしてしまいます。では捲れてしまったらどうすればいいのか?この場合は屋根材にも問題がありませんので、再度接着剤をつけて圧着すれば問題ありません。捲れ上がった状態のままですと、強風に煽られ千切れてしまうこともありますので、気づいた時点で補修を行いましょう。


アスファルトシングルは曲面の施工も可能なため、板金は使わずシングル材だけで施工しているお住まいも少なくありません。板金を使用している場合は継ぎ目のシーリング補修を徹底しましょう。シングル材の下地にも防水紙は葺かれていますが、実際に雨漏りを起こした際に瓦のように1枚剥がして下地を確認するといった方法は出来ませんので、雨漏りの原因となるような場所は重点的にチェックし雨漏りの発生を防ぎましょう。
雨漏りが起きてしまっている場合は屋根カバーか葺き替えでの補修になりますが、アスファルトシングルの上にアスファルトシングルを重ね葺くことも可能ですので、実は非常に便利でメンテナンスが簡単な屋根材なんです。
アスファルトシングルの経年劣化は様々です。シングル材表面に吹き付けられている天然砕石や彩色砂が剥がれてしまうと下地のフェルト紙が露出してしまう為、屋根材としての寿命を迎えてしまいます。そこで屋根表面の劣化を防ぐ為に屋根塗装メンテナンスを行いましょう。
屋根塗装メンテナンス時の注意点


屋根塗装の工程はスレート屋根材などと全く変わりません。しかし高い水圧を当てると表面石粒が剥がれてしまいますので、水圧を調整しながら洗浄をしていく必要があります。そして使用するのは【水性塗料】です。油性(溶剤)塗料ですとシングル材のアスファルトが染み出し状態が悪化してしまいますので、必ず水性塗料で塗膜保護を行っていきます。
近年はガラス繊維を基板にしたグラスファイバーシングルが多く、20~30年と寿命も長いアスファルトシングルですので、ぜひ剥がれが無いかのチェックと10年ごとの塗装メンテナンスを行っていきましょう。
アスファルトシングルのメンテナンス、お住まい無料点検をご希望の方は、お気軽に街の外壁塗装やさんへご相談ください、お待ちしております。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
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