千葉市中央区にお住まいのお客様より屋根外壁塗装点検を承りました。多くのお住まいで使用されている窯業系サイディングですが、デザインはもちろん張り方や厚みにも違いがあり、特徴や注意点も異なります。そこで今回は窯業系サイディングの「縦張り」と「横張り」の違いと目地を利用した色分け方法をご紹介したいと思います。

目地がありボードを貼り付けていることが分かりますので、多くのお住まいで使用されている窯業系サイディングだと分かりますね。築10年を経過し色褪せ・汚れの付着が目立ってきたため塗り替えをご検討されているようです。サイディングの浮きや反り、破損箇所もないため問題なく塗装を行う事が可能です。


外壁の縦方向に見られる1㎝程の目地が窯業系サイディングの継目になります。目地はサイディングの隙間を埋めることで雨水の浸入防止を図っています。ほとんどのお住まいで使用されている14㎜のサイディングは釘で留められている為、釘の固定不良によりサイディングも浮いてしまうと、目地に充填されているシーリング(コーキング)材も剥がれてしまいます。サイディングの場合は塗装だけでなくボードの浮きやシーリングの経年劣化をしっかり確認してメンテナンスを行っていく必要があります。
ところで目地が縦方向に見られるお住まいが多いとは思いますが、なぜか目地がないサイディングを見たことがある、もしくは住んでいる方もいらっしゃいますよね?これはサイディングの張り方によって異なります。多くのお住まいが455㎜×3,030㎜のサイディングを横方向に張り付けています。目地は外壁材の短辺方向に設けられるため、このように縦方向で目地が見られます。


白い建物は縦張りです。赤く示した部分が1枚のサイディングで本来はその上下で目地を設けなければなりません。しかし下方は通気の為、上方は水切り金具が取り付けられているため目地という物が存在しません。だから目地が少なくなるのです。
では実際どのようなメリット・デメリットがあるのかを比較しながらご紹介いたします。
横張りサイディングのメリット・デメリット
現在多くのお住まいで使用されていますが、【通気工法】が主になるころから増加したようですね。というのも、サイディングを張るための胴縁と呼ばれる下地はサイディングの張り方は逆になります。つまり横張りにすると胴縁は縦方向になりますので、内部を通る空気や雨水を妨げることはありません。デメリットは目地の量です。およそ3mごとに目地が必要になりますので、メンテナンスの際には費用が若干高くなります。
縦張りサイディングのメリット・デメリット
縦張りサイディングは先ほど紹介した通り目地が少なく済みます。また雨水は上から下に伝いますので、縦方向のサイディングの方が雨水の流れを妨げることがありません。デメリットはやはり通気工法の胴縁が横方向になるという事です(通気道の確保等の工夫はされます)。また縦張りサイディングは横張りよりも種類が少ないようで、デザインが限られる可能性があります。
目地は粘性があるので埃の付着が目立ちやすくなりますが、塗装工事の際には打替えを行ってから塗膜保護を行いますので全く目立ちません。縦張りの場合の水切りも塗装が可能ですので、1色塗りで目立ちにくくすることが出来ます。もちろんアクセントとして異なる色を使用しても良いですね。
目地を利用した塗り分け方法


幕板や化粧柱がなくとも、サイディング目地を利用しての塗り分けは可能ですのでカラーシミュレーションを用いてご紹介します。例えば1部分をとりあげてアクセントにするも良し、2色で濃色の重たい印象を緩和することも出来ます。2色で仕上げることでお洒落感が増しますので、じっくり塗り分けの方法を検討していきましょう。
サイディング外壁の塗装依頼、色の選び方・塗り分け等の仕上がりに関するご質問がございましたら、お気軽に街の外壁塗装やさんへご相談ください。工事をするしないにかかわらずカラーシミュレーションを作成させて頂きますので、ぜひイメージを膨らませながらお住まいのメンテナンスを楽しみましょう。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
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