今回のブログは以前無料点検の様子をご紹介した八千代市村上のお住まいでの屋根塗装工事です。建物に使用されている建材は実は水に弱い物が多く、雨水によって耐久性を落とさないよう定期的なメンテナンスが必要になります。塗装工事は既存建材をそのままに施工することが出来る為、比較的安価にできるメンテナンスです。屋根は太陽光や雨水に晒される最も過酷な環境下にあり、雨漏りを起こしてしまうと室内にまっすぐ雨水が入り込んでしまい様々なトラブルの元になってしまいますのでしっかりと適切な工事を行っていきましょう。
屋根塗装前の工程
足場仮設と飛散防止用ネットの設置


塗装工事を行う際にはまず足場仮設とメッシュシートを取り付けます。作業中には細心の注意を払いますが、高圧洗浄中に飛び散る汚れを含んだ水と塗料の飛散が考えられます。隣家が近い住宅は特にご迷惑とならないよう飛散防止用シートで住宅全体を囲っていきます。
塗装前のセメント瓦には苔や埃等の付着が見られました。塗装を行う表面が綺麗でないまま塗装をしてしまうと、塗膜が密着せずに数年も経過せずに剥がれてしまいます。
苔の根絶ちが出来る高圧洗浄

そこでまずは高圧洗浄で表面にこびりついた汚れや苔を洗い流していきます。近年は家庭用高圧洗浄機をご自宅でお持ちの方もいらっしゃると思いますが、その水圧は高くて12Mpa(メガパスカル)程度、およそ120㎏の圧力で洗浄することが出来ますので決して低いという訳ではありません。しかし住宅塗装を行うには15Mpa(150㎏)程の水圧が無くては頑固にこびりついた汚れは落とせません。高い水圧を当てることで苔の根も絶つことが出来ますので、洗浄後はしばらく苔も繁殖しにくい状態に仕上がります。洗浄後の水を含んだ状態で塗装してしまうと塗膜の膨れを起こしてしまいますので、しっかりと乾燥させてから塗装を行っていきます。
雨漏りを防ぐ為の下地処理


高圧洗浄は汚れだけでなく、劣化した塗膜も一緒に剥がして下地を綺麗にします。塗膜が剥がれれば屋根材の素地(白い部分)が露出し保護するものは何もありません。雨水を吸収しやすく、屋根材の浮き・反り・割れを引き起こしやすい状態にしてしまう為、下塗りを含めた3回塗りで強靭な塗膜を形成していく必要があります。しかし塗装工事を行えば屋根は安全という訳でもありません。雨漏りは屋根材の劣化だけでなく板金等の不具合でも発生してしまいます。
頂部に取り付けられた棟板金は錆びにくいガルバリウム鋼板やステンレスが使用されていますが、板金の継目から雨水が入り込んでしまうと下地貫板が腐食してしまい固定が弱まってしまいますので、塗装に合わせてシーリング材で隙間を塞いでいきます。


また強風等による板金の揺れで固定している釘が浮いてしまいます。一時的な釘浮きは今回の様に打ち直せば問題ありません。しかし築年数が経過し貫板が傷んでしまった場合は、打ち直しても固定が出来ず板金自体が外れてしまう恐れがあります。貫板もまとめて交換する必要がありますので、点検時に確認し補修のご提案をさせていただきます。
今回は塗装前の下地処理でしたので、次回は実際の塗り替えの様子をご紹介したいと思います。
記事内に記載されている金額は2019年12月05日時点での費用となります。
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