こんにちは。街の外壁塗装やさん大阪平野店の有持です。
「最近、外壁にひびが入っているのが気になって…」というお声、本当によく耳にします。
同じお悩みのお客様、多いんですよ。
今回は八尾市太子堂のO様邸にお伺いし、外壁・屋根・付帯部(雨樋やシャッターボックスなどの付属部分)の現地調査を行いました。
築年数を重ねたALC外壁(軽量気泡コンクリートの板を並べて張る外壁材のこと)にリシン吹き付け(砂を吹き付けてザラザラとした質感に仕上げる工法)を施した外壁は、さまざまな劣化サインが現れやすい組み合わせです。
今日はその調査内容を、写真とともに詳しくお伝えします。
外壁のことが気になっている方に、参考にしていただければうれしいです。

O様邸は2階建て。外壁はALC下地にリシン吹き付け仕上げ、屋根は金属屋根の瓦棒葺き(かわらぼうぶき=屋根の流れ方向に「瓦棒」と呼ばれる細長い突起を等間隔に並べて葺く工法のこと)という構成です。
パッと見は落ち着いた印象ですが、近づいて各部位を確認すると、いくつかの気になる箇所が見えてきました。
現地調査は、塗装工事の「土台」となる大切な工程です。クラック(ひび割れ)の深さや幅、シーリング(すき間に充填するゴム状の防水材のこと)の状態、雨水が浸み込んでいる箇所などを、一つひとつ職人の目で確認していきます。どこをどう補修するか、どんな材料を使うかは、この調査の結果で決まるんですよ。
🔍 外壁の劣化状態

こちらは建物の背面(はいめん=建物の裏側のこと)の外壁です。
全体を確認したところ、色あせと汚れが広い範囲に及んでいることがわかりました。リシン外壁は表面にザラザラとした凹凸があるため、汚れや水分が溜まりやすいんです。
クラック(ひび割れ)

外壁面には、縦方向に走るクラックがはっきりと確認できました。
表面だけのごく浅いひびではなく、ある程度の深さがあると判断しています。
クラックは、モルタル外壁の乾燥収縮や、建物の微細な揺れが繰り返されることで生じます。
放置すると雨が降るたびにひびの内部に水が入り込み、外壁内部の下地(外壁の裏側にある木材や防水シートのこと)を傷めてしまいます。
最終的には雨漏りにつながるため、丁寧な補修が必要です。
窓枠まわりの取り合い部

窓枠(サッシ)と外壁の境目も要注意です。
素材が異なるため温度変化による膨張・収縮の量が違い、その差がひずみとなってひび割れが生じやすいんですよ。しかも窓枠まわりは雨水が集中して流れてくる部位。ここにクラックがあると、雨水が直接浸み込む可能性が高くなります。
雨だれ汚れ

窓枠から縦方向に、黒く走る雨だれ汚れが確認できます。
雨水と汚れが一緒に流れ落ちた跡です。外壁の防水性が落ちると汚れを弾く力がなくなり、染み込んでどんどん目立つようになります。塗膜(外壁を保護する塗料の膜のこと)の寿命が来ているサインですね。
目地のシーリング

外壁の目地(ALCボードとボードの継ぎ目のこと)には、シーリングが充填されています。写真のとおり、そのシーリングに縦方向のひび割れが入っていました。
シーリングは紫外線や雨風にさらされ続けることで弾力を失い、硬化・収縮してひびが入ります。
ここから雨水が浸み込むと、外壁内部へダメージが広がってしまいます。
☔ 屋根の劣化状態
瓦棒葺き金属屋根の変色

屋根は瓦棒葺きの金属屋根です。全体的に均一なグレー系ですが、部分的に変色が見られました。金属表面が少しずつ酸化し始めているサインです。
金属屋根は定期的に塗装でメンテナンスすることで、サビの発生を防げます。変色の段階で塗装しておけば、サビが進行してからの補修より施工がシンプルになり、コスト面でもお得なんですよ。
壁際のカビ・藻

金属屋根と外壁がぶつかる取り合い部(つなぎ目のこと)です。
壁際に沿って、黒いカビ・藻がはっきりと付着していました。
この部分は雨水が集まりやすく、乾きにくい構造になっています。湿気がこもることで、カビや藻が繁殖しやすい環境が続いてしまうんですよ。
次回の高圧洗浄で、しっかり洗い流します。
🔧 付帯部の劣化状態
外壁や屋根だけでなく、「付帯部(ふたいぶ)」と呼ばれる付属部分の確認も現地調査の重要な仕事です。
付帯部とは、雨樋(あまどい)・軒天(のきてん:屋根の裏側の板)・シャッターボックス・水切り(みずきり:外壁下部で雨水を外に逃がす金属部材)などのことを指します。
これらは外壁と同様に日光や雨風にさらされ、劣化が進みます。外壁塗装の際にまとめてメンテナンスするのがおすすめです。
軒天

軒天(のきてん=屋根の裏側の板のこと)には、黒い点状のカビ汚れが複数箇所に広がっていました。
換気口の周辺にも付着が見られます。雨が直接当たりにくい部位ですが、湿気がこもりやすくカビが繁殖しやすい場所なんですよ。
シャッターボックス

シャッターボックス(雨戸の収納部分のこと)は、上部の塗装が白く浮き上がり気味で、変色・汚れも見られます。塗膜が劣化すると金属の素地が露出し、サビが発生しやすくなります。
雨樋・鼻隠し

雨樋(あまどい)と鼻隠し(はなかくし=屋根の端の下地を隠す化粧板のこと)にも、汚れと変色が見られました。
雨樋は雨水を正しく排水するための大切な部材。
劣化して変形やひびが入ると、雨水が正しく流れず、外壁や基礎への水ハネが起きやすくなります。
水切り

水切り(みずきり=外壁を伝って流れてきた雨水を外へ逃がす金属製の部材のこと)は、外壁との間のすき間に砂や苔の汚れが入り込んでいました。目立たないけれど重要な部位のひとつです。
📋 現地調査を終えて
今回の調査では、外壁のクラックやシーリングのひび割れ、雨だれ汚れ、屋根の壁際のカビ、軒天の汚れ、水切りの劣化など、さまざまな劣化箇所を確認できました。
どれも「今すぐどうにかなる」わけではありませんが、放置するほど補修の規模が大きくなりやすい症状です。早めに対処することが、長い目で見てご負担を減らすことにつながります。
ありがたいことに、O様には現場でじっくりと各部位をご確認いただく機会をいただけました。目で見ていただくことで、工事の必要性や内容をより具体的にご理解いただけたと思います。
次回はいよいよ高圧洗浄。
高圧の水で外壁・屋根の汚れやカビを洗い流す、仕上がりを左右する大切な下準備の工程です。次回もぜひご覧ください。
- 現地調査では、どんなことを確認するんですか?
- 現地調査では、外壁・屋根・付帯部(雨樋・軒天・シャッターボックス・水切りなど)のすべての部位を目視・近接で確認します。 具体的には、クラック(ひび割れ)の深さや幅、シーリング(コーキング:ゴム状の防水材)の劣化状態、カビや藻の発生範囲、塗膜(塗料の膜)の劣化度合い、雨だれ汚れの原因箇所などをチェックします。 この調査の結果をもとに、どの部位をどの順番でどの材料を使って施工するかを決めるため、現地調査は塗装工事の品質を左右する重要な工程です。 「何年も前から気になっていたけど、どこから相談すればいいか分からなかった」というお声もよくいただきます。まずはお気軽にご相談ください。お見積もりと現地調査は無料で承ります。
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記事内に記載されている金額は2026年07月22日時点での費用となります。
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