こんにちは。街の外壁塗装やさん大阪平野店の有持です。
屋根のことが気になっているのに、「どこから手をつければいいか分からない」とお感じの方、多いんですよ。
今回は、八尾市曙川東のT様邸で屋根塗装の工事を進めています。
本日は棟板金(むなばんきん)のケレン・錆止め処理と、屋根下塗りを行いました。
写真の枚数は限られていますが、工程ひとつひとつの意味をしっかりお伝えしていきます。
八尾市曙川東・本日の工事内容
T様邸は2階建ての窯業系サイディング外壁・スレート屋根のお住まいです。
本日の作業は、大きく分けて2つです。
まず棟板金の下処理として、ケレン作業と錆止め塗布を行いました。
次に、屋根全体に下塗り材(シーラー)を塗布しました。
どちらも「地味に見えるけど、実は仕上がりと耐久性を左右する重要な工程」なんです。
順番にご説明していきます。
棟板金の施工前の状態確認

こちらが施工前の棟板金(屋根の頂上部分をカバーしている金属製の板のこと)の写真です。
足場を組んだ直後に撮影しました。
パッと見るとそれほど傷んでいないように見えますが、近くで確認すると塗膜の劣化が進んでいる状態です。
もともとの塗装が剥がれ、素地のグレーが出てきています。
棟板金は金属製のため、塗膜が剥がれるとそこから錆が発生しやすくなります。
錆が進行すると、板金を固定している釘が浮いてきたり、強風で板金がめくれるリスクが出てきます。
早めに手を打てたことは、T様にとってよかったことだと思います。
また、スレート(薄い板状の屋根材のこと)の表面にもコケや汚れの付着が見られます。
高圧洗浄でしっかり落としたあとの状態が、下塗り写真で確認できます。
ケレンってどんな作業?
本日の最初の工程は、棟板金のケレン作業でした。
残念ながらこの工程の写真はないのですが、工程の意味をしっかりお伝えします。
ケレンとは、金属面の旧塗膜(古い塗装の層)や錆をサンドペーパーやスクレーパー(へら状の工具)で削り落とす作業のことです。
なぜこれが必要かというと、古い塗膜や錆が残ったまま上から塗料を塗っても、しっかり密着しないからです。
表面が滑らかに整っていない状態で塗ると、塗膜がすぐに浮いたり剥がれたりして、塗装の寿命が大幅に縮まります。
職人が1枚1枚の板金を手作業でしっかり磨いていくため、地味ですが時間のかかる工程です。
T様の屋根で言えば、棟板金の継ぎ目や端の部分など、錆が出やすいポイントを特に丁寧に処理しました。
ケレンを丁寧に行うかどうかで、その後の塗装が何年もつかが大きく変わります。
目に見えない工程ですが、ここに手を抜かないことが職人としての基本だと思っています。
錆止めで棟板金を守る

ケレンが終わったら、次は棟板金への錆止め塗布です。
錆止め(さびどめ)とは、金属面に専用の下地塗料を塗ることで、錆の発生・進行を抑える処理のことです。
棟板金のような金属部分は、素地が剥き出しになると雨水や酸素によって錆が進みやすくなります。
錆が進行すると金属がもろくなり、最終的には板金ごと交換が必要になることもあります。
錆止め塗料はしっかりと金属に密着させることが大切です。
そのためにも、前工程のケレンで表面を整えておくことが不可欠なんですよ。
ケレン→錆止めは、金属部分の塗装において必ずセットで行う工程です。
T様邸の棟板金は、まだ腐食が浅い段階でしたので、今回の処置でしっかり保護できる状態です。
錆止め処理を施すことで、仕上げ塗料の密着性が高まり、棟板金の寿命を大きく延ばすことができます。
屋根下塗りの工程と役割

こちらが屋根の下塗り作業の写真です。
ローラーを使って、スレート屋根の表面に下塗り塗料を均一に塗布しています。
写真からも分かるように、高圧洗浄後のスレート表面は黒ずみや苔が除去され、素地がしっかり出ている状態です。
下塗り(したぬり)とは、屋根材と仕上げ塗料をしっかりつなぐための「接着剤」のような役割を持つ工程です。
この工程を省略したり薄く塗ったりすると、中塗り・上塗りがうまく密着せず、早期に剥がれる原因になります。
T様邸のスレート屋根は長年使用していることもあり、表面が乾燥して塗料を吸い込みやすい状態でした。
このような状態のときは特に下塗りの役割が重要で、しっかりと塗料を浸透させることを意識して塗布しています。
職人が均一に、かつ塗り残しがないようにローラーを動かしていく。
丁寧さが求められる、屋根塗装の土台となる工程です。
仕上げ塗料には「ファインパーフェクトベスト」を使用します
今回の下塗りが乾いたら、このあとの中塗り・上塗りには日本ペイントの「ファインパーフェクトベスト」という仕上げ塗料を使用します。
スレート屋根用の塗料で、耐候性に優れ、屋根の美観と防水性を長く保ってくれます。
スレート屋根はその材質上、年数が経つと表面が乾燥して塗料を吸い込みやすくなります。だからこそ、まず下塗り材(シーラー)をしっかり浸透させて土台を整え、そのうえで仕上げ塗料を重ねていくことが大切です。
塗料選びも、職人が現場の状況を見ながら判断する重要なポイントです。T様邸のスレートの状態を確認したうえで、下地から仕上げまで最適な組み合わせで進めています。
よくあるご質問
- 棟板金にも塗装が必要なんですか?
- はい、必要です。 棟板金(むなばんきん)は屋根の頂上部分に設置されている金属製のパーツで、屋根材の端を覆って雨水の侵入を防ぐ重要な役割を持っています。 金属製のため、年数が経つにつれて塗膜が劣化し、錆が発生しやすくなります。 錆が進行すると、棟板金を固定している釘が浮いてきたり、最終的には板金そのものがめくれてしまうこともあります。 屋根塗装と一緒にケレン・錆止め・塗装を行うことで、棟板金の寿命を大幅に延ばすことができます。 見落としがちな部分ですが、屋根全体の耐久性を守るうえでとても大切な工程です。
- 屋根塗装の下塗りを省略しても大丈夫ですか?
- 省略するのはおすすめできません。 下塗りは、屋根材と仕上げ塗料(中塗り・上塗り)をしっかり密着させるための工程です。 接着剤のような役割を持っているため、これを省略すると中塗り・上塗りが屋根材にうまく密着せず、数年で塗膜が剥がれてしまうことがあります。 スレート屋根の場合は特に表面が吸水しやすい状態になっていることが多く、下塗りをしっかり浸透させることが長持ちの鍵になります。 「3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)」はすべての工程に意味があります。 どこかを省いても目には見えませんが、耐久性に大きく影響します。
次回の工程
本日は棟板金のケレン・錆止め処理と、屋根全体の下塗りが完了しました。
T様、本日もありがとうございました。足場の上での作業が続いておりますが、安全第一で丁寧に進めています。
次回は、タスペーサーの設置と屋根の中塗りを行う予定です。
タスペーサーとは、スレートの屋根材と屋根材の間にはさみ込む小さな樹脂製の部品のことです。
塗装で目地が塞がるのを防ぎ、屋根内部の湿気や水分をしっかり逃がす「縁切り」の役割を持っています。
このひと手間が、塗装後の屋根の耐久性に大きく貢献するんですよ。
次回の施工レポートもぜひご覧ください。
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