窯業系サイディングは、紙とセメントを混ぜて形成されおりそのままでは水を吸収してしまうので工場で最初に塗装がされています。
しかしその最初の塗装が経年により防水性が衰えてきます。
最も分かりやすい塗膜の劣化のサインとして、チョーキングという外壁に触れると外壁色の粉が付着することが発生します。
新築時は水を弾いていたのが、このチョーキングが発生したお家では逆に水分を吸収してしまいます。
写真のように同じ面の外壁でも隙間の感覚が狭かったり広かったりするのが分かります。
最初は隙間が均一だったものが、外壁が変形してしまうことによりこのような差が生まれています。
窯業系サイディングは変形してしまうと、元の状態に完全に復元することは難しいので、なるべくこのように外壁が変形する前のお手入れが望ましいです。
シーリングは湿気や雨水をお家の中に入れるのを防いだり、外壁同士が直接当たって劣化しないようにする緩衝材の役割を果たします。
シーリングはゴムの様な素材の為、経年により表面がだんだん硬化しひび割れを起こします。
特に日当たりのいい面が劣化しますし、目視により確認しやすい箇所なのでこのような硬化やひび割れを発見した際は早い目のお手入れが必要です。
一軒家で雨漏れの原因となる事が多いのがこのような外壁と何かの取り合いです。
塗装工事をする目的としてやはり雨漏れを起こしにくくすることも重要な項目ですので、塗装工事を検討される際はこのサッシ廻りの補修が重要なことは把握していただきたいです。
今まで特にお手入れをしたことがないとのことで、床面が黒く汚れていました。
裏面でこのように汚れていることもお家の方は把握されていませんでした。
塗装工事をする際は必ず水で洗浄をしますので、普段中々お手入れできないこのような汚れた箇所の洗浄もついでにしています。
記事内に記載されている金額は2024年01月17日時点での費用となります。
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