窯業系サイディングとは紙とセメントを混ぜて作られている外壁資材です。
素地のままでは水を吸収してしまうので、工場で生産された時にインクジェットプリンターで表面を塗装しています。
最初は水を弾いていたのが、主に紫外線の影響により塗膜が劣化していきます。
そして築10年前後を目安に、写真のようなチョーキングと呼ばれる現調が発生します。
壁を指で触れると壁色の粉が付着します。
おうちの方がご自身で外壁の状態を確認できる最も簡単な方法です。
チョーキングが発生した外壁は雨の日に水分を吸収します。
そして天気のいい日に乾いてを繰り返していくうちに外壁自身が少しずつ変形してきます。
施工の方法にもよりますが、外壁の表面の塗膜の劣化しよって発生したものだと考えられます。
2.3年前に給湯器を交換されたみたいで、注目は元々給湯器が付いていた痕の部分です。
少し分かりにくいですが、交換前の赤丸で囲った箇所の外壁の色が周囲に比べて色が濃いです。
濃い箇所は交換前の給湯器が紫外線から守ってくれていて、それ以外は外気の影響を受けていたからこそ、この様な色の差が生まれます。
この色の差だけ外壁が経年によって劣化しているのが分かります。
こちらも経年による劣化が目立ちました。
このような隙間は雨水の侵入の原因になるので早い目のお手入れが必要です。
塗装工事で補修をするときは、このような箇所のシーリングも工事の対象となります。
記事内に記載されている金額は2024年01月23日時点での費用となります。
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