瓦屋根は基本的に、スレート屋根や金属屋根とは違い塗装の必要はありません。瓦屋根のご住宅にお住まいの方はご近所でスレート屋根や金属屋根の塗装工事をしている風景を見て「我が家は塗装の必要がない瓦屋根で良かった」と思う方もいるでしょう。しかし実は瓦屋根の中にも塗装が必要な種類があるのです。それがセメント瓦やモニエル瓦になります。
動画でも当記事の内容について詳しくご紹介させていただいております。
文章よりも動画での閲覧をご希望の方は、是非こちらをご利用ください。
↓ ↓ ↓
動画でも当記事の内容について詳しくご紹介させていただいております。
文章よりも動画での閲覧をご希望の方は、是非こちらをご利用ください。
目次 【表示】 【非表示】
貴方のお住まいの瓦屋根はセメント瓦やモニエル瓦かもしれません
塗装工事に最適な季節と言われるのが春と秋です。厳しい季節が終わり、お住まいを囲うように足場が仮設され、屋根や外壁塗装をしている風景が見られます。瓦屋根の建物にお住まいの方の中にはそういった工事風景を見ると「我が家は瓦屋根だから屋根塗装は必要ない」「塗り替えは外壁塗装だけだから費用が掛からなくて助かる」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。多くの和風住宅で使われる粘土瓦は塗装が必要ない上に耐用年数が非常に長いのが特徴です。その証拠に1000年以上前に建てられた寺社仏閣の瓦屋根の中には今も当時の物が現役で使用されていることがあります。
1.お住まいの屋根瓦の種類を確認しましょう
大切なお住まいに長く住み続けるためにも、ご自身のお住まいの屋根についても是非詳しく知っておきましょう。幸い、セメント瓦やモニエル瓦と粘土瓦の違いは見た目から判別しやすいため、外観から容易に判別することが可能ですよ。
塗装の必要がない、粘土瓦の特徴
セメント瓦とモニエル瓦の特徴
粘土瓦の屋根でもセメント瓦やモニエル瓦の屋根でも瓦を固定し支えているのは漆喰です。漆喰を使って瓦を固定する方法は湿式工法と呼ばれ、漆喰は粘土瓦とは違いメンテナンスが不要というわけではありません。そのため粘土瓦であっても定期的なメンテナンスが必要です。漆喰の耐用年数は15年から20年ほどと言われるため、耐用年数の近い外壁塗装を行うタイミングと併せて漆喰補修を行うことで、足場の仮設費用を一括にまとめることができるためオススメです。
また近年では漆喰を使わずに棟瓦を固定する方法も普及しています。それはハイロールという軽量の樹脂テープで覆われた補強木材を使って棟瓦を固定する方法で乾式工法とも呼ばれます。乾式工法は湿式工法と比べて屋根にかかる重さが半分以下になるためお住まい全体の軽量化に貢献します。すると耐震性も大きく向上しお住まい自体の耐用年数も向上するためおすすめの工法です。私たち街の外壁塗装やさんでは外壁塗装はもちろんですが、屋根リフォームや付帯部の補修なども承っておりますのでお気軽にご相談ください。
2. セメント瓦とモニエル瓦の塗装は難しい?
瓦屋根の塗装を嫌がる業者と嫌がる理由
見分けるのが難しいセメント瓦とモニエル瓦
次は下塗りですが、塗装下地がザラザラとしていればフィラーを塗り、そうでなければシーラーを塗っていきます。1回フィラーを塗ってザラつきが治まらなければフィラーを重ね塗りしてください。下塗りが終わったら外壁塗装などと同様に中塗り、上塗りの順に塗装を重ねてセメント瓦の塗装は完了となります。
3.セメント瓦とモニエル瓦は製造中止のため使い続ける場合はメンテナンスをしましょう
街の外壁塗装やさんでは、基準に則った正しい調査・報告を実施しております。
4.セメント瓦とモニエル瓦の実際の塗り替え事例
セメント瓦の塗装工事
点検の様子
セメント瓦屋根への塗装
竣工 セメント瓦への屋根塗装
モニエル瓦の塗装工事
点検の様子
モニエル瓦の塗装
竣工 モニエル瓦の塗装
- お住まいが瓦屋根の方は瓦の種類を把握しておきましょう
- 粘和風住宅に多い粘土瓦は塗装不要ですが、セメント瓦やモニエル瓦は塗装が必要です
- セメント瓦やモニエル瓦は塗装しなければ劣化し、割れやすくなります
- セメント瓦やモニエル瓦、粘土瓦に関わらず湿式工法の場合、漆喰の補修が必要です
- セメント瓦とモニエル瓦では塗装方法が異なります
- セメント瓦とモニエル瓦は業者でも見間違えるほど見分けが難しいです。
- セセメント瓦とモニエル瓦を見分ける際は小口の部分を注視しましょう。
- セメント瓦とモニエル瓦はどちらも廃盤で新品を入手することは極めて難しいので長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要不可欠です。