車庫や道具を保管しておく倉庫などにはシャッターが設置されています。そのシャッターを設置している方の中には「色が褪せてきた」「錆が目立つようになってきた」など目に付く劣化でお困りの方もいらっしゃるでしょう。日頃から拭き掃除をしたり汚れを落としたりしていてもシャッターに施された塗膜の剥がれや錆・腐食の補修となると専門的なノウハウや道具が必要でDIYも難しいものです。
シャッターの塗膜が剥がれていたり、錆が目立ってしまうと建物の美観を損ねるだけでなくシャッターの開け閉めがしづらくなり機能面で悪影響が出てくる可能性もあります。シャッターは紫外線や風雨による影響を受けやすいため外壁や屋根同様にメンテナンスが必須ともいえる部分なのです。
本ページではシャッターの塗装を検討するタイミングや塗装の手順などシャッター塗装に関する様々な情報をご紹介していきます。シャッターの塗装について覚えておくべき知識を当記事では網羅しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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いざシャッターの塗装と考えてインターネットなどで調べてみても、シャッター塗装は請け負っていないという塗装業者を目にすることもあります。
塗装業者がシャッター塗装を請け負わない理由はその難しさにあるのです。外壁とは異なりシャッターは開閉に伴い動きが生じます。そのため塗膜の厚さに考慮が必要だったり凹凸があるためそれに合わせた塗装技術が必要だったりと専門業者をしても手間のかかる塗装工事なのです。
ですが金属製のシャッターはいくら元々塗装が施されていたとしても、当然ながら時間の経過とともに塗膜は剥がれ、錆が発生しそれが腐食へとつながり、最終的にシャッターはボロボロになってしまいます。そうなる前にシャッターも定期的な塗装によるメンテナンスが必要となるのです。
そういった観点から「シャッター塗装は可能か不可能か」と問われた際の回答としては「可能であり必要不可欠」となります。そしてシャッターを塗装する際はそれを格納するシャッターボックスも塗装することになります。
シャッターの塗装は劣化しやすい?
シャッターの塗装の必要性と可能であるという点、そしてそれが定期的に必要ということは先述の通りです。そして「外壁や雨樋と比較してシャッターは塗膜の耐久性が少し劣る」という現実もあります。
シャッターの塗膜の耐久性が外壁や雨樋と比較して劣るのには理由があります。それは外壁や屋根と異なりシャッターは使用するたびに開閉をするからです。シャッターは同じ金属扉である雨戸とは違い開けるときはシャッターボックス内に収納されます。その際にシャッターの部材同士が擦れたりぶつかったりすることで塗膜が傷ついてしまうのです。
こういった理由でシャッターはその機能故に塗膜が剥がれやすい部分と言えます。
シャッターの塗装には高い技術が必要
シャッターの塗装工事というのは塗装業者から見ても外壁や屋根の塗装より高い技術を必要とする工事なのです。その理由は外壁や屋根の塗装より塗膜の厚さの管理がシビアになるからです。
塗膜が薄ければ紫外線や風雨からシャッターを守れませんが、かといって厚くしてしまうと今度はシャッターの開閉を阻害してしまいます。そのためシャッター塗装では塗膜を適切な厚さで仕上げる必要があるため管理には神経を尖らせる必要があります。そういった面で「シャッターが問題なく可動」しながらも「紫外線や風雨から守るための塗装」を施すためにシャッター塗装にはとても高度な技術が必要になるわけです。
これからご紹介するような兆候がシャッターに見られたらシャッター塗装ご検討のタイミングとなります。お住まいに設置されたシャッターが、塗装すべきタイミングを迎えているかどうかの判断材料にしてみてください。
チョーキング現象が起きている(白い粉をふいている)
シャッターに関わらず外壁や屋根でも同様ですが塗膜が劣化してくるとチョークの粉のような白い粉が塗装面の表面に浮き上がってきます。これは塗料に含まれる顔料が劣化し粉状になったものです。
このように塗膜が劣化し塗料が白い粉として浮かび上がってくる現象を「チョーキング現象」または「白亜化現象」と呼びます。これはシャッターだけでなく外壁や屋根も同様で塗装が必要となる劣化の代表です。白い粉は触れば簡単に手や衣類に付着するため放っておくといろいろなところに汚れとなって拡散するおそれがあります。そのためチョーキング現象が現れたら塗装を検討すべきなのです。
塗膜の剥がれが見られる
シャッターの塗装を検討するべき劣化のサインには「塗膜の剥がれ」もあります。車庫などシャッターを開閉する機会が多いご家庭はそれだけシャッター表面の塗膜が劣化しやすくなります。
部分的に塗装が剥がれるというのはどのような場合であれ見栄えがとても悪いものです。そのため一部でも塗装が剥がれてきたらシャッターの塗装を検討してみてもいいでしょう。
私たち街の外壁塗装やさんでは点検・見積りを無料で承っております。塗装をすべきかどうか、現在シャッターがどのような状態にあるのかなどご不明な点がございましたらぜひご相談ください。
錆びが発生している
一部でも塗膜が剥がれシャッターの材料がむき出しになってしまうと防水性が失われ、そこから錆が発生します。
発生した錆も最初はわずかでも徐々に広がり、放置しておけばシャッター全体に広がる恐れがあるのです。そして放置された錆は腐食へと発展し鋼材に穴を空けたり崩れたりして機能面でも悪い影響を及ぼすことも考えられるため、錆が見られたら早めに塗装を施して対策をとった方が無難と言えます。
「我が家は車庫のシャッター1つだし、そんなにお金をかけたくないからDIYでなんとかならないかな?」「シャッターだけなら外壁塗装みたいに大規模じゃないからDIYでできそう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
確かにDIYは自分で作業するので業者を選ぶ必要がなく、費用も材料費や使用する器具工具の分くらいです。しかしシャッター塗装をDIYで施工するのは非常に困難です。先述の通りシャッター塗装は塗装業者でも手を焼くほど高度な技術が必要であり、それ以外にもDIYで施工するには難しい理由があります。ここからはシャッター塗装をDIYで施工することが難しい理由をご紹介していきます。
最適な塗料の選択が難しいため
シャッター塗装をDIYで施工するのが難しい理由の1つ目は最適な塗料の選択がプロでないと難しいからです。シャッターだけではありませんが「どの塗料を使うのが最適なのか?」というのは塗装する素材によって変わってきます。また下塗り用塗料や仕上げ用塗料など塗料を複数用意しなくてはなりません。下塗り用塗料と仕上げ用塗料にもそれぞれ特徴があるため、数多ある塗料の中から最適な塗料を選択するのは極めて困難です。「ペンキなら何でもいいんでしょ?」とお考えになってはいけません。
塗装というのは一度施工してしまったらやり直すことはできません。だからこそ塗料の選択というのは塗装工事において最も重要と言ってもいいでしょう。
またDIYで塗装しようと塗料を色々調べていざ近くのホームセンターへ行っても市販しているとは限りません。業者間の取引でしか購入することができないという場合もあります。そういった理由でDIYによるシャッター塗装は難しいと言わざるを得ないのです。
塗装条件、使用器具など専門知識が必要
シャッター塗装をDIYで施工するのが難しい理由として道具の問題もあります。ローラーや刷毛であれば一般の方でもホームセンターで容易に購入可能です。しかし「スプレーガン」のようにより専門的な道具を入手することは難しいでしょう。取り扱っているホームセンターも中にはありますが種類が多く専門知識がないとどれを購入すればいいかわかりません。こういった道具の面もDIYによるシャッター塗装が難しい理由になります。
また、スプレーガンは広範囲を一気に塗装できるというメリットがありますが細かい粒子を葺きつけるという方法上、わずかな風でも粒子が流れてしまう恐れがあります。そのため作業時の天候に配慮して作業工程や作業場所を検討する等といった知識だけではなく経験も必要となるのです。
失敗すると取り返しがつかない
DIYによるシャッター塗装が難しいという理由の最後が「塗装工事は失敗すると取り返しがつかない」からです。プロの業者以外の方が塗装をするとどうしても塗りムラができてしまうものです。また厚く塗り過ぎてシャッターの動作が悪くなり最悪の場合、開閉しない恐れもあります。
DIYでシャッターを塗装して、失敗してから塗装業者に頼むのでは費用も二重にかかり結局は最初から塗装業者に依頼しておけば良かったと後悔することになります。そうならないためにもはじめから専門業者に依頼することが最も望ましい選択と言えます。
シャッターの塗装工事では塗装箇所の状況に応じてローラーや刷毛を使って手作業で施工するかスプレーガンなどの機械をつかって施工するか異なります。手作業か機械施工のどちらが適しているかはシャッターの状態やお住まいの状況に左右されるため一概にどちらが良いというものでもありません。しかし作業自体の流れはある程度共通しているため、ここからはシャッター塗装の工程をご紹介していきます。
①清掃・下地処理
金属製のシャッターの塗装工事において下地処理は特に重要です。シャッター塗装を行う際は「ケレン」と呼ばれる下地処理が必要で、ヤスリなどで塗料の密着性を高め、塗装面のコンディションを整えます。
シャッターの劣化のサインに「塗膜の剥がれ」があると先ほど記述しました。この塗膜が剥がれている場合はケレンが特に重要になります。ケレンをせず塗装すると仕上がりが凸凹になり、美観を損ねかねません。それを防止するためにケレンによって塗装面を滑らかにしておくことが重要なのです。またケレンで塗装面に微細な傷をつけることで塗膜が密着しやすい状態をつくるという効果もあります。この下地処理の段階で埃があれば払い落し、汚れがあれば洗って塗装に備えます。
②養生
下地処理の次の工程は養生です。養生はスプレーガンを使用して塗装する場合は特に重要になります。塗装箇所以外に塗料が飛び散らないように塗装範囲の周辺を保護することが養生の目的ですが、スプレーガンは特に塗料が広範囲に広がる器具のため塗装範囲外を塗料で汚さないためにも丁寧に養生を行いましょう。
③下塗り(サビ止め処理)
ケレンで下地調整を行い養生で塗装範囲周辺の保護が完了したらいよいよ塗装作業の開始です。塗装の手順としては外壁や屋根の塗装と同様に「下塗り・中塗り・上塗り」の3回の工程で仕上げます。下塗りはその最初の塗装です。
シャッターのような金属でできた部分の塗装の場合、錆の発生を防ぐために錆止め処理が不可欠です。そのために鋼材など金属製品の塗装では基本的に錆止め効果のある塗料を使用して下塗りを行います。
④中塗り
下塗りで使用した錆止め塗料が十分に乾燥したら次は中塗りです。中塗りはお客様にご選択いただいた色の塗料を使用して行います。中塗りの工程を終えるとシャッターの外観は完成に近づいてきますのでこの段階で完成形のイメージを掴みやすいでしょう。
本ページでご紹介してきましたがシャッター塗装は外壁や屋根以上に塗膜の厚さに注意する必要があります。最適な塗膜の厚さで仕上げるために塗り方一つから細心の注意を払って作業しなければなりません。
⑤上塗り
中塗りが乾燥したら最後に上塗りを行って塗装工事が完了になります。上塗り完了後十分な乾燥時間を取り、シャッターが問題なく開閉するかを確認してお客様へお引渡しとなります。
シャッターは紫外線や風雨による影響の以外にも日々の開閉で私たちが想像する以上に酷使されているのです。
車庫や倉庫のシャッターは愛車や普段使わない道具を風雨や厳しい日差しから守ってくれます。シャッターを雨戸として窓の外に設置する方もいらっしゃいますが、そういったお住まいではシャッターはご家族の方のプライベートも守ってくれているのです。
あまり意識されたことはないかもしれませんがシャッターの劣化や不具合というのは実は私たちの生活に対して不安や不便をもたらす大きな要因となるのです。だからこそシャッターのメンテナンスは定期的に行いその美観と機能性を維持していくことが大切です。
私たち街の外壁塗装やさんでは外壁や屋根の塗装はもちろん、シャッター塗装のご相談も承っております。点検・見積は無料ですのでお気軽にお電話やメールにてご相談ください。
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シャッターは錆や塗膜の剥がれにより美観を損ね機能性が悪化する恐れもあるため定期的な塗装メンテナンスが必要です。
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シャッターは開閉やシャッターボックスへ格納されるなど、使用するためには動きを伴うため塗膜が傷つきやすいです。
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シャッター塗装は塗膜の厚みへの配慮が必要なため外壁や屋根より高度な技術が必要です。
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チョーキング(白亜化)、塗膜の剥がれ、錆などの劣化のサインが見られたらシャッター塗装を検討するサインです。
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塗料の選択、塗装のための技術、失敗が許されないという特性の観点でDIYによるシャッター塗装は非常に難しくなっています。
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シャッター塗装の流れは①高圧洗浄、②養生、③ケレン、④下塗り(サビ止め処理)、⑤中塗り、⑥上塗りの6工程が基本です。
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シャッター塗装をご検討中の方や、シャッターの損傷のことでお悩みの方はお気軽に街の外壁塗装やさんへご相談ください。点検見積りは無料で承っております。