新宿区神楽坂にてキュービクルの雨漏り補修工事を行いましたので工事の様子をご紹介しております。工事のきっかけですが「所有物件の屋上に設置してあるキュービクルで雨漏りが発生しており電気技術者より是正の指示があった為、雨漏り補修をお願いしたい」とご相談をいただき調査にお伺い致しました。
雨漏りが発生しているのは、キュービクルの天井板からになります。当日は、電気保安員の立会が無く内部の確認が行えませんでしたが雨漏りが発覚した点検時の報告書を確認すると天板に設置してある吊りボルトやジョイント部分から微量の雨漏りが発生している状況になります。
ジョイント部や吊りボルト周りは、シーリングにより防水処理が行われておりましたが経年劣化によりシーリングの接着面には剥離の症状がでており隙間が空いてしまっている状態でした。外部よりシーリングにて雨水の浸入を防止しておりましたので接着面が剥がれてしまえば隙間が出来、雨水の浸入経路となってしまいます。
キュービクルからの雨漏りは漏電の恐れが有り危険な状態となりますので、各所シーリングにて雨漏り補修工事のご提案を行いました、ご検討の末、工事をお任せいただく運びとなりました。
こちらが雨漏りが発生してしまっているキュービクルになります。雨が降ると水が浸入してしまう為、お客様によりブルーシートを用いて雨養生が行われておりました。
キュービクルとは、キュービクル式高圧受電設備という電気設備の1つになります。変電所から送られてくる高電圧の電気を建物で使用できる100Vや200Vへ降圧する設備で店舗、工場、オフィスビルなど様々な施設に設置されております。
こちらの写真はキュービクル内部の状況写真になります。キュービクル点検の際に、電気保安員の方が撮影した写真を拝見させていただきましたところキュービクル天板のボルトに水滴が付着していることがわかります。
ボルトは全部で4個所取り付けられており、こちらのボルトはキュービクルを吊り上げる為に取り付けられている物となります。ボルトの隙間にはパッキンが取り付けられておりましたが、経年劣化により痩せてしまった事で隙間が生じてしまい雨水の浸入口となっている可能性がありました。
キュービクル外部より、雨漏り箇所の確認を行いました。雨漏りが発生している天板には吊りボルトが四隅に1箇所ずつの計4個所とボックスのジョイントが中央に1箇所設けられておりました。
先ず、現状雨漏りが発生している吊りボルト周りを確認するとボルトと天板の取り合い部分に施されているシーリングに接着面の剥離やヒビ割れの症状が発生しておりました。天板に対して真上から打たれているボルトでしたので、雨水が滞留しやすくボルト周りの防水処理が劣化してしまうと雨水の浸入リスクが高まってしまいます。
また、キュービクルのボックスが連結されているジョイント部分のシーリングにも劣化の症状が確認出来ましたので早めのメンテナンスが推奨される状態でした。
上記の調査報告をお客様へ行い、シーリングの劣化による雨漏りと判断しシーリングによる雨漏り補修工事のご提案を行いました。
今回の工事費用は、税込み33.000円にて承りました。今回の様な小規模工事は、税込み33,000円より承っておりますが、作業内容や状況により金額が異なりますので詳しくはお問い合わせ下さい。
雨漏り補修工事の様子になります。
今回の工事では、各所シーリングの打ち替えによる雨漏りの対策となりますので、先ずは既存シーリング材の撤去を行います。シーリングの撤去には、スクレーパーやカッターを使用しボルトと天板の接着面の縁を切り撤去を行いました。既存シーリングの撤去後は、シーリングの残骸やゴミが付着しておりましたのでワイヤーブラシを用いて清掃を行っております。
既存シール撤去後は、養生・シールプライマーの塗布を行います。
シールプライマーとは、下地とシーリングの密着性を高めてくれる材料になります。シーリングの性能を十分に発揮するためには目地を構成する部材にしっかりと接着させる必要がありますので、そのためにプライマーが必要となります。プライマーの塗布を怠ってしまうとシーリングの剥離や破断の原因となりますので省いてはいけない工程となります。
使用するシーリング材は、長期耐久型ハイクォリティーシーリング材のオートンイクシードを使用致します。オートンイクシードは、耐久性・耐候性に優れたシーリング材で期待耐用年数は20年以上といわれております。
今回の雨漏りの原因が、シーリング材の劣化によるものでしたので補修に使用するシーリングは耐久性が高い材料を採用致しました。
プライマー塗布後は、30分~60分程乾燥時間を設けた後シーリングの充填、仕上げ作業を行います。
シーリング充填の際には、コーキングガンと呼ばれるシーリング材専用の工具を使用します。コーキングガンは筒状の容器の入ったシーリング剤を押し出す工具になり、こちらの工具を使用することで充填の際に圧力をかけながら材料の充填ができるので、接着面との間に空気が入りにくく接着面との密着性向上にも繋がります。
シーリング充填後は、バッカーと呼ばれるラバー付きのスポンジを用いて仕上げを行いました。こちらの、バッカーは仕上げ幅に応じて加工を行うことで様々な仕上げ幅に対応することができ非常に利便性の高いアイテムとなります。
養生を行った目地を仕上げる際に、養生を行ったマスキングテープへシーリング材の被りが大きいと養生撤去の際に返りが出てしまい仕上がりが悪くなってしまいます。したがって、仕上げの際には目地幅に応じたヘラを使用することで返りの発生を防止し綺麗に仕上ける事が出来ます。
ボルト及びジョイント部のシーリング処理が完了致しました。
作業完了後にお客様にお立ち会いいただき仕上がりの確認を行っていただき、特に問題がありませんでしたのでこれにて施工完了となります。
施工後に何度か雨が降る日がありましたが、雨漏りが再発している様子は無いとの事で今回の工事に大変ご満足いただくことが出来ました。
記事内に記載されている金額は2024年04月19日時点での費用となります。
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