以前から1階リビングで「雨漏れ」があり、知り合いの職人さんや業者にみてもらい何度か補修をされたとの事です。
ベランダからの雨水侵入を考え屋根を設置してみても「雨漏れ」は、治まらなかったようです。
今回、お客様は、モルタル外壁のヒビも心配になり、点検のご依頼を下さいました。
使用材料
スーパーシャネツサーモSi 超低汚染リファイン1000Si-IR 他
通常、雨漏りは、大きく分けて屋根不具合ヶ所、バルコニー・ベランダ防水劣化、外壁不具合ヶ所の3ヶ所からとなります。
お客様からのお話、又、伺った印象で外壁の不具合箇所から雨水が侵入したと思われましたが、
念のため、まず、屋根からの雨漏りを調べるのに、屋根裏の点検、それにベランダの調査を行い、それら2点からの雨漏りがおそらく無いと判断しました。
こちらのモルタル外壁には、お客様が懸念されているように、小さくないひび割れヶ所がだいぶ見つかりました。
お客様には、調査結果をお話しし、築20年以上の経年劣化を踏まえ、スレート屋根の塗り替え塗装、ベランダの床防水メンテナンス、外壁の不具合箇所の補修後塗装をお勧めしました。
こちらの屋根は築25年程のスレート瓦(≒コロニアル・カラーベスト)屋根です。
表面の塗膜には、劣化の為防水機能はなくなりカビ苔などが、多量に付着しています。塗り替え塗装時期は当然過ぎていますが、スレート瓦のひび割れ他屋根からの雨漏り原因に繋がる不具合は見当たりませんでした。
屋根表面の点検からは、雨漏り原因ヶ所は見当たりませんでしたが、念のため又屋根からの雨漏り懸念を消去する為にお客様の了解を得て屋根裏(天井裏)の点検を行いました。
屋根裏の天井木材に雨漏り跡が見当たらず、下に敷いてある、断熱材もきれいなままでした。
従って、屋根からの雨漏りの可能性は、殆ど消えました。
こちらのベランダ防水は、ウレタン防水のようです。ベランダの床は、年月もかなり経ちだいぶ汚れていました。表面のトップコートを施すメンテナンスは必要です。しかし、雨漏りに繋がる様な亀裂などは見当たりませんでした。
ベランダの床にひび割れはありませんでしたが、ベランダ外壁には、雨漏りに繋がる様な大きなひび割れがありました。
その他屋根の妻側にあるケラバ破風部分のひび割れ、鼻隠し(≒縦樋の下)のひび割れ他、何箇所かは、どちらも雨漏り原因に十分なりえる不具合でした。したがって、これらをすべて補修して、塗替えする事にします。
塗装工事は、仮設足場設置から始まります。
こちらのお宅の、北側と、東側は、塀との間隔が、狭いですが、なんとか仮設足場も設置出来ました。
足場設置完成まじかの建物南側です
足場が組み終わると、塗料飛沫防止、安全対策他のためメッシュシートを取り付けます。
当店「街の外壁塗装やさん さいたま伊奈店」の広告イメージシートも取付させて頂きました。
仮設足場が設置されると、次は、高圧水洗浄を行います。
高圧水洗浄作業によって、塗料を密着させるのに邪魔なもの(ゴミ、苔、浮いた塗膜など)を除去します。
上のスレート瓦屋根から下へと高圧水洗浄を行います。
屋根の高圧水洗浄です。酷かった汚れ、苔、劣化した塗膜が綺麗に取れました。
2階バルコニーの洗浄です。バルコニーの屋根洗浄もおこないました。
玄関廻りの洗浄です。
1階部分の洗浄もすべて終え、素地としての塗装準備ができました。
スレート瓦屋根下塗りです。
屋根の上塗り塗料に、アステックペイントジャパンの遮熱塗料「スーパーシャネツサーモSi」を使用する為、下塗り材も相性の良い「サーモテックシーラー」を使用しました。「サーモテックシーラー」は下塗り材ですが、遮熱効果を持っているため、上塗り材と併せてより高い遮熱性が発揮できます。
下塗が終わったところで、タスペーサーを設置しました。
タスペーサーは、平らなスレート瓦の塗り替え時、多くは下塗り後に使います。
屋根内部へ入った水分出口として当初はあった瓦と瓦間の隙間が塗料でつぶされ、その結果塗り替えが期待とは逆の雨漏り原因になる事を防ぐものです。
屋根中塗り・上塗りに「スーパーシャネツサーモSi」
屋根塗料はアステックペイントジャパンの遮熱塗料「スーパーシャネツサーモSi」です。
「スーパーシャネツサーモSi」は、特殊無機顔料を配合している為とても優れた、遮熱性と耐候性を持った塗料です。
黒色系でも、近赤外線をよく反射し、屋根の温度上昇を防ぐことができ、塗替え時の光沢と美しさがとても長く続く塗料です。
外壁塗装の前に、テープやシート、カバー等を使って養生作業を行います。
養生作業は、ペンキを付けてはいけない所を保護し、きれいに効率よく作業をするために行います。
給湯器、エアコンなど外壁のそばにあるものも養生します。中には専用のカバーもあります。
玄関廻りの養生です。
頻繁に歩く場所には、滑りにくい、丈夫な素材のシートを使用します。
植木なども覆っておきます。
こちらのお宅の外壁には、「雨漏り」の原因になるひび割れがありましたので、それらの補修と、その他、対処可能な限りの不具合を塗装前に行いました。
ケーブル線とエアコンの配管の穴を塞ぐパテが劣化し汚れていましたので交換です。
外壁下の角がひび割れ、欠けていました。
弾性力があり、上から塗装出来るタイプの変性シリコンを使用し補修しました。
ここも雨漏りに繋がる可能性が高い破風部分ひび割れの補修です。
多くのお宅が破風・鼻隠し部分は、別素材を用いますが、こちらのお宅は防火機能を高めた外壁と同じ素材モルタルのボンタイルを使用しています。
モルタル壁は、防火に優れていますが、難点はひび割れです。
ひび割れは雨漏りに直結しますので、定期的な点検や、不具合など心配ヶ所を見つけられたら早期対処をお心掛け下さい!
「モルタル外壁塗装前のチェックポイント」については
こちらをご覧ください!
こちらのお宅の外壁は、劣化が激しいため、外壁下塗り材に「DANフィラーエポ」を使用しました。
「DANフィラーエポ」の特長は、
●各種下地と密着し高い付着力で保護、上塗り材の吸い込みをおさえる
●伸びる弾性力で内部のクラックを表面に伝えない
●鉄骨の錆を起こしにくくしコンクリートの劣化を押える
●塗料が滑らかで、きめ細かい為、上塗り材の仕上がり力をを高める
●耐水性やCO₂の透過は抑えながら、水蒸気は、通す「透湿性」があるため内部結露やカビの発生、凍害などからも建物を守る
と とてもモルタル壁塗り替えに適した塗料です。
外壁塗装は、下塗り1回、仕上げ塗料を2回というのが、通常ですが、こちらのお宅の外壁には、劣化したモルタル外壁からの雨漏り阻止を考え「DANフィラーエポ」の下塗りを2回にしました。
モルタル外壁の中塗り・上塗りは「超低汚染リファインSi-IR」
アステックペイントジャパン「超低汚染リファイン1000Si-IR」
こちらのお宅のモルタル外壁には、高級塗料アステックペイントジャパンの「超低汚染リファイン1000Si-IR」を使用します。
この「超低汚染リファイン1000Si-IR」を含めた「超低汚染リファイン」シリーズは、塗りたての美しさをずっと続けることに特化して、メーカー「アステックペイントジャパン」では「革命的」塗料と言っています。
少し発音し難いですが美壁革命(びかべかくめい)の塗料として、この写真の塗料缶も昨年後半に一新され、パンフレットも今年新しくなったところです。
「美壁(びかべ)の秘密 3つの性能」は、
1、緻密性:独自の無機成分配合で、緻密な塗膜を形成しているため汚れの付着を防ぐ
2、親水性:配合の無機成分で、極めて優れた親水性を持った為、汚れが付着しても雨水が塗膜と汚れの間に入り込み、汚れと一緒に落ちて(=洗い流して)くれる。
3、防カビ・防藻性:カビや藻の発生をおさえるので、長期間美観保持に貢献する
です。
そして、この「超低汚染リファイン1000Si-IR」は、何といっても その特殊無機顔料使用の為、「遮熱性」と紫外線に対しての「高い耐候性」があります。
したがって、上記の「美壁(びかべ)の秘密の3つの性能」も含め それらの高機能をとても長く保てる 当店が自信を持ってお勧めする外壁塗料です。
問題のあった、ベランダ外壁も補修を終え、塗装も完了です
1階部分の外壁塗装も終わりました。
遮熱塗料のため、光をよく反射するので、見る角度、日差しによってかなり色の印象が違っています。
建物の塗装で、屋根・外壁の主要塗装部分他の塗装部分は、すべて付帯部と呼んでいます。
通常、付帯部の3大部所は、※軒天・破風・鼻隠しですが、こちらのお宅のそれらは、防火造りボンタイル使用ですのでモルタル外壁塗装として処理済です。
こちらの付帯部は、雨戸、雨どい、ベランダ笠木、出窓庇などですが、それらを「マックスシールド1500Si-JY」のチョコレート色で塗装しました。
「マックスシールド1500Si-JY」は、色々な素材によく密着する2液性です。
セラミック配合の為、従来のシリコン塗料以上に耐候性があり、仕上がりがとてもきれいな塗料です。
※軒天・破風・鼻隠他建物の部位名については こ ち ら を!
雨戸は「マックスシールド1500Si-JY」を吹き付け塗装です
吹き付けには、温風低圧塗装機を使いました。
ムラが出にくく綺麗に仕上がります。
トタンに錆はありませんでしたが、塗装前に表面の汚れを取り除くケレン作業を丁寧に行いました。
ベランダ雨樋の欠落部、軒天換気孔交換、他補修を塗装後に行いました。
ベランダ雨樋左右2ヶ所のうち1ヵ所は以前からジャバラホース部分が無くなっていました。
竪樋を取り付け補修完了です。
左右2ヶ所の竪樋を補修しました。
プラスチック製の既存軒天換気孔が、劣化し、ボロボロと崩れる状態でしたので、新しいものと交換しました。
同じ物は生産終了の為、寸法を合わせて違うものを調達致しました。
塗装時に取り除いていた、様々な、配線を外壁に取り付け直しました。
きれいになった外壁にこのホースはいただけません。
新しいテープで綺麗に巻き付けました。
ベランダ床は、雨漏れしやすい場所ですので、定期的に床表面の塗り替えメンテナンスを行う必要があります。
こちらのベランダは、ウレタン防水ですので、それにあった、防水トップコート施工します。
下塗材を塗布した後、「弾性トップ14」を使ってトップコートの塗り替え施工です。
「弾性トップ14」をもう1回塗布しました。
ベランダ塗装等の最後に残った部分はべランダの外から写真のように長い棒を使って塗装します。
ウレタン防水のトップコートメンテナンス施工は「弾性トップ14」を使って完了しました。
だいぶ劣化して汚れてしまっていたベランダ床面ですが、見違えるように綺麗になりました。
長期間に亘って1階リビングへの雨漏りに悩まされていたお客様の塗装及びその他メンテナンスが終わりました。
こちらのお宅に限らず、雨漏りの原因が外壁からという事は少なくありません。
外壁からの雨漏りについての詳しく解説のページ⇒こ ち ら
小さな不具合でも疎かにしないでプロにご相談ください。
「街の外壁塗装やさん さいたま伊奈店」の無料点検では、どのような規模の修理が必要か又不用かも正直にお伝え致します。
記事内に記載されている金額は2019年02月23日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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