目黒区柿の木坂で基礎補強工事を実施しました!
木造住宅の基礎にひび割れが出てしまったので直して欲しいというお問合せをいただきました。調査に伺うと基礎に取り付けてある床下換気口の周りにクラックが入っていることが確認出来、このままの状況は心配であるという事で基礎補強工事を行うことになりました。
補強方法ですが、クラック補修をしたうえで基礎表面にアラミド繊維を塗り込んで基礎の強度を上げる工事になります。補強剤にアラミド繊維を塗り込むことで基礎の表面を補強することが出来る様になります。
施工は比較て簡単で、施工方法はエポキシ樹脂の補強剤にアラミド繊維のシートを塗り込むことで、接着力と引っ張り強度を増すことが出来ますので、工事後は安心していただくことが出来る様になりました。
現地調査の様子です。
床下の空気の流れを作るために基礎に設置された換気口の周りに
クラックが入っています。この部分はサッシ回りと同様にクラックが入りやすい部分なのですが、小さければそれほど気にすることもありません。
下まで結構太めのクラックが入っていますので放置は出来ません。雨水が浸入して基礎の中の鉄筋に悪影響を及ぼす可能性が有りますので、早目の処置が必要になります。
基礎は建物の荷重を支える重要な部分になりますので、今回はクラック補修をしたうえで基礎の補強工事をおこなうことになりました。
今回は建物全体の基礎補強を行うのではなく、クラックが入った面の基礎補強をおこないます。全体的な不具合としては出ておりませんでしたので、
現在入ったクラック部分から回りに悪影響が広がらない様にしていきます。
クラック部分には接着剤を注入してこれ以上の広がりが無い様に埋めていきます。欠けたところがありましたので、樹脂パテで穴埋め補修をおこなっていきます。
換気口周りのクラック補修が終わりましたので、このあと基礎補強作業に取り掛かります。
今回の基礎補強工事で使用する材料です。
アラミド繊維という材料で、アラミド繊維は、ポリアミド樹脂の一種であり非常に高い強度と耐熱性を持つ繊維です。一般的にはケブラーやノマックスなどの商標名で知られています。アラミド繊維は、他の繊維と比較して非常に軽量でありながらも非常に強靭な特性を持っています。これは、アラミド繊維が強固な結晶構造を持ち、高い引張強度を持つためです。
また、アラミド繊維は耐熱性に優れており、高温でも強度を保つことができます。そのため、航空宇宙産業や自動車産業、防弾チョッキなどの安全対策製品に広く使用されています。さらに、耐摩耗性や耐薬品性も優れており、様々な産業分野で幅広く活用されています。
アラミド繊維は織物や糸として使用されるだけでなく、コンクリート補強材や合成木材などの製品にも応用されています。
その優れた特性から、高性能な製品や構造物の製造に欠かせない素材として重要な役割を果たしています。
アラミド繊維と同時に使用するのが補強剤です。
補強材はエポキシ樹脂で、基礎表面にエポキシ樹脂を塗ってからアラミド繊維を塗り込んでいきます。
エポキシ樹脂は、化学的にはエポキシ基を持つ重合体であり、非常に多くの用途に使用されています。この樹脂は非常に強固で耐久性があり、化学薬品や熱にも強い性質を持っています。エポキシ樹脂は液体の状態で硬化剤と混合され、化学反応によって硬化します。この硬化反応によって、エポキシ樹脂は非常に強固な3次元ネットワーク構造を形成し、耐久性や耐熱性が向上します。
基礎表面にエポキシ樹脂を塗っていきます。
非常に高い付着性を持っていますので、この後行うアラミド繊維の補強効果を発揮できるようになります。
基礎がつながった部分の端から端まで補強をおこなっていきます。硬化剤と混ぜで使用する事で化学反応によって硬化しますので、ガッチリと基礎表面を覆ってくれます。
エポキシ樹脂の補強材の上にアラミド繊維を張り付けてローラーで押し付けていきます。繊維の間からエポキシ樹脂が染み出す様に押し当てていき、一体化します。この工程はFRP防水の施工工程と似ています。この作業を脱泡・含侵といいます。
アラミド繊維は引張りに対して非常に強い強度を発揮しますので、基礎表面に張り付けることでクラックが発生する事を抑える効果が期待できます。
アラミド繊維の脱泡・含侵が完了した後は、更に上から
補強剤を塗り込んでいきます。
エポキシ樹脂+アラミド繊維+エポキシ樹脂の層が作られることで強度を発揮するハイブリッドな工法です。
エポキシ樹脂の上塗りです。
アラミド繊維が表面に出無くなる様に表面にエポキシ樹脂の層を作ります。
もう一度エポキシ樹脂を塗って工事完成となります。
基礎の構造の鉄筋コンクリートは、引っ張りに強く圧縮に弱い鉄筋と、引っ張りには弱いが圧縮には強いコンクリートを混合する事で強度を発揮する様に作られています。基礎として考えると強度は保てますが、表面のコンクリート自体は引っ張りに弱いので、今回おこなった
アラミド繊維での基礎補強工事は非常に効果が期待できることになります。
一旦動かしていた
エアコンの室外機を元の位置に戻して完成です! アラミド繊維での基礎補強工事は
33,000円/mから承っております。施工範囲が短い場合や、工事個所の状況などによりその他の工事が必要な場合がありますので、まずは
お気軽にご相談ください(*^^*)
記事内に記載されている金額は2024年08月02日時点での費用となります。
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