令和元年房総半島台風は房総半島という地域名が入っていることからも分かるように千葉県を中心に甚大な被害をもたらしましたが、東京都にも大きな被害をもたらしました。足立区東伊興のお客様もビル屋上が被害を受け、雨漏りが始まってしまったそうです。オフィスなどに使われているビルなので早急な復旧が求められるため、調査後、すぐにご契約となり、工事も早々と着工になりました。ウレタン防水で雨漏りを直します。
うまく排水できないのか屋上は雨水が溜まっており、ちょっとした人工池のようになっています。ほとんどの場合、ビルの屋上は雨水を貯めるということを前提に作っておらず、ある程度の水嵩になると雨漏りしてしまいます。ここまで雨水が溜まれば雨漏りするのは当然です。パラペットには金属製の笠木が被せられていたそうですが、強風で飛散して陸屋根の水溜まりの中に沈んでいました。
そのパラペットの部分ですが、防水紙も浮き気味となっており、しっかりと定着していない状態です。また排水口周辺も経年により、シート防水がひび割れてきており、ここも雨水の浸入口になっていそうです。今回は台風15号で被災してしまいましたが、こうした点検の結果からもそろそろメンテナンスをする時期に来ていたことが分かります。
これまでのシート防水の上に新たにウレタン防水をすることによって雨水の浸入を阻みます。今回はウレタン防水工事を密着工法で行うことになりました。主な防水工事の工法には密着工法と通気緩衝工法があります。密着工法は文字通り、下地と防水層を密着させてしまうもので初期コストが抑えられます。通気緩衝工法は下地と防水層の間に通気を設け、そこから下地に堆積してしまった水を水蒸気と脱気筒を介して排出します。
ウレタン防水材は平らな床面と立ち上がり部分では使われるものが違うことをご存知でしょうか。平部はそのまま塗布していけばいいだけなのであまり必要ありませんが、立ち上がり部は垂直な面ら塗布しますので垂れ落ちないようにある程度の粘度が必要になります。こうやって粘度を調整することによって、施工不良がでないようにしているのです。
ウレタン防水層をしっかりと密着させるため、プライマーを塗布していきます。塗る順番は立ち上がり部を塗り、パラペットを塗り、その後床面に塗布していきます。
ウレタン防水層の第一層目を形成していきます。こちらもまずは立ち上がり部にウレタン防水材を塗布し、その後、床面に塗布していきます。この手順も守ることによって、均一な防水層ができることになるのです。
ウレタン防水層の第一層が乾きましたら、防水層の第二層目を形成していきます。こちらもまずは立ち上がり部、その後、床面にウレタン防水材を塗布し、塗布していきます。防水層を複層にすることによって漏水リスクを極限まで減らします。これで今後、雨漏りすることはなくなりました。残す工程はトップコートのみです。
シート防水の上に施工したので、シートの継ぎ目がそのままウレタン防水の表面に浮き出る形になりましたが、問題はありません。床面に落ちた雨水はこの継ぎ目に沿って流れていき、排水されることになるからです。紫外線からウレタン防水層を守るため、トップコートを塗布していきます。
ウレタン防水工事が完了しました。今回はこれまでのシート防水の上に施工したので、下地の撤去などの工程が省けたため比較的、短期間で終わりました。こちらの屋上、明かり取りのためにさまざまな位置に天窓がなどが取り付けられており、こういった部分もこの先、漏水リスクとなりえるでしょう。街の屋根やさんでは無料点検を承っておりますので、ご利用ください。
記事内に記載されている金額は2020年03月05日時点での費用となります。
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