令和元年房総半島台風、令和元年東日本台風と立て続けに2つ続いた台風で棟板金が剥がされてしまった江東区東砂のお客様です。もともと「この秋は屋根塗装をしよう」と計画していたそうで、「台風が通過したら業者選びをしよう」と思っていたら、台風被害に遭ってしまったということでした。お客様は私達が塗装業者なので、屋根に対応できるか不安だったそうですが弊社のサイトに棟板金交換と屋根塗装を行っている工事例が紹介されていたので、私達にご相談くださいました。
屋根から落下して来た棟板金はお庭に置いてありました。こちらのお家は敷地内に大きな木があるのですが、台風でその枝がかなり折れてしまったしまったそうです。それもまとめて置いてありました。屋根にのぼってみると、棟板金の大半がなくなっています。現在、築16年でまだ、メンテナンスは行ったことがないそうです。
残った棟板金を見てみますと固定していた釘は抜けていますし、貫板も割れています。棟板金の耐用年数は状況によって大きく異なるので何とも言えませんが、屋根塗装をするのだったらその時に新しいものに変えておくべきです。スレートとスレートの重なり部分に何かの樹脂片が挟まっています。強風で割れしまった何かの樹脂片なのでしょう。工事前に取り除いておきます
足場を仮設してメッシュシートを足場のパイプに留めていきます。都内は足場の仮設で結構、苦労することが多いのですが、今回はお庭の木が問題でした。木の枝と枝の間にパイプを通して仮設し、無事に工事が行えるようになりました。街の外壁塗装やさんではこういった場合、極力、植物を傷付けない方法を取っています。
棟板金交換の様子です。まずは残された棟板金を撤去していきます。その後、清掃し、新しい貫板をスレート屋根に固定します。現在は腐食しない樹脂製の貫板があり、本当はそちらを使用した方がいいのですが、台風の所為で品薄になってしまい、手に入らない状態です。従来と同じ杉板を使用します。
新しい棟板金を貫板に被せて固定していきます。新築時は釘で固定されることがほとんどですが、街の屋根やさんではステンレスビスを使用します。錆びにくいのはもちろんのこと、ネジなので緩み難いからです。こういったちょっとした工夫だけでも風に強い棟板金になります。
棟板金の交換が終わったところで高圧洗浄に移ります。現在、高圧洗浄機も身近なものとなり、ご家庭にもあるという方も多いのではないでしょうか。それとは全く水圧が違うのがプロ仕様の高圧洗浄器です。外壁塗装や屋根塗装で使用される高圧洗浄機は最大で150kg以上の水圧を掛けることができます。こびりついた汚れも一網打尽です。
ファイン浸透シーラーを使用して下塗りを行っていきます。ファイン浸透シーラーは仕上げ用塗料を密着させるだけでなく、傷んだ下地を強化するはたらきも持っています。築年数が経過したスレート屋根を塗る場合、最も適した下塗り材の一つです。シーラーが乾燥したところで仕上げ塗りの1回目をファインパーフェクトベストで行っていきます。
ここでタスペーサーが設置されていないところを発見しました。タスペーサーとはスレートとスレートの重なり部分に挟み込み、隙間を設けるものです。この隙間は通気や尾根材の下に入った雨水を排出するためのものです。この隙間がないと雨漏りに繋がります。街の屋根やさんは塗るだけじゃなく、今までの工程でのミスもチェックしながら施工を行っています。
棟板金交換とスレート屋根塗装が竣工しました。今回はスレートの下地の傷みが出ていたので保証は5年とさせていただきました。リフォームの繁忙期は春と秋で、その理由は新しい生活がはじまるからだと言われています。ちょうど秋口にリフォームを計画していても甚大な台風等がくれば、その予定は狂ってしまうし、資材も不足します。昨今の凶悪化する台風を見ているとそういった災害の少ない時期にリフォームするのも一つの手と言えるでしょう。
記事内に記載されている金額は2020年05月07日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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