ある日、突然、雨漏りしてきたという千代田区神田神保町のお客様です。雨漏りしていたお部屋の真上はバルコニーで、お客様は「バルコニーの床がボロボロだから、いつかこんな日が来るとは思っていた」そうです。建物が古いだけに「このまま持てば」と思っていたそうですが、雨漏りは困るということで防水工事でしっかり直すことになりました。バルコニーにウレタン防水工事を行います。
点検の様子~雨漏りしているお部屋とその原因となっているバルコニー
風情のある土壁のお部屋です。しかし、その土壁も雨水によって変色してしまい、色が濃い部分や薄い部分ができています。天井と壁の間に設置されている廻り縁も染みで斑になっています。これ以上、雨漏りが続くとカビなども発生する可能性があるため、早めに止めてしまいましょう。
お部屋の真上にあるバルコニーの状態です。面積が広いバルコニーなので、外側に排水のための設けられている排水溝もかなりの幅があります。風で飛来した砂や土が底にこびりついている状態です。立ち上がりの天端部の塗膜防水も剥がれてボロボロですね。こちらのバルコニー、シート防水ですがその継ぎ目がかなりハッキリしていることを見るとここからも雨水が浸入していそうです。
しっかりとした防水層を作成するために、まずはしっかりバルコニーを清掃していきましょう。砂、土、埃は頑健な防水層を作成するために邪魔になります。掃き掃除や水拭き、薬品での清掃と拭き取りを繰り返して以前に付いたと思われる傷まで分かるようになりました。
養生テープを貼り、排水溝の部分から仕上げていきます。排水溝の幅が広いため、一気に行うと排水勾配が取れず、排水不良が起こる可能性があるからです。プライマーを塗布してから、立ち上がり部に立ち上がり部専用のウレタン防水材を塗布していきます。平らな部分と垂直の立ち上がり部分では垂れないように粘度が違うのです。
一度、ウレタン防水材を塗布した後、再度、ウレタン防水材を塗布して防水層を2層にします。その上で紫外線から防水層を守るため、トップコートを塗布していきます。トップコートの寿命は5~7年と言われていますので、時期が来たら塗り替えてあげましょう。
排水溝部分の防水工事が終わりました。続いて床面の防水工事に入ります。違う色の床はおそらくここだけ貼り換えられたのでしょう。そこと段差ができないように養生テープで区切ってプライマーを塗布していきます。プライマーを乾燥させる規定時間が経過したら、ウレタン防水材を塗布していきます。今回はダイフレックス社のDSカラー・ゼロを使用しました。
排水溝の上に設置されている落下防止用の柵の錆止め処理を行います。根本にドリルで穴を開け、エキポシ樹脂を注入していきます。注入されたエキポシ樹脂は金属の上で膜を作り、空気を遮断しますので錆が進行を止めてくれます。この工程はウレタン防水材が乾く間に行いました。
ウレタン防水材2層目を塗布していきます。乾いたところでトップコートを塗布していきます。土や砂などの汚れが溜まっていたバルコニーがかなり綺麗になりました。土や砂が溜まるとそれがヤスリの代わりをしてトップコートの傷みが早くなりますから、定期的に清掃してあげてください。
雨漏りの原因となっていたバルコニーですが、ウレタン防水工事(密着工法)を行ったので、これで雨水が浸入してくることはありません。これからは雨の日も安心してお過ごしいただけると思います。後日、お施主様から「雨漏りしなくなって、本当に助かりました」とご連絡をいただきました。
記事内に記載されている金額は2020年05月11日時点での費用となります。
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