目黒区にアパートをお持ちのO様よりお問い合わせいただき調査を行ったことがきっかけでした。鉄骨階段とバルコニーの鉄部塗装をご検討中との事だったのですが、既存のものはかなり錆が生じており塗膜が剥がれてきておりました。
また、鉄骨階段に関しても鉄部のサビとステップ部分の汚れが目立っているような状態でした。このまま放置してしまいますと錆がどんどんと広がってしまい、鉄の耐久性を著しく損ねてしまいます。少し前に鉄骨階段にて転落事故なども起きているので、メンテナンスはこまめに行うことをおススメいたします。
今回使用した塗料は、錆止め剤に日本ペイントのハイポンファインプライマーⅡ、中塗り・上塗りに同じく日本ペイントのファインSiを使用しました。また、ステップの部分にはインターナショナルペイントのIP速乾フロアを使用しました。
鉄部塗装の命ともいえる作業が、ケレン作業です。サビや塗膜の剥がれている部分を電動サンダーやサンドペーパーを使用して綺麗にしていきます。この作業をいかに丁寧に行うかでその後の仕上がりに大きく影響を及ぼします。
ケレン作業が終わりましたら錆止め塗料による下塗り、上塗り塗料で2回塗り(中塗り・上塗り)を行い作業終了です。フロア部分に関しても汚れを落としてからプライマーの塗布、中塗り・上塗りの3回塗りで仕上げを行いました。
O様も仕上がった状態を見て満足なされておりましたので良かったです。
使用材料
日本ペイント ファインSi(ND-370)
建坪
バルコニー:13㎡、階段ステップ裏面:18段 他
目黒区柿の木坂にお住いのお客様より
鉄骨階段と、バルコニーの塗装のご依頼をいただきましたので、調査と工事の様子をお届けしたいと思います。
まず、現地調査の様子からです。今回お問い合わせいただいた部分は、鉄骨階段の鉄部、踏板の塗装と、バルコニーの鉄部の塗装でした。バルコニーは折半の床になっており、上面はモルタルの仕上げになっておりました。鉄骨の部分と、折半の裏面はかなり錆が広がってしまっており、塗膜の剥がれも起きておりました。
鉄部に関しては、サビてしまいますともらい錆という現象でどんどんと錆が広がっていってしまいます。また、サビが生じると体積が大きくなってしまいますので、塗膜の剥がれを引き起こし、サビの広がりを助長してしまいます。塗膜の剥がれた部分は新たに塗装を行ったとしても凹凸が残ってしまいますので綺麗に仕上げをしたいという方は早め早めのメンテナンスをおススメいたします。
続いて鉄骨階段の点検です。こちらも裏面や手摺部分は鉄部、踏板上面はモルタルの仕上げになっておりました。こちらもサビがひどく、場所によっては穴が開きかけている部分もありました。サビてしまった鉄部は耐久性が著しく低下いたします。少し前に鉄骨階段で落下事故が起きたこともありますので、少しサビてきたなと感じたら早めに対処しましょう。
バルコニーの部分に戻りますが、サビの線が縦に伸びている箇所があります。これは錆が雨水に溶け出したもの(通称:錆汁)が流れた跡です。この錆汁も新たな錆の原因になってしまいますので、このまま放置してしまうと構造上よろしくありません。今回はしっかりと錆止め剤を入れてこれ以上錆が広がらないようにしていきます。
鉄部塗装に限ったことではありませんが、塗装を行う際にはまず養生と言われる作業を行います。塗料が他の部分につかないようにするのはもちろんのこと、今回のように鉄部塗装を行う場合はこの後錆を落としていく作業を行います。
その際に古くなった塗膜やサビの粉が落ちてしまうのですが、それが他の部分に付着してしまいますとさらに錆が広がっていってしまいますので他の部分を保護するという事でも養生は大切なのです。
養生には多くの場合マスカーテープと言われるものを使用します。一部分がテープになっているので、ここを張り付けビニール部分を引っ張るとカーテンのように広がってくれますので簡単に養生を行うことができます。養生には必須のアイテムと言えるでしょう。
続いて鉄部塗装の肝ともいえるケレン作業です。ケレンとは下地調整の一種で、既存の塗膜が剥がれたり浮いている部分の撤去、錆落としを目的として行われます。錆をできるだけ多く落としてあげることで新たな錆の発生を防ぐことができ、仕上がりも滑らかになります。
ケレン作業は電動サンダーやサンドペーパー、スクレーパーという道具を使って行っていきます。面積の大きな部分などは電動サンダー、細かな部分はサンドペーパー、塗膜の剥がれなどにはスクレーパーという風に使い分けてしっかりと綺麗にしていきます。
また、ケレン作業後は目荒しと言われる作業を行います。この作業は目の粗いサンドペーパーを使って鉄部にあえて細かな傷をつけていく作業です。せっかく綺麗にしたのに傷をつけてしまうのかと思いでしょうが、表面の滑らかになった鉄部は塗料の食いつきがあまり良くありません。
そのため傷をつけて塗料の食いつきを良くしてあげる必要があるのです。表面のツルツルしたものより多少の凹凸があるものの方がつかみやすかったりするのと同じ原理ですね。
いよいよ塗装に入っていきます。今回使用した塗料のご紹介です。まず錆止め剤として日本ペイントのハイポンファインプライマーⅡです。この塗料は2液タイプの塗料で速乾性に優れております。また、しっかりとした防錆性も持ち合わせておりますのでサビのひどい箇所の塗装にはもってこいの逸品です。
中塗り・上塗り材には同じく日本ペイントのファインSiを使用しました。こちらは鉄部はもちろん雨樋や、屋根、外壁など様々な材料に使用できるオールラウンダーな塗料といった感じです。
まずは下塗り作業を行っていきます。下塗り材は白色のものが多いです。白色にすることで次の工程で塗り残している部分を見やすくなるという事もあります。今回使用したハイポンファインプライマーⅡは白色以外にも赤錆色や黒さび色、グレーなどがあります。赤さびが気になるといった場合には色を変えて使用してみるのも良いかと思います。
続いて中塗り・上塗り作業です。中塗り作業を終えたら
しっかりと乾燥させてから上塗りを行っていきます。ですので塗装を行う場合、ケレン~下塗り、早く乾けば中塗り作業まで行って、翌日に上塗り作業という流れになることが多いですね。冬場になると気温が低く乾燥しにくいのでその分工期が長くなってしまうこともありますので予めご了承ください。
バルコニーの方も下塗り、中塗り・上塗りと3回塗装で仕上げていきました。
鉄部塗装と並行して踏板の塗装を行っていきます。こちらも下塗りとしてプライマーを塗布してから主剤を塗布していきます。下塗りにはエスケー化研のミラクシーラーエコを使用しました。中塗り・上塗りにはインターナショナルペイントのIP速乾フロアを使用しました。
どちらもモルタル床面の塗装に適した塗料です。IP速乾フロアに関しては乾燥にかかる時間が短いのですぐに歩行可能になります。階段を塗ってしまったから1日出入りできないという事にはなりませんのでご安心ください。
プライマーを塗ってから中塗り・上塗り作業を行っていきます。塗装を行う前にはしっかりと床面の汚れを落としてあげましょう。
上塗り作業の様子です。これだけでもかなり綺麗になってきたのを感じます。
錆汁が垂れていたり、古い塗膜の剥がれが目立っていた折半部分が美しく仕上がりました。
フロア面も汚れや剥がれなどが生じておりましたが見違えるように綺麗になりました。
鉄骨階段も鉄部や踏板が綺麗になり、正面から見た時の印象が一味違って見えました。O様も全体の仕上がりを見て綺麗になってよかったと喜んでおいででした。
私達、街の外壁塗装やさんでは
新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとありましたら安心してご相談ください。
2023年8月11日追記 定期点検にお伺いしてまいりました
目黒区柿の木坂にて鉄骨階段の塗装を行わせていただいた現場の定期点検にお伺いしてまいりました。
工事前かなり錆が出ている状況でしたのですこし心配しておりましたが、表面の汚れはあるものの全体的にきれいな状態を維持できておりました。
今回の施工では踏み面の塗装も行いましたが、特に塗膜の膨れ等は見られませんでした。鉄部の塗装を行う際の下地調整をしっかりと行うことで長く持たせることができます。
下塗り材にもいくつか種類がありまして、今回使用したハイポンファインプライマーⅡは一番スタンダードな下塗り材になります。様々な下地に対して使用でき、耐久性も標準レベルになります。
そのほかの材料では、速乾性の高い1液ハイポンファインデクロや高耐久のカーボマスチック15Jという塗料もございます。1液ハイポンデクロの場合は既存の錆がほとんどない状況での使用をお勧めいたします。
錆が酷く気になるとのことでしたらカーボマスチック仕様がオススメです。カーボマスチック仕様になると材料が高価な分金額は上がってきますが、それに似合った耐久性を誇ります。
カーボマスチックは乾くのが早いので使いにくい塗料ではあるのですが、非常にしっかりとした塗膜を生成します。どの材料を使用するのかは状況とご予算に合わせてご提案させていただければと思います。
鉄柱と裏側のバルコニー裏面も特にめだった錆は生じておりませんでした。もちろん外部に露出した部分ですので完全に錆を抑えられるわけではありませんが、進行を遅らせることでメンテナンスの頻度も減らすことができます。鉄部ですと耐久性にも関わってきますので錆が酷くなる前のメンテナンスを心がけていただければと思います。
鉄部塗装など付帯部の塗装は外壁の塗装と併せて行っていただくと工事費用の節約になります。足場を組ませていただいた状況の方が作業は行いやすいですし、細かな部分まで対応することができます。外壁塗装工事は税込657,800円(総2階25坪まで、シリコン塗料使用の場合)から承っております。既存の外壁材や建物の形状等によって価格は変動いたしますので詳しくはお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2023年08月11日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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