杉並区和泉にお住いのI様より屋根と外壁のメンテナンスを行いたいとのお問い合わせいただきまして調査させていただいたことが工事のきっかけでした。
既存の外壁材は窯業系サイディングで汚れが目立ってきており、目地も傷んで裂けが生じてきてしまっておりました。目地が裂けてしまいますとそこから雨水が侵入し、サイディングに水が含まれるようになってきます。そうなってしまいますともともと水を吸う素材でできている窯業系サイディングは劣化して脆弱化してしまいます。
古くなった窯業系サイディングはボロボロになり崩れ落ちてしまう事もありますのでご注意ください。さらには一度ボロボロになってしまうとなかなか補修は難しく張り替えも必要になる場合がございます。そうなると工事費用がかさんでしまいます。
外壁は劣化してからメンテナンスを行うのではなく早めに手入れを行っていくことが大切なのです。
今回は目地の打ち換えと外壁塗装工事を並行して行わせていただきました。使用しました塗料は日本ペイントのパーフェクトトップです。今では主流になりつつあるラジカル制御の塗料で、塗膜の劣化の原因物質であるラジカルに着目し、そのラジカルの発生を制御することによって耐久性を延ばすという考えのもと作られた塗料になります。
塗装を行うにあたり、カラーシュミレーションを作成させていただいて色決めを行いました。カラーシュミレーションはあくまでも参考程度で考えていただければと思いますが、どんな雰囲気になるのかは掴みやすいとおもいますので、ご希望の方はお気軽にお申し付けください。
使用材料
日本ペイント パーフェクトトップ(19-30A)、ファインSi(19-30A)、ケンエースG-Ⅱ(19-90A)
杉並区和泉にお住いのI様より中古物件を購入したが、メンテナンスを行っていないようなので、
外壁塗装を検討しているとのご依頼を頂きまして調査させていただいたことが工事のきっかけでした。
既存の外壁材は窯業系のサイディングでした。窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜて成型した外壁材で成型時にタイル調などのパターンをつけられたものが販売されております。意匠性が非常に高いあ外壁材なので近年新築で建てられるお宅にはよく使用されている外壁材です。
窯業系サイディングには施工方法が2種類ありまして、直貼り工法と、通気工法がございます。ただし直貼り工法は内部結露が発生したり、塗装をすると塗膜の膨れが生じたりと欠点が多いので現在はほとんど使用されておりません。今回調査させていただいたお宅は通気工法が使用されておりましたので問題なく塗装工事を行うことができます。
外壁の塗装は10年おきに行うのが良いとされております。と言いますのもサイディングの主成分は先述の通りセメントなので防水性はなく、水を吸うような素材です。そのため塗装をもって撥水性を持たせるのですが、20年近くメンテナンスされておりませんでしたので、ところどころ劣化が進んでいる部分がございました。
また、サイディングには必須の目地の劣化も進んでおりまして裂け目が生じてしまっておりました。ここから雨水が侵入しサイディングが水を吸ってしまうと劣化がより進んで、最悪ボロボロと崩れてしまうこともありますので目地のメンテナンスはしっかりと行いましょう。
一部目地が完全に剥がれてしまい、口が空いている部分がありました。外壁の塗装と一緒に目地の打ち換え工事を行うことにいたしました。
外壁塗装工事の際には目地の打ち換えやサッシ廻りのコーキング打ち替えを行うことでお家の寿命を延ばすことにもなりますので合わせて行うことをお勧めいたします。
上の写真の通り狭小地に足場を組む際には人が通れるかどうかが重要です。人一人通れないと足場を組むのが難しくなってしまいます。最低でも30cm程の隙間があれば基本的には足場の仮設は行えますが、ケースバイケースによります。足場を組めるかどうかご心配な方は調査、見積まで無料で対応させていただいておりますのでお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装工事を行う前に、まずは高圧洗浄をかけて既存の汚れを落としていきます。軒天などの付帯部もしっかりと洗浄しましょう。
目地の打ち換え工事の様子です。目地に沿ってマスキングテープを貼って、既存の目地を剥がしていきます。
目地を剥がし終えましたらブラシなどで簡単に清掃して、プライマーを塗布していきます。プライマーとは簡単に言えば接着剤のようなもので、下地を滑らかにすることと、コーキング材の接着力を上げる働きをします。
プライマーを塗り終えましたらコーキング材を打って、ヘラで成型していきます。今回は上から塗装を行うので写真のような方法で行いましたが、目地の打ち換えのみの場合はマスキングをさらに広めにとって外壁を汚さないように作業いたします。
目地の打ち換えが終了いたしました。通常の変性シリコンの他に高耐久を誇るオートンイクシードというコーキング材もございます。15年超という長寿命を持ち、弾性も非常に高いコーキング材なので、塗装を行わず、目地の打ち換えのみをご検討中の方にはお勧めです。
中塗り・上塗りには日本ペイントの
パーフェクトトップを使用しました。パーフェクトトップはラジカル制御型の塗料で、最近ではよく使われる塗料です。ラジカル制御型の塗料とは、塗料に含まれる酸化チタンが日光にさらされることで紫外線を吸収し、発生する塗膜の劣化の原因になっているラジカルという物質に着目した塗料で、ラジカルの発生を抑制することで塗膜を長持ちさせようというコンセプトの塗料になります。
グレードとしては、フッ素とシリコンの間に位置するようなものなのですが、その耐用年数は12~15年とフッ素にも及ぶもので、価格帯としてはシリコンに近いという非常にコストパフォーマンスに優れた塗料になっております。
軒天の塗装には同じく日本ペイントのケンエースG-Ⅱ、こちらは防カビ性能が高いので、湿気の影響を受けやすい軒天などに適した塗料です。また、雨樋や鉄部といった付帯部の塗装には日本ペイントのファインSiを使用いたしました。このファインSiは様々な部分に使用できるオールラウンダーな塗料で、付帯部の塗装にはもってこいのものです。
それでは塗装工事の様子をご紹介いたします。
初めに下塗りを行っていきます。今回使用した下塗り材はクリヤーですが、塗った部分は艶が出ますので分からなくなるという事はありません。しっかりとまんべんなく塗っていきます。
続いて中塗り作業です。中塗りに使用する塗料は上塗りと同じものを使用しますが、発色の仕方が異なります。上塗りを行うことでよりきれいなつや感と発色が生まれるのです。
上塗り作業まで終了いたしました。下塗り、中塗り、上塗りと工程ごとにしっかりと乾燥させてあげましょう。
付帯部の塗装も忘れず行います。付帯部とは軒天や破風、雨樋といった部分が該当します。今回は外壁と同じ色番号のものを使用しました。基本色のそろっている塗料に関しては調色を行って様々な色にすることができます。
軒天の塗装です。端の方まで塗り残しのないようにしていきます。
鉄部の塗装です。こういった細かな部分は刷毛を使用して塗っていきます。土台水切りなどはほとんどが鉄部になりますので忘れないようにしましょう。
最後に雨樋の塗装です。雨樋の塗装にはシリコン系かウレタン系の塗料を使用することをお勧めいたします。雨樋は塩化ビニルで造られているものがほとんどなので、熱で伸縮します。そのため塗膜の固いものを使用してしまいますとひび割れの原因になってしまいますので弾性の高いシリコン系やウレタン系の塗料が適しているのです。
竪樋だけでなく、軒樋も塗装を行いました。
塗装工事を行う際にはバルコニーのトップコートも忘れてはなりません。バルコニーの防水層は基本的に紫外線に弱いので保護としてトップコートを表面に塗布してあります。そのトップコートも経年劣化を起こしますので、定期的にトップコートを塗ってあげましょう。理想としては5年ごとに塗装するのが良いといわれております。
付帯部の塗装も無事終了し全体の塗装工事が完了です!今までの黄色い外壁とは一新してシックなチャコール系の色を主体に、軒天の色でアクセントをつけたような仕上がりになりました。
全体的にも引き締まった印象を受ける建物に風変わりし、I様にも新年からガラッと気分が変わるようでよかったといって喜んでいただけました。
私達、街の外壁塗装やさんでは
新型コロナウイルス感染防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとありましたら安心してご相談ください。
2022年1月12日追記 1年点検にお伺いしてまいりました
前回の塗装工事から1年経過いたしましたので定期点検に行ってまいりました。
街の外壁塗装やさんでは工事に応じて施工保証をお付させていただいております。施工保証の一環としまして定期点検を実施させていただいており、初回1年目の定期点検でした。
塗膜の状態を確認させていただきましたが、特に問題はございませんでした。1年経っても外壁は綺麗な状態が保たれておりましたので一安心です。I様邸は立地的には車通りが多いところではないので排気ガス等の汚れはつきにくいとは言え、汚れがほとんど生じていないレベルの状態だったので改めて塗装の大事さを実感します。
なお、外壁塗装工事は選べる外壁塗装プランとしまして税込657,800円から承っております(総2階、25坪まで)。外壁材や形状、階数によって価格は変動いたしますので詳しくはお問い合わせください。
無事に点検が終了いたしまして、1年点検では特に問題は生じておりませんでした。次回は3年点検時にお伺いさせていただきます。
上記施工事例の中でもご紹介をさせていただきましたパーフェクトトップですが、一部仕様の変更がありましたのでご紹介をさせていただきます。
2022年9月頃にパーフェクトトップのパッケージがリニューアルされ上記の様なデザインに変更されました。パッケージが変わったからと言っても中身が変わったわけではないので基本的には問題はないのですが、これからパーフェクトトップを使用する予定の方がいらっしゃいましたら注意点があります。
それは塗料にも使用期限があるという事です。具体的な数字については各メーカーさんは厳密には明言していないのですが、基本的には未開封で1年以内の使用、開封後は使い切りを推奨しております。
すなわち今年9月以降(2023年1月現在)に旧デザインの塗料を使用している場合使用期限を超過している可能性があるという事になります。メーカーの方でも基本色の在庫が終わり次第デザインを順次切り替えているとのことなのでしばらくは旧デザインのものが使用される可能性があります。ただし、基本色ではなく調色品の場合は在庫品ではないので新デザインのものになります。使用している塗料のデザインに疑問を感じた際には一度確認してみるのが良いかもしれません。
記事内に記載されている金額は2023年01月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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