世田谷区代沢のお客様からのご相談で、1か月前の強風を伴った雨が降った際、雨漏りが起きてしまったということです。雨漏り箇所は外壁に面する階段部分で、それ以降は雨漏りは起きていないそうです。ただ、次に同じような雨が降った際に心配だから一度、
無料点検による雨漏り調査で調べてほしいとのことで、街の外壁塗装やさんにご相談いただきました。
今回は原因究明のための散水試験から、
コーキングによる雨漏り補修までの施工の流れをご紹介させていただきます。
使用材料
セメダイン株式会社 POSシールスピード 変成シリコーンシーラント
現地調査の様子をご紹介します。雨漏りは
無料点検から約1か月前の強風を伴った雨の日に起こり、それからは起きていないそうです。こちらが雨漏りの起きた、北面の外壁の状態です。築13年、3階建てRC造のお住まいと言う事で比較的綺麗な状態ですが、他の方角に面する外壁に比べると雨だれが濃く、カビや苔などの発生も顕著に見られます。
雨漏りが起きた1Fから2Fに通じる階段の様子です。雨漏りは一度切りだったので雨染みなど雨漏りの痕が伺えるものはありません。お客様のお話しだと雨水はこの場所にコップ一杯分くらいの水が溜まる程起こり、外壁と階段が接する、矢印の辺りから雨水は漏れ出て、特に蹴込と踏板の接する、角からの水のにじみが顕著だったようです。
こちらは階下の階段と作りは同じですが、2Fから3Fへ通じる階段です。こちらでも階下と同様の箇所で同じように雨漏りが起きていたそうです。
外壁側から見た雨漏りが発生した位置です。窓に近い2ヶ所でこの部分に共通して、上部には換気扇の排気口が取り付けてあります。
外壁の劣化状態です。目地部分に黒く汚れてカビが発生しています。充填してあるコーキングには穴なども開いています。また、サッシ周りに限らず、
クラックも出ています。いずれも細いヘアクラックです。
雨漏りの原因を考えた上で、最も怪しいのがこちらの排気口です。この排気口は雨漏り箇所の垂直位置の上の方にあり、取り合い部分の壁面が崩れています。今回は雨漏り原因が疑わしい部分が多数ありましたので、散水試験にて原因を究明することとなりました。
散水試験とは実際に水を撒いて、水漏れがどこからきているか確かめるために行われる試験です。こちらの画像は散水試験を行う位置です。①目地②
クラック③サッシ周りのクラック④コンクリートのビス止め部分です。
そして今回、最も雨漏り原因の疑いのある⑤排気口周りの外壁が崩れた部分です。散水試験は位置的に下から施工していきます。上の方から始めてしまうと垂れた水が他の疑わしき部分に当たった時に室内の雨漏りが再現されてしまうと、雨漏り原因の特定が難しくなってしまうためです。
コンクリートのビス部分から散水試験を始めていきます。ビス部分からクラック部分へと散水試験を進めていきますが、雨漏りは再現できませんでした。
目地部分の散水試験です。こちらは
コーキングが劣化し、穴が空いている部分も見受けれらたので、上部の排気口の次に怪しい部分と判断し、長めに散水を行いましたが、やはり雨漏りは再現できません。
雨漏りの疑いが最もある排気口周りのクラックへの散水試験です。やはりここが原因のようでした。この部分の試験を始めてから、ものの5分と経たないうちに雨漏りが再現されました。
部屋に再現された雨漏りです。壁際ににじむように水が出てきています。雨漏りが起きた当日もこのような感じで雨漏りが起きていたそうです。街の外壁塗装やさんからの提案として外壁破損部のコーキング補修工事をご提案させていただき、ご依頼いただきました。
今回、雨漏りしている排気口周りは勿論、雨漏り対策として他に4ヶ所の排気口周りのコーキング補修工事を行うこととなりました。
作業工程の最初として、まず塗布したくない部分にはマスキングテープを貼ります。
コーキングの定着を良くするためにプライマーを塗布します。使用した材料は「セメダイン株式会社 シリコーンシーラントプライマーB」です。
コーキング充填の工程です。使用したコーキングは「セメダイン株式会社 POSシールスピード 変成シリコーンシーラント」です。排気口周りに厚めにコーキングを充填しています。
マスキングテープを剥がして、コーキング補修完工です。マスキングテープは剥がす時期が重要で、遅すぎると固まって取れなくなってしまいます。
同様に4ヶ所の排気口について、マスキング→プライマー塗布→コーキング充填の作業を行っていきました。こちらは完工後の画像です。
室内の換気扇の様子です。散水試験のため、カバーは外している状態です。外壁の構造として屋外にコンクリート壁があり、断熱材→石膏ボード→クロスと続きますが、この換気扇の部分はこれらをぶち抜いて、直接室内と外壁が空いている状態です。外壁に付いている排気口は空気が出入りする部分には雨水が浸入しないように作られていますが、それを覆う部分にクラックができて隙間ができてしまうと、直接雨水がコンクリート内に入り込み、断熱材・石膏ボードを濡らしてしまいます。また、階段の造りとして階段の踏板部分は断熱材・石膏ボードの下部に位置している為、内部に浸入した水が断熱材・石膏ボードを伝って、今回のような雨漏りが起きてしまった次第です。
私たち街の外壁塗装やさんでは、雨漏り原因がわからなくても現地調査や散水試験によって必ず解明してみせます。その結果によってお客様に最適な工事プランをご提示させていただきます。雨漏りにお悩みの方は是非、お気軽にご相談くださいね。
記事内に記載されている金額は2022年01月28日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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