杉並区荻窪に物件をお持ちのオーナー様より建物全体の塗装工事を検討しているとのお問い合わせいただき、現地調査を行わせていただいたことが工事のきっかけでした。
外壁塗装を行う際には足場の架設が必要になりますのでその足場を使用してその他の部分のメンテナンスをお勧めしております。
今回使用した塗料は日本ペイントのファインパーフェクトベストです。スレートの塗装に特化した塗料で高対候性を誇ります。屋根用の塗料は性能を保つために調色ができないものがほとんどです。一部調色対応が可能な塗料もございますが、塗料の性能を落としてしまう可能性もございますのでメーカーの標準色を使用することをオススメしております。
スレートの塗装の際に気を付けなければならないことがございます。それは縁切り作業を怠ってはならないという事です。スレートなどの横葺きの屋根材には重なっている部分に隙間が存在します。その隙間は棟部分や吹き込んで入った雨水が排出される箇所なのですが、塗装を行うと塗料でその隙間が埋まってしまいます。そうなると中に入った水が上手く排出できずに内側の隙間に溜まってしまいます。内側はスレートを止めている釘がありますのでそこに水が侵入して雨漏りにつながってしまう恐れがございます。
せっかく長持ちをさせようとした工事で雨漏りを誘発してしまうようでは本末転倒ですので、屋根の塗装工事を行う際には十分に注意しましょう。
使用材料
日本ペイント ファインパーフェクトベスト
杉並区荻窪に物件をお持ちのオーナー様よりお問い合わせいただき、屋根外壁の調査を行わせていただいたことが工事のきっかけになりました。
既存の屋根は
スレートが使用されておりました。スレートは大きく分けてアスベスト含有のものと非含有のものに分けられます。
また、アスベスト非含有のスレートでも製造年によって耐久性に大きな差異がございます。2002年から2008年の間に製造されたアスベスト非含有のスレートは耐久性が著しく低いため、塗装には不向きです。
塗装を行ったとしてもひび割れや欠けといった症状をおさえることが難しいのでメンテナンスを行う際にはお気をつけください。
今回はアスベスト含有のスレートが使用されておりましたので塗装工事のご提案を行わせていただきました。
塗装工事を行う前には高圧洗浄を行います。既存の屋根についた汚れや浮いてしまった旧塗膜を落とします。
汚れが残ったまま塗装を行ってしまうと新しい塗膜が浮いてしまい後々剥がれの原因になってしまいます。塗装前にしっかりと洗浄いたしましょう。
屋根の塗装工事に使用した塗料のご紹介です。まず下塗り材には日本ペイントの1液ベストシーラーを使用しました。弱溶剤系の下塗り材ですので臭気が抑えられます。
続いて中塗り・上塗りに使用する主剤のご紹介です。主剤には同じく日本ペイントのファインパーフェクトベストを使用しました。こちらの塗料はスレート塗装に特化した塗料です。屋根は非常に過酷な環境にさらされているので対候性の高い塗料の仕様が求められます。
このファインパーフェクトベストは調色対応ができない塗料になります。先述の通り屋根の上の環境は過酷なので、塗料の性能を十分に発揮できる色をメーカーの方で標準色としております。そのため調色ができないのです。
まずは板金部分の下塗りを入れていきます。下塗りにはハイポンファインプライマーⅡという塗料を使用しました。錆止め入りの下塗り材なので鉄部などの下塗りにはぴったりです。
板金部分の下塗りが終了しましたので屋根の下塗りを行っていきます。塗装の際には刷毛、ローラー塗布を行っていきます。
下塗りを行うことで塗料の吸いこみを抑えるとともに下地の調整にもなります。この作業を怠ってしまうと無駄に塗料を食ってしまったり、上手く定着しないという不具合が出てきますので気を付けましょう。
下塗り作業完了です。しばらく乾燥させてから中塗り作業を行っていきます。
中塗り作業です。ここからは屋根塗装の主剤を使っていきます。
中塗り作業も刷毛やローラーを使ってまんべんなく塗装を行っていきます。
中塗り作業が終了しましたら屋根塗装工事で最も重要な作業”
縁切り作業“を行っていきます。
スレートなどの横葺きの屋根は上下の重なり部分に隙間が存在します。縁切り作業とはその隙間が塗料で埋まってしまわないようにする作業を指します。
屋根に隙間があって、そこが埋まるのであればそっちの方がいいのではないかとお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんがそれはご法度です。
この隙間は屋根材の下に入ってしまった雨水を排出するためにあえて設けられている部分になりますので、その部分も塞いでしまうと中に水が溜まってしまいます。
スレートは釘打ちをされておりますが、その釘が打ってあるところがまさにその重なり部分なのです。そのため出口がふさがってしまっていると水が溜まり、釘穴を通じて雨水が侵入すると下地が腐食や雨漏りの原因になります。せっかくお金を出して塗装工事を行ったのに雨漏りをしてしまったという事例も少なくないのです。
縁切り作業が終了いたしましたら上塗り作業を行っていきます。上塗り作業も中塗り同様に刷毛、ローラーを使って塗装していきます。
中塗りと上塗りでは若干発色の仕方が異なってきます。上塗り後はワントーン濃い色になることが多いです。
もともとの赤い屋根から一転して青い屋根に生まれ変わりました。赤い屋根も素敵ではありましたが青い屋根もオシャレな感じがあっていいですね。
タスペーサーによる縁切りもバッチリ確認いたしました。
この後は外壁塗装工事を行っていきますがその様子はまた近いうちにご紹介させていただきます。
屋根の塗装工事を行う際には足場の架設が必要になります。そのため外壁塗装工事も一緒に行うことで足場代の節約になりますのでご検討ください。
屋根の塗装工事は税込415,800円(屋根面積60㎡以下、弱溶剤シリコン塗料使用の場合)から承っております。屋根の形状や既存の屋根材の種類、使用する塗料によって価格は変動いたしますので詳しくはお問い合わせください。
私達、街の外壁塗装やさんでは新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとございましたら安心してご相談ください。
記事内に記載されている金額は2023年04月21日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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