千葉市緑区おゆみ野のアパートのオーナー様から鉄骨階段の塗装を承りました。何でも踏板と階段と一体化している2階屋外の床の裏の錆が酷いらしく、見た目も悪いので何とかしたいそうです。錆は見た目の悪さだけでなく、酷くなると強度の不安なども感じてしまいますよね。衣服に付きますと、汚れますし、繊維に食い込んでなかなか落ちません。しっかりとケレンで落として綺麗に塗り替えますのでご期待ください。
使用材料
エポサビα(錆止め),ファインSi(こげ茶,ND23-255)
戸数が多く、横に長いアパートです。ご入居者様の利便性を考えて階段が向かい合うように2つ取り付けてあります。手摺り部分は綺麗なので、お施主様にお聞きしたところ、こちらは以前に塗り替えられたそうです。
階段は蹴込み板(段差の途中にある垂直面)がないタイプです。同じ鉄骨階段でも蹴込み板のないタイプは風通しが良いので乾きやすく、寿命も長めとなります。その階段を上り切ったとこめにある踊り場の裏は錆が拡がっています。強度的にはまだまだ問題ないのでしょうが、不安を感じてもおかしくない錆び方です。
踏板の錆はそれを固定しているササラ(踏板の両脇の斜めの部分)に拡がっています。強度的には問題はまだないでしょう。しかし、固定している部分だけにここに錆が拡がっているのは不安を感じると思います。2階の出入り口通路となっている部分はコンクリート仕上げでした。こちらは塗る必要はないのですが、その裏面の鉄部には錆が出ていますので、こちら塗装します。
錆が出ている金属面を塗る前には何をおいても、まずはケレンです。ケレンとはこれから塗装する面の汚れや錆を取り去り、綺麗にすることです。錆をスクイーパー(皮すき)で剥がすというより、削り取っていきます。凹凸がある面はマジックロンを使用します。ナイロン不織布に研磨砥粒を付着させたものですから、柔らかく変形しますので、狭い部分や複雑な形状の部分の錆や旧い塗膜を削り落とせます。
ササラ部分に拡がってしまった錆もケレンします。スクイーパーで削り取った後、マジックロンで擦り、錆びを除去していきます。塗装というと塗料缶を抱えて、ローラーで塗っているイメージが強いでしょうが、実はこういったケレンなどの下地処理に費やす時間もかなり長いのです。
こちらは塗膜と錆が一体化してしまった部分です。スクイーパーで錆と塗膜を一緒に取り去ってしまいましょう。錆と塗膜を取り去った後はマジックロンで残った錆を落としていきます。これでやっとケレンが終わり、塗装の準備ができました。
金属部分の塗装には錆止めが欠かせません。錆止めにはエスケー化研のエポサビαを使用しました。密着性の高い一液特殊変性エポキシ樹脂と特殊防錆顔料により優れた防錆力を発揮する錆止め塗料です。
錆止めの塗布が完了しました。2階屋外の床面の裏、鉄骨階段のササラ部分、踏板部分、全てしっかり塗装しております。錆止め塗料は画像のような赤茶色が多く、この色で塗られた鉄骨などを見ると、いかにも工事中という感じがします。
仕上げ塗りの工程に入ります。ここからはお施主様から指定された色、こげ茶で塗っていきます。凹凸のある部分は吹き付け塗装で、平らな部分はローラーで塗っていきます。まずは仕上げの1回塗りです。よく乾燥させてから2回目の塗りに入ります。
吹き付け塗装部分の仕上げ塗り2回目が終了しましたので、塗料の飛散を防止するビニールシートを撤去しました。ここからローラーによる手塗りですので、塗料が垂れることはあっても、広く飛び散ることはありません。床や地面には塗料が垂れた時のことを考えて、ブルーシートを敷いて養生しています。
手塗り部分の2回目の塗装が完了しました。鉄骨の柱の近くに備え付けられていた雨樋も塗装しました。鉄骨階段はつい数日前まで錆が拡がっていたものとは思えないくらいの仕上がりです。
錆が拡がっていた階段の踊り場部分も綺麗に仕上がっています。2階出入口通路の裏面も問題のない仕上がりです。これで踊り場部分近くや1階に住む人達は錆を気にしなくてもいい生活になりました。こげ茶色が鉄骨階段にマッチしていますね。
アパートの鉄骨階段の塗装が竣工しました。普段はなかなか気づきませんが、こういった鉄部の錆を気にせず過ごせるということはなかなか快適なものです。これからは衣服が触れても錆で汚れる心配もありませんし、階段の下や軒天部分から「錆が剥がれてきたに嫌だな」と思うこともありません。金属に錆はつきものですが、それをメンテナンスするということは快適な生活を送る上で非常に重要なことなのです。
記事内に記載されている金額は2020年08月28日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。