住宅塗装を検討しているとご相談を頂いたのは、千葉市中央区のお客様です。
既に数社でお見積りを取っていらっしゃったようですが、以前お世話になりましたお客様よりご紹介をして頂き、点検にお伺いいたしました。
塗り替えはどの塗料でも可能ですが、今回は室内を快適にする為に、機能性塗料をご提案させて頂きました。
使用材料
屋根:パラサーモSi(スレートブラック)
外壁:ナノコンポジットW(07-30L.22-30B)
築10年を経過したころから、屋根外壁の塗り替えを検討し始めたようです。
数社にお見積りを依頼をされたようですが、施工方法や塗料に違いがあり、尚更頭を抱えてしまったようです。
街の外壁塗装やさんでも無料点検をさせて頂き、弊社なりのメンテナンス方法をご提案させて頂きますので、ぜひご参考にしてください。
疑問やご質問がありましたら、お気軽にご相談ください。
塗り替えを検討するきっかけは、住宅全体の色褪せです。
塗膜は経年劣化により、チョーキング現象(粉化)を起こします。塗膜は常に太陽光や雨風に晒され続けているので、必ず劣化を起こします。
新築時は特になるべく安価に抑えたいが為に、最もグレードの低いアクリル塗料を使用している事が多いのです。
10年前後での塗り替えをお奨めされていますが、実際はもっと早く、5~8年程度での塗り替えを行った方が良いでしょう。
サイディング外壁は、目地のシーリング材も同時に確認しましょう。
目地はサイディング同士の隙間ですが、目地に隙間が出来ると雨水が入り込み、外壁材や室内に腐食を起こす恐れがあります。
シーリング材は5年程度で傷み始めてしまいますから、塗装メンテナンスを行う際には、まとめて補修を行っていきましょう。
またサイディングはパネルですので、部分的に浮きを起こすことがあります。
浮く原因は釘の抜けや、熱による反りです。定期的にメンテナンスを行っていれば、防ぐことの出来るトラブルです。
釘が抜けているときには、もう一度固定し直す必要があります。
釘穴を増やすことで、サイディングも割れやすくなってしまいますので、錐で釘穴を開け、最小限の被害に抑えるように補修を行います。
開口部周辺の外壁材は、施工上の問題でどうしても割れが発生しやすくなります。
この程度であれば、コーキング補修で使用し続けることが出来ますが、ヒビから雨水が入り込み腐食を起こしてしまった場合は、張り替えが必要になります。
外壁材は徐々に新製品が販売されていきますので、新築時のサイディングが廃盤になっている事も少なくありません。
張替えの際には、違う外壁材になってしまう事もありますので、あらかじめご了承ください。
基礎近くの目地に隙間がありました。目地の補修には「増し打ち」と「打替え」がありますが、既存シーリング材を残して補修をする増し打ちは、下地から剥がれる可能性がある為、増し打ち施工をお奨めしております。
せっかくの補修が無駄にならないように、適切なメンテナンスを行っていきましょう。
塗装を行う際には、屋根や外壁だけでなく、雨樋や軒天等の塗装工事も行います。
雨樋は部分的に補修を行った跡がありますが、塗り替えをすることで補修跡を隠すことが出来ますので、ご安心ください。
今回は、2階の室内が暑いという事で、屋根に遮熱機能を持った塗料を使用します。
外壁は長期的に綺麗が維持できるように、低汚染塗料をご提案させて頂きました。
通常の塗料よりも若干高くはなりますが、長い目で見た時にはコストパフォーマンスが良い事が多い為、ぜひ比較しご検討ください。
屋根外壁塗装メンテナンス開始です。
足場を組み、雨漏りを起こす可能性のある箇所の補修を行っていきます。
まずは浮いたサイディングを釘で止め、シーリングで隙間を塞ぎます。
130~150kgもの高い水圧で屋根から洗浄を行い、お住まいに付着した苔やカビを洗い落としていきます。
作業中は汚れを含んだ水が飛散する為、足場にメッシュシートを取り付けていますが、近隣のお住まいの方は屋外への洗濯物干しはお控えください。
塗装を行わない窓も、水圧を変えて洗浄をしますのでシャッター等の開錠をお願いします。
窓の施錠はお忘れなくお願いいたします。
玄関周りから駐車場まで綺麗に汚れを流し切り、しっかりと乾燥させます。
洗浄後は塗装を行わない場所にビニールで養生を行います。
ここからしばらく締め切った状態が続くため、エアコン等で室内の温度調整をお願いいたします。
どうしても窓を開けたい場合は、養生をし直しますのでお気軽にお申し付けください。
基本的にはお住まいの上部から補修を進めていきますので、屋根塗装からです。
板金部分は塗膜が密着しやすいように、マジックロンで細かな傷をつけます。この作業を目粗しと呼び、表面が綺麗な素材にほど、入念に行います。
その後、錆止め塗料を塗り、錆の発生・進行・拡大を抑えていきます。
雪止めも同様に錆止めを塗り、腐食を防ぎます。
乾燥後、エポラ浸透遮熱プライマー(淡グリーン)で下塗りを行い、素地の密着性を高めます。
パラサーモSiは、下塗り塗料を変えることで様々な素材に塗装することが出来ます。
続いてはパラサーモSiのスレートブラックで綺麗に仕上げていきます。
太陽光に対して優れた反射率を持つ着色顔料と、熱放射率に優れたセラミックにシリコン樹脂を配合している為、非常に高い遮熱性能を発揮します。
遮熱塗料を使用することで、室内の温度上昇を抑え快適な空間に近づけることが出来ます。エアコンの使用を抑えられれば、電気代の節約にも役立ちます。
綺麗な艶はお住まいの美観性も高めますし、屋根の耐久性も表します。長期的に綺麗な屋根を維持していきましょう。
外壁の目地補修です。
既存のシーリング材を取り除き、汚れの防止と目地通りを綺麗にするために、マスキングテープで養生をします。
プライマーでシーリング材の密着性を高め、新たに打設していきます。
シーリング材の乾燥には数段階あります。まずは表面に膜ができたような「表面硬化」、塗装が可能な「皮膜硬化時間」、完全に施工面に定着する「完全硬化時間」があります。
外壁に使用するシーリング材は、表面硬化に2時間、この状態に至ると雨に濡れても問題ありません。おおよそ24時間後に皮膜硬化時間に達し塗装が可能になります。
完全硬化時間はおよそ3日、かなり時間をかけながら定着させることが分かりますね。
シーリング施工後から徐々に硬化し始めますので、直ちにマスキングテープを剥がしていきます。
サイディングやALC外壁はパネル状のため目地箇所が非常に多いですが、隙間なく綺麗に施工することで長期間雨水の吹き込みの不安がなくなります。
定期的な打替え補修は、塗装メンテナンスとまとめて行っていきましょう。
シーリング硬化後、外壁の塗り替えを行います。
ナノコンポジットWシーラーで下塗りし、下地の密着性を高めます。
今回は2色でのツートン仕上げを行っていきます。メインはレッド系の07-30Lです。
2階塗り重ねることで、希望の色に発色します。
バルコニー部分の外壁にはブラウン系の22-30Bを使い、落ち着いた印象を取り入れます。
ナノコンポジットWは、ナノテクノロジーを取り入れた世界初の低汚染塗料です。親水性塗料の為、雨水が玉のような水滴にならずに、広い水の膜を形成します。
その水の膜が付着した汚れを洗い落とすため、セルフクリーニング機能とも呼ばれます。
雨が当たる面で特に効果を発揮し、長期的に綺麗を維持することが出来ます。
ナノコンポジットは3分艶仕上げで、新築のような落ち着いた仕上がりになります・
付帯部塗装です。
鉄部は表面の錆の除去・目粗しを行い、錆止め+仕上げ塗料を行っていきます。
雨戸は凸凹が多い為、スプレーガンでムラなく吹き付け塗装で仕上げます。
付帯部はブラックに統一することで、外壁の仕上げ色を引き立てることが出来ました。
雨樋や鼻隠しも同様に、下地処理・塗装を行いました。
シリコン系塗料で仕上げていますが、施工保証は3年程度です。
付帯部は屋根や外壁とは違い、塩化ビニル樹脂や木材が使用されている事が多い為、素材の性質上、塗膜が長期間維持出来ません。
その為、屋根外壁が10年保証だとしても、付帯部が最長3年程度になってしまいます、あらかじめご了承ください。
屋根塗装には日本特殊塗料株式会社のパラサーモSi(スレートブラック)を使用しました。
高い光沢性・耐久性・遮熱機能によって、屋根材の保護と快適な室内の確保が出来ました。
下塗りを変更することで、さまざまな素材に対応できますので、ぜひご検討ください。
外壁塗装は水谷ペイントのナノコンポジットW(07-30Lと22-30B)でのツートン仕上げです。
更に高い低汚染機能を求める場合は、防藻+(濃色が選択できません)やフッ素タイプもございます。
苔やカビの付着を防ぎ、長期的に美観性の維持に努めます。
付帯部塗装をまとめて行い、お住まい全体の大きなイメージチェンジと表面保護が完了しました。
2色の塗り分けで、以前とはまた違った印象に仕上がり、お客様も大変喜んでいただきました。
次回の塗り替えまで、お住まいの不具合のチェック・塗膜の状態確認を定期的に行っていきましょう!
記事内に記載されている金額は2021年10月13日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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