別荘ですが、近い将来こちらに永住の予定があり、その前に屋根、外壁の塗装をしたい。
施工内容
外壁塗装 屋根塗装 シーリング打ち替え 屋根塗装、外壁塗装、シーリング打ち替え、軒天補修
使用材料
【屋根】関西ペイント
スーパーシリコンルーフハイブリッド
【外壁】関西ペイント
RSシルバーグロスSi
【シーリング】セメダイン
POSシールサイディング
諏訪郡原村の別荘で屋根の塗り替え、外壁のシーリングの打ち替え、外壁の塗り替え工事を行いました。オーナー様は大阪の方だったので、お会いする際はお互いに感染症予防を万全にしました。
屋根はカラー鉄板の一文字葺き、外壁は窯業系サイディングです。屋根材、壁材とも一般住宅で使われるもので、別荘ぽくはなかったのですが、一般住宅の2倍はある大きなお家で、室内は広々として木をふんだんに使った、別荘としてくつろぐには十分なつくりでした。
7月に着工したのですが、7月は梅雨の長雨でほとんど工事が進まず、予定を大幅に過ぎた8月末に工事が終わりました。
まずは軒天の補修です。数カ所軒天に大きな穴が開いていました。この穴をあけた犯人はキツツキです。こんなところに餌になる虫などいないのに、と思いながら大工さんに補修してもらいました。穴を少々大きくして中に下地を作ってから、同じ材料のケイカル板でふさぎました。この上に塗装をするのであまり目立たなくなります。
屋根塗装です。高圧洗浄できれいに洗浄した後、塗装開始です。屋根材はカラー鉄板の一文字葺きです。下塗りは金属屋根用の関西ペイントのザウルスEXⅡを使いました。屋根には小さな段がついていますが、そこは塗料が入りにくいところなので、刷毛で丁寧に塗っていきます。平滑な面はローラーを使用します。
次に中塗りの工程です。塗り方は下塗りと同じで、段の部分は刷毛で、平滑な面はローラーで塗ります。
中塗り、上塗りは同じ塗料で、関西ペイント スパーシリコンルーフハイブリッド、硬化剤を混合して表面硬度が上がるため、寒冷地に強い屋根用塗料です。カラーはカーボングレー、黒に近いグレーです。
屋根塗装最後の工程、上塗りです。屋根塗装はほとんどの場合下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りです。
中塗りと、上塗りでツヤが違うのがお分かりいただけるでしょうか。ツヤツヤのきれいな屋根に仕上がりました。
続いて外壁塗装に入ります。外壁材は窯業系サイディングでした。窯業系サイディングのボードとボードのつなぎ目にはほとんどの場合、シーリングと言ってゴム状の防水材を打ちます。外壁メンテナンスは塗膜だけでなく、このシーリングも重要です。むしろ塗装よりも重要と言えます。シーリングが劣化するとそこから水が入り、様々な不具合が生じてしまうからです。
まずは劣化した既存シーリング材の打ち替えです。普通のカッターや電動のスピンカッターで古いシール材を撤去していきます。硬化してボロボロになっているので、なかなかうまく剥がれません。シーリングの打ち替えで一番手間がかかる作業です。
古いシールを撤去したら、シールを打つ目地に沿ってマスキングテープを貼っていきます。はみ出し防止と仕上がりのきれいなラインを出すためです。ここまで終わればシーリング打ち替えの7割は終わったようなものです。既存シール撤去やマスキングテープ、下準備をしっかりやることで仕上がりが美しくあります。
目地にプライマーを塗っていきます。プライマーは基材とこの後打つシーリングの密着を高めるためのものです。
いよいよシール材を打っていきます。専用のガンで押し出しながら少しづつシール材を入れます。そのあと乾かないうちにヘラで均していきます。ヘラで均すと打ったシールの半分以上は捨てなければいけませんが、きれいに仕上げるために必要な犠牲です。
ヘラで均すとこのようになります。目地からはみ出していますが、マスキングテープがあるので壁にはついていません。
マスキングテープを剥がすとこのようにきれいにまっすぐになります。この上から塗装をするのでシールの劣化も抑えられ、耐候性が上がります。
使用したシーリング材はセメダインのPOSサイディングシールです。
乾きが早く施工性の高いシーリング材です。
外壁の塗装作業に移ります。シーリングが十分に乾くまで3日ほどおいて、防水が十分になったところで高圧洗浄をしてから、まずは軒裏天井や破風、鼻隠しなどの付帯部分を塗装します。写真は軒裏天井の塗装です。住宅塗装で唯一上を向いてローラーを転がす場所で、顔を真っ白にしながらの作業です。使用材料は関西ペイントのワイドグリップです。
屋根と同様、外壁も下塗り、中塗り、上塗りの3工程です。写真は下塗りの様子です。使用した塗料は関西ペイントのRSサーフ、微弾性の下塗り材です。窯業系サイディングは温度差で伸び縮みします、この下塗り材は弾力性があるのでその伸縮についていくことができ、伸縮による塗膜の剥離などを防止します。
細かいところは刷毛で、広い面はローラーで塗っていきます。
中塗りの工程です。中塗り、上塗りは同じ塗料で、関西ペイントのRSシルバーグロスSi、カラーはRS-330、萌黄色と呼ばれる色で、人気のカラーです。この塗料は紫外線が当たることで塗膜内に発生する塗膜劣化物質「ラジカル」の発生を抑制する塗料で、長期の対候性が期待できます。
上塗りが終わりました。森林の緑の中に萌黄色のカラーが映えます。
最後にシャッターの塗装を行いました。シャッターボックスに巻き込んで収納するシャッターなので、あまり塗膜を厚くすると巻き込みに影響する可能性があるため、吹き付け塗装で薄膜にしました。
これですべての塗装が終わりました。オーナー様は大阪の方で、工事の様子を見る機会があまりありませんでした。そのため、毎日の進捗状況をレポートを作ってメールでお知らせしていました。そのせいか、大変仲良くしていただき、今度一緒にゴルフに行くことになりました。
もちろん出来上がりには大変満足されておられました。
記事内に記載されている金額は2020年09月15日時点での費用となります。
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