屋根・外壁のまだら模様の汚れ・水捌けの悪さが気になり、お問い合わせいただきました。
現場調査に伺うと、積水屋根システムのブルック瓦が使われていました。セキスイブルック瓦はセメントと繊維を主成分とする製品です。セメント瓦同様に、塗装メンテナンスが必用です。
アスベストの含有率に起因して、セキスイかわらUと同様、製品の耐久性や製造時期によって頑丈なものと脆い製品が混在します。今回の邸宅のセキスイブルック瓦においては、破損が軽度で、塗装工事で十分に防水性を回帰できると判断しました。
弊社は屋根工事も得意としており、屋根材に対しても高い専門知識がございます。また、塗装工事においても長期自社保証をお付けしている事で、安心して塗装工事のご依頼を下さいました。
使用材料
ファインパーフェクトベスト・ファインパーフェクトベスト強化シーラー・アンダーサーフDS・エスケープレミアムシリコン・変性シリコンシール
今回は、笛吹市で退色・防水性が低下したブルック瓦(セキスイ製)を、ラジカル制御型塗料で塗装工事を施工しました。塗装工事により、屋根材を保護・防水性を復活することが出来ました。
ブルック瓦やセキスイカワラUなど、セキスイ製屋根のメンテナンスは弊社にお任せ下さい。
さて、お写真は初回点検、ドローン調査の様子です。
屋根全体の防水機能が、随分と低下している印象を受けました。ご覧のように、随分とコケ・藻などの汚れが堆積して、屋根がまだら模様となってしまっています。
こちらの邸宅の外壁は、モルタル外壁でございました。リシン仕上げは、モルタル外壁の仕上げの一つで、ざらざらとした手触りが特徴です。
建物を1周すると、部分的に黒い藻・コケの発生が目立ちました。
外壁に藻・コケが発生する理由は、実は日光の当たり方に関係しています。南向きや西向きの外壁は日光をよく受けるため、湿気がこもりやすくコケや藻が発生しやすい傾向があります。
2枚目のお写真は戸袋(雨戸)を触った様子です。指に白い着色が見られます。チョーキング現象(白亜化)と呼ばれます。
チョーキング現象は外壁塗装においてよく見られる問題であり、塗料の表面が粉状になる現象を指します。外壁の塗り替えの1つのサインと呼ばれています。
屋根のセキスイブルック瓦は、すぐにでも塗装で保護する必用がございました。実際に、ブルック瓦の破損箇所も複数確認でき、雨漏りに繋がってもおかしくない状況でした。
外壁に関しても、外壁全体や付帯部の退色が特に目立つ状態でした。屋根外壁ともに塗装工事で済むうちにメンテナンスすることを、メンテナンス費用を抑えることが出来ます。
塗装工事のタイミングを逃すと、次は修理や交換工事が必用となり、どんどんと費用が拡大してしまいます。
また、今回の邸宅は54坪と大きいため、仮設足場代で30万円程かかることも正直にお伝えしました。
それに対して、屋根塗装工事が40万円代です。屋根塗装代金のおよそ80%が足場代にかかることになり、屋根単体工事では非常に勿体ないです。
モルタル外壁塗装代金はおよそ40万円、付帯部塗装も40万円程かかります。全て、30万円の足場が必用な工事となります。
1度の工事で必用なメンテナンスをおまとめすることで、結果として10年、20年先で考えた時にメンテナンス費用が半減できる、とご提案しました。
足場設置、入念な高圧洗浄後、パッチテストを行います
ブルック瓦はモニエル瓦と同じく、塗装前にパッチテストが必用です。
ブルック瓦塗装前のパッチテストが必用な理由は、ブルック瓦の特性や表面状態によって塗料の密着性や耐久性が全く異なるためです。パッチテストを行うことで、実際の塗装作業に先立って適切な塗料や塗装方法を確認し、最終的な仕上がりの品質を確保することができます。
屋根塗装前のパッチテストは、塗装を行う前に特定の箇所にテープを貼り、古い塗膜の付着や、汚れが残っていないことを確認するテストのことです。
また、ほんの少し塗料を塗って乾燥させ、密着や色合いなどを確認することもあります。このテストを行うことで、塗料の適切な選定や施工前の準備作業を正確に行うことができます。パッチテストは塗装の品質を確保するために重要な工程の一つです。
変性シリコンシールでセキスイブルック瓦の割れを補修し、はじめて下塗りです
変性シリコンシーリングを使用してブルック瓦のひび割れを補修しました。変性シリコンシーリングで補修することで、塗料がしっかりと屋根材に密着し、剥がれるリスクがありません。通常のシリコンだと上から塗布した塗料が剥がれる可能性があります。
変性シリコンシーリングは
・紫外線・熱に強いことから、耐候性・耐久性に優れています。
・塗料の屋根材への密着を妨げない効果があります。
ことから、屋根材のひび割れや外壁クラック補修では重宝します。職人が手作業で、1つ残らずひび割れを補修したことを確認して、下塗り作業に入ります。
ファインパーフェクトベスト強化シーラーで下塗りしていきます。
ファインパーフェクトベスト強化シーラーで下塗り コストパフォーマンスが高い塗料です
セメント瓦の一種である、ブルック瓦の下塗りをファインベスト強化シーラーで行うメリットは、瓦深くに浸透することで屋根材の強度を上げることが挙げられます。このシーラーはセメント瓦特有の表面ので凹凸を平らにし、塗料とセメント瓦を密着させる効果もあります。
さらに、ファインベスト強化シーラーは高性能でありながら、価格が一般的なシーラーとほぼ同じであるため、コスト面でもメリットもあります。
乾燥後、中塗りをファインパーフェクトベストで行います
段々と範囲を広げて、瓦一枚一枚を確実に塗装していきます。瓦が塗膜により、均一に保護される効果が期待されます。瓦を一枚ずつ確実に塗装することで、塗膜が均一に形成され、瓦全体が適切に保護されることができます。
これにより、瓦の寿命を延ばし、美しい外観を長期間維持することができます。また、段階的に範囲を広げて塗装することで、作業効率も向上し、より丁寧な仕上がりを実現することができます。
セキスイブルック瓦もセメント瓦の一種です。セメント瓦も塗装作業を丁寧に行う事で、写真のようなしっとりとした質感になります。
セメント瓦塗装時には、瓦一枚ずつを確実に塗装し、横方向に塗布していきます。途中経過でこのような模様になります。
ファインパーフェクトベストは、ラジカル制御型塗料であり、特殊なコーティング技術により酸化チタンの発色の良さを維持しつつ、ラジカルの発生を抑制する塗料です。セキスイブルック瓦の上塗りに使用する際に重要な点は、まず塗料の浸透性能です。
セメント瓦は表面が粗いため、塗料がしっかりと浸透し密着することが重要です。ファインパーフェクトベストは屋根材に深く浸透し、強度を上げる特徴がありますので、セキスイブルック瓦に最適です。
屋根塗装、外壁塗装も下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
下塗り、中塗り、上塗り3回塗りで屋根塗装が完成しました。
現場調査の段階で、退色があり、コケ・藻の発生も見られた屋根が、こんなにも美しく変貌しました。お施主様にも「艶々している」とお褒めの言葉をいただけました!
ファインパーフェクトベストは防藻・防カビ性も備えており、お住まいの美観を維持することができます。この特性を活かして、セキスイブルック瓦の上塗りに使用することで、長期間美しい状態を保つことができます。
1枚ずつ丁寧に塗装したので、渾身の仕上がりです。ファインパーフェクトベストを2回、乾燥時間を確保して塗装することで、目には見えませんが、それぞれが独立した塗膜を形成しております。
同じ塗料を塗ることから、塗料が溶けて混ざり合うことを防ぐための、乾燥時間の厳守です。また、ラジカル制御のという優れた塗料の性能も、厚い塗膜の層が2重で形成されていることで、はじめて発揮されるものとなります。
チョーキングが進行したモルタル外壁には、下塗り作業は最重要工程です。アンダーサーフDSを使用する際のポイントには、まず表面のチョーキングをしっかりと取り除くことが挙げられます。
そのため事前に、入念な高圧洗浄を行ないました。乾燥後、指で触れたり、パッチテストを行ってチョーキングが完全に除去したことを確認して、下塗りに入ります。
アンダーサーフDSを塗布することで、下地の密着性を高めることができ、上塗りの塗膜の耐久性を向上させることができます。
モルタル外壁には、パーフェクトフィラー&パーフェクトトップもよく使用されます。ラジカル制御型・微弾性塗料であることから、ひび割れが起こり易いモルタル外壁には適していることは事実です。
今回のアンダーサーフDS&エスケーププレミアムシリコンの組み合わせは、特に耐久性や耐候性が重要な場合に適しています。例えば、お住まいが強い日差しや風雨にさらされる環境などでは、アンダーサーフDS&エスケーププレミアムシリコンの組み合わせがより適していると言えます。
実際に、こちらの邸宅は非常に日当たりが良く、ひび割れよりもチョーキング(退色・白亜化)が目立っている状態でした。エスケーププレミアムシリコンは、耐候性や耐久性に優れており、チョーキングの進行を抑制する効果が強いです。
弊社では、お住まいの立地条件及び劣化状態などをヒントに、最大限「綺麗な状態」が長続きする、最適な塗料をご提案しております。
アンダーサーフDSが真っ白の塗料ですので、中塗りが分かり易いですね。
中塗りは下塗りがしっかり乾いてから行うことが重要です。下塗りが乾燥していない状態で中塗りを施工すると、塗膜の密着性や耐久性に問題が生じてしまいます。
そのため、外壁の下塗りが完全に乾燥した後に、適切な塗料であるエスケープレミアムシリコンを使用して中塗りを行います。中塗りを丁寧に施工し、その後上塗りで仕上げることで、綺麗で耐久性の高い塗装が実現します。
※下塗り・中塗り・上塗りと一日一工程を厳守することで、乾燥時間を確実に確保して工事を進めました。
中塗り乾燥後、上塗りに入ります。塗膜の層をもう一層増やして、耐久性・美観を確保していきます。
チョーキングや退色が目立つモルタル外壁に対して、アンダーサーフDSを下塗り、エスケープレミアムシリコンを中塗り、上塗りで3回塗りするメリットは、耐候性や耐久性の向上が挙げられます。
アンダーサーフDSが下塗りとしてしっかりとした密着性を提供し、エスケーププレミアムシリコンが中塗りと上塗りで美しい仕上がりを実現します。このように3回塗りを行うことで、外壁のチョーキングや退色を防ぎ、長期間美しい状態を保つことができます。
弊社が常日頃から実践している、長持ち塗装の秘訣は、お住まいの立地条件を充分考慮して適切な塗料を、高い施工品質で塗装することが基本条件です。言い換えると、お住まいに合ったオンリーワンな外壁塗装を施すことが高耐久・高寿命・長持ち塗装に繋がります。
戸袋・雨戸を下地処理後、スプレーガンを使って吹き付け塗装
戸袋・雨戸を下地処理後、スプレーガンを使って吹き付け塗装を行いました。現場の職人の判断により、刷毛とローラーで塗装を行う場合もありますが、その場に最も合った施工方法で作業させて頂きます。戸袋1枚3,500円~となります。
吹き付け塗装の付帯部のその他のお値段は、庇(ひさし)は一箇所2,000円~、破風(はふ)はメートルで1,000円~となります。
お値段も、塗装前の下地処理も一切変わりません。本来は吹き付け塗装の場合、塗料が多く必用になるため、料金が余分に掛かる業者が殆んどですが、弊社では企業努力により同価格に設定しております。
それにより、職人が現場で戸袋・雨戸の状況に合わせて、適切な塗装方法を選べるようにしております。
戸袋、雨戸も下地処理として、ケレンがけを行います。
ケレン作業を行うメリットは、塗料の密着性を高めることです。ケレン作業では、古い塗膜や汚れ、錆を除去することで、新しく塗布する塗料がしっかりと付着しやすくなります。これにより、塗料の耐久性や仕上がりの美しさを向上させることができます。
特に吹き付け塗装の場合、凹凸が多い部分でも均一に塗料で覆うため、ケレン作業が重要となります。
また高度な塗装技術と経験を持った職人が必用です。また、周囲への塗料飛散を防ぐために、作業現場を適切に保護することも大切です。
※噴霧した塗料が、周りに飛散しないように、写真黄色の養生(ようじょう)を行っています。
塗装前に、幕(帯)や雨樋などの付帯部にケレンがけを行うメリットは、塗装面を平たく整えることで塗膜が密着しやすくなる点です。
ケレン作業によって表面の凸凹を取り除き、塗装の仕上がりを確実にすることができます。また、金属部分に微細な傷をつけて塗膜が密着しやすい状態に整えることで、塗装の耐久性や美観を向上させる効果も期待できます。
ケレンを省いてそのまま、塗装する業者も中にはいるようです、、。工事した直後は綺麗ですが、早々に塗膜が剥がれ見るも無残な姿になってしまいます。
弊社では、付帯部においても、長期3年間の保証をお付けしていますので、絶対に欠かせない工程です!
シリコン塗料を塗っていきます。ケレンによって目荒らし・微細な研磨傷をつけているので、塗料が付帯部に密着します。
言い換えると、小さな傷に塗料が奥深く浸透して、根を張るイメージを持っていただくと分かり易いと思います。
付帯部は乾燥時間を置いて、2回塗りで仕上げます。
シリコン塗料は耐候性に優れており、付帯部に乾燥時間を設けて2回重ね塗りすることで、耐久性が向上し、長期間にわたって付帯部を保護する効果が期待できます。
また、2回重ね塗りすることで均一な厚みの塗膜を形成し、より一層の防水性や耐候性を確保することができます。
こちらの邸宅では、日差しによる退色(色褪せ)が現地調査でよく見られたので、耐候性の向上が最大の目的です。また、付帯部(ふたいぶ)の寿命を、伸ばすことにも繋がります。傷んだ部分をケレンで落とし、新しい強固な保護塗膜を塗布することで付帯部の交換費用を節約することができます。
更に、付帯部を統一した色味で仕上げる事で、住宅全体のまとまり感が出て、引き締まった印象を与えます。小さな部分かもしれませんが、弊社では付帯部も徹底的に拘って塗装いたします。
なんとも、シャキッと塗り分けられ屋根・外壁・付帯部のカラーバランスがお洒落に仕上がりました。
建物の立体感が増して、全体的に明るくなった印象を持ちますね。もう少し見てましょう(^^♪
色褪せてしまっていた屋根に外壁に付帯部が、それぞれ独自のカラーで輝いでいますね。
屋根も外壁も3回、付帯部においては手作業でのケレンがけを入念に行った上で2回塗りしているからこその仕上がりです。
弊社の自社職人は、塗料の選択も施工においても徹底的に拘ります!工事という形でお代を頂いておりますが、それ以前に塗料を選んでいただき、購入して頂いてるのも事実です。
お買い上げ頂いた、折角の塗料を無駄には出来ません!最高の技術で塗装することが、職人としての使命であり、プライドです!
弊社は笛吹市の外壁・屋根修繕塗装工事を得意としております!
記事内に記載されている金額は2024年07月14日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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