
弊社にて外壁の塗装工事に入らせていただいておりましたお家の防水工事です。築年数が20年を越えているという事もあり、防水もどうせなら一緒にという事で受注を頂きました。

こちらのお家はコンクリート防水です。最近の一戸建てのお家では中々見かけられなくなった工法ですが、築25年前後のお家でよく見かけます。コンクリート防水はその名の通り、土間と立ち上がりがコンクリートです。写真では見えませんが、細かなひび割れも発生していました。コンクリートは元々強アルカリ性ですが、経年により空気中に含まれる二酸化炭素や酸性雨などの影響を受け中性化を起こします。更に劣化が進行するとひび割れを起こしたり強度が低下します。【コンクリート防水のメンテナンスの重要性】コンクリート部分の防水が不十分だと、雨漏りや浸水によるコンクリートの劣化が進み、建物全体の耐久性が低下します。
定期的なメンテナンスによって、コンクリート防水の効果を維持し、建物の強度を保つことができます。
清掃や点検を定期的に行い、必要に応じて補修やリニューアルを行うことで、コンクリート部分の寿命を延ばし、建物全体の安全性を確保することができます。
建物の耐久性を高めるためにも、コンクリート防水のメンテナンスは欠かせません。強度の低下したコンクリート防水のお手入れに関して以下の2点が補修方法として挙げられます。①上からのウレタン塗布による施工プライマーを塗布してからウレタンを流し、トップコートを塗装す一般的な防水工事の方法です。②自着シートを用いたウレタン防水通気緩衝工法による施工 最終的にはウレタンを流してトップコートをしますが、間に自着シートを入れて縁切りする工法

布団を干す笠木もコンクリートでした。よく見かけるのはアルミ製の板金を巻いたタイプですが、今回はコンクリートでした。
下地と通気シートを密着させるためのプライマーを塗布します。プライマーは透明ですが、塗装するとコンクリートがプライマーを吸収して元の色よりも濃くなります。

防水層の上から、縁切りをするためにシートを貼ります。既存防水層から出てくる中の空気がこのシートを通ります。

邪魔にならない箇所に煙突のような脱気筒を取り付けます。シートの中を通った空気がこの脱気筒から抜けていきます。
通気工法を行う意味として、やはり中の空気を防水工事をしても抜けるようにすることが大切です。
工事後のメンテナンスを防ぎます。

自着シートの上からはウレタンを合計2回塗り重ねて仕上げます。
ウレタンを保護するトップコートを最後に塗布します。
今回は通気緩衝工法で施工をしました。
通常のウレタン防水をすることも可能でしたが、今後の事も考慮しての工法を選択して頂きました。
もちろん工期も長くなり、費用も高額になりますがせっかく防水工事をしてもゆくゆくトラブルがあってはいけません。
長期的に見てデメリットも考えると、防水工事に関わらず費用がかかっても良い工事をした方がいい事が多々あります。
今回は安く仕上げるデメリットを事前にお伝えしたうえで、しっかり良い工事をして頂きました。
誠にありがとうございました<m(__)m>
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記事内に記載されている金額は2025年05月30日時点での費用となります。
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