
築23年。ある日、庭に釘が落ちているのを見つけ、上を見上げると、棟板金が浮いていることに気付き、「棟板金が飛んで、ご近所様にご迷惑をかけたくない…。棟板金交換だけお願いできる?」と、お問い合わせをいただきました。

現地調査に伺いました。
目視で大屋根の棟板金が浮いているのが分かります。
強風や雪で、棟板金が捲れる、飛んでいく、落ちることがあります。
築15年を過ぎた頃から、下地の貫板が腐り、止めている釘が効かなくなる為です。
棟包みを外すと…水を吸った貫板が見えます。長年の間に少しずつ、釘穴やコロニアルを伝わって入った水が、貫板を痛めます。かなり水を吸っているのが分かります。棟板金で隠れて見えないところなので、棟包みを外してみないと、痛みの状態は確認できません。
屋根塗装をしていても、築15年を過ぎたあたりから、貫板の痛みは始まります。
既存の貫板を外し、新たな貫板を取付けます。
新築時の貫板は5分(約15mm)貫板ですが、改修工事では6分(約19mm)貫板を使用します。
厚みがある分、新築時の貫板よりも長持ちします。
棟板金取付け後の様子です。
6分貫板に、ガルバリウム鋼板の棟包みを取付けました。
これで、強風が吹いても、雪が降っても安心です。
傷んだコーキングを打ち換えました。
目地のコーキングが完全に割れて、切れていました。コーキングが痛んでも、サイディングの内側には透湿防水シートが張ってあるので、すぐには雨漏りはしません。ただ、透湿防水シートにも寿命がありますので、この状態での長年の放置は、よろしくありません。
棟板金工事を行う際は足場を立てるので、「ついでに傷んだコーキングを打ち換えて」と、ご希望がありコーキングを打ち換えました。
当初足場は、棟板金交換工事のみのご依頼で屋根工事用の足場でしたので、コーキング作業が出来るように、足場を追加・組み替えました。
棟板金は、ある日突然落ちてきます。ご自宅敷地内に落ちる分には不幸中の幸いですが、風の強さや向きによっては、ご近所さん宅へ落ちたり、数軒先まで飛んでいくことがあります。
棟板金は、屋根の一番高い箇所にあるので、なかなか見えずらいです。
今回は、お庭に釘が落ちていたことに気付いて、棟板金が落ちてくる前に対策を取ることが出来ましたが、
多くのお客様は落ちてから気が付きます。ご近所さんから「屋根が飛んできたよ!」と、言われて初めて、お気付きになる方も多いです。
「そろそろ我が家も…」と、ご心配な方は、屋根点検を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください!
記事内に記載されている金額は2025年03月10日時点での費用となります。
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