外壁塗装というと塗る以外の重要な工程としてコーキング(シーリングやシールという呼び方もされます)の打ち替えや打ち増しがあります。コーキングとはサイディングのパネルとパネルの間(目地)に充填されているゴムのような弾性のある柔らかい部分です。サイディングのパネルとパネルの間を埋めて建物内部に雨水などが浸入しないようにする防水の他、建物に揺れがあった場合、サイディングのパネル同士の接触を避ける緩衝材の役目もします。外壁の塗り替えが必要になる頃にはこちらも寿命を迎えるため、打ち替えや打ち増しをする必要があります。場合によっては外壁の塗膜よりも早く寿命を迎えてしまうこともあります。
汚れが付着していたり、裂けていたり、ひび割れていたら、打ち替えが必要です。
コーキングの劣化する原因は『可塑剤』が配合されているためです。『可塑剤』、「かそざい」と読みます。難読漢字です。そして『可撓性(かとうせい)』と同じく、読み方が分かっても意味の想像すらできません。
●簡単にいうとを材料を柔らかくするために加える物質のこと
可塑剤は酸とアルコールから合成される化合物で、壁紙や散水用のホース、塗料などにも配合されています。コーキングに使われている可塑剤は経年で表面に溶け出してきます(ブリード現象)。経年で表面に溶け出してきた成分はベタベタしていますので汚れが付着しやすく、外壁を汚してしまう可能性もあります。目視で目地のコーキングが黒ずんでいたり、コーキング付近の外壁が汚れていたら、劣化の第一段階です。また、表面に溶け出して分、コーキングは痩せますから、本来であれば密着していなければならないのに隙間ができたり、避けたりします。最終的には柔らかくするための可塑剤が溶け出してしまうので、ひび割れて硬化してしますます。こうなると緩衝材の役目も果たせませんし、ひび割れから雨水が浸入する可能性も出てきます。
コーキング材の中にはノンブリードと呼ばれるタイプが存在し、可塑剤が溶け出し難かったり、含まれていないものも存在します。こちらは一般的なコーキング材より長寿命です。最近の塗料はいずれも高性能になっており、長寿命のものもたくさん存在します。コーキングの打ち替えには足場が必要です。次の塗り替え時期が来る前にコーキングの寿命が来てしまうのは大変不経済ですから、塗料の寿命と同程度のコーキング材を選びましょう(画像はすべてイメージです)。
記事内に記載されている金額は2021年06月08日時点での費用となります。
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