建物の外壁には、ALCパネルが使用されておりました。
ALCパネルとは珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末を主原料とし、高温高圧蒸気養生という独自の製法により作られた軽量気泡コンクリート建材です。軽さと強度、断熱製を持ち合わせた近代建築で多く使用されている建材となります。
外壁の状態確認を行いました。
外壁の一部には、クラックと呼ばれるひび割れが生じておりました。外壁のクラックは、建物の揺れにより発生する力を外壁が吸収しきれずに耐えきれなくなると割れに繋がります。外壁のクラックは、雨水の浸入経路となってしまいますのでクラックが発生している際には早期メンテナンスが推奨されます。
また、外壁目地やサッシ周りのシーリングには劣化の症状が顕著に現れておりました。シーリングは、建物の目地や建材の取り合い部の隙間を塞ぎ雨漏りを引き起こさない為に施されております。こちらの建材は10年程で劣化してしまいますので定期的なメンテナンスが欠かせません。
鉄扉や外壁塗膜には、チョーキングの症状が見られます。チョーキングとは、塗料の劣化症状の一つとなります。紫外線等による劣化の影響で塗料の表面が粉化してしまう症状で、チョーキング発生していると塗料の劣化が発生している合図ですのでメンテナンスのサインとなります。
記事内に記載されている金額は2024年05月11日時点での費用となります。
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