セメントを主成分とした薄い板状の屋根材のことを指します。
別名で「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれることもあります。
スレートには大きく分けて2種類あります。
粘板岩を加工したもので、耐久性や耐火性に優れていますが、高価で希少です。日本では見かける機会は少ないですね。
セメントと繊維素材を混ぜて作られたもので、天然スレートよりも安価で軽量になっています。
カラーやデザインのバリエーションが多く、現在日本の住宅で一番使用されている屋根材です。
スレート屋根は、瓦や金属製の屋根材と比べて非常に軽量です。
なので、耐震性が高い、施工がしやすい、リフォームしやすいなどのメリットがあります。
多く使用されている化粧スレート屋根は、天然スレートに比べて安価なものになっています。なのでランニングコストも瓦や金属製の屋根に比べて控えめです。
以上の点から予算を抑えたい方におすすめです。
スレート屋根は、カラーやデザインのバリエーションが豊富です。そのため、建物の見た目に合わせて、お好きなデザインを選ぶことができます。
スレート屋根は、比較的簡単に施工できるため、工期が短く、費用を抑えることができます。
スレート屋根ももちろん、定期的に塗り替えによるメンテナンスが必要になります。
塗り替えの頻度は、塗料の性能や施工によりますが5〜10年程度です。
紫外線や雨風による経年劣化などにより、色褪せやひび割れが発生しやすくなります。
特に塗膜が劣化して防水性が失われ始めることによって、急激な雨水の吸水と乾燥を交互に繰り返すことでひび割れが起きやすくなります。
化粧スレート屋根の塗装工事は以下の手順に沿って行われます。
①足場組立
②高圧洗浄
③養生
④下地調整
⑤下塗り
⑥中塗り＆上塗り
それぞれどのような作業を行っているか、解説します。
高圧洗浄機を使用して、屋根表面に付着した汚れ、苔、カビなどをしっかりと洗い流します。高圧洗浄は、塗料の密着性を向上させるために重要な作業の１つです。洗浄後は、しっかりと乾燥させます。
ヒビ割れや欠けなどの補修を行います。
下塗りをローラーや刷毛で塗布します。下塗りは、中塗りや上塗りの塗料との密着性を高め、仕上げの塗膜を均一に仕上げるために重要です。
中塗りと上塗りをローラーや刷毛で塗布します。中塗りと上塗りは、仕上げとなるため、見た目と機能性を兼ね備えた塗料を使用します。
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