豊中市で施工中の2階建てハイツでは、屋根の塗装作業を進めています。
先日、汚れや苔・弱った塗装を高圧洗浄機で洗い落とし、塗装が密着しやすいよう下地を整えました。
次は塗装工程に入るのですが、この ”カラーベスト” という薄型屋根材だけ、塗装前に必要な工程が一つあります。 (使用する塗料によっては下塗りの次になります。)
それが”タスペーサー”の取付です。

タスペーサーは写真の様に、カラーベストの重なり部分に挿入する部品です。 このまま塗装するので後から取り外したりはしません。
このタスペーサーはどのような役割を持っていると思いますか?
タスペーサーを屋根の重なり部分に挿入すると、屋根材同士にすき間が生まれます。
このすき間がとても重要で、2~3回塗り重ねる塗装工事ですき間が塞がれるのを防ぐ役割をしています。
ではなぜ、すき間が必要なのでしょう。
このカラーベストは90センチ×40センチ、厚み5mmくらいの屋根材で、その面積の半分ずつくらいを重ねながら、屋根に留め付けます。
カラーベストは優れた屋根材ですが、雨の降り方・風向きによっては屋根材の裏側に雨が入ることがあります。(瓦屋根でも同様です。)
裏側に入った雨は、屋根材同士の重なり部分にあるすき間を通って外に排出されるので雨漏れしないような仕組みです。
このすき間が塞がれてしまうと、水分が抜けなくなって雨漏れすることがあるのです。
このタスペーサーが開発される以前は、塗装後、足場を解体する直前に塗料ですき間が潰れたところを、カッターなどで切り(これを”縁切り”といいます)、すき間を確保していました。
しかし、塗装から間もない塗料はまだ柔らかく、カッターで切ってもくっ付いてしまったりしていました。
完全に塗料が硬化するまで1ヵ月も足場を置いておくわけにもいかず、出来る範囲で雨漏れをしないようにするしかありませんでした。

タスペーサーの大きさは43mm×37mmくらい。
これを屋根材1枚当たり2ヶ所、1㎡あたり10個が取付の目安です。
50㎡では500個、100㎡では1000個! 現場によって取付が楽だったり、大変だったりします。

横から見ると少し浮き上がっているのがわかりますか?
上から押しても浮き上がる、ばねの作用があります。 このばねの力ですき間を拡げるんです。
なお、取付が向かない・できない場合もありますので、その際は担当者よりご報告させていただいています。
弊社ではカラーベストの塗り替えにはかならず実施しています。 せっかく費用をかけてきれいにした塗装が原因で雨漏れなんて、目も当てられません。
見積りを比較検討されるときは金額や塗料だけでなく、それ以外の工事内容もよく見て判断するのが大切です。
記事内に記載されている金額は2017年07月13日時点での費用となります。
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