やっておかないと住めなくなる!!
まず、家の寿命というものは基本的には構造体である梁や柱がしっかりと強度を保っていることが条件です。柱や梁に使われている木材の寿命は数百年から数千年程度は、伐採時の強度を保つと言われるほど非常に長持ちする材料です。その耐久性は、すでに日本の歴史的な寺院などが実証してくれています。しかしそんな強靭な木材にも弱点があります。それは・・・
雨漏りと白アリです!!
住宅に使われている木材は外壁と内壁に挟まれて密閉されているので、雨漏りが発生してしまうと内部に閉じ込められた水分によって木が腐ってしまいます。腐った木材は白アリの大好物なので白アリ被害を受けてしまう可能性が高くなります。構造体を雨から守る屋根や外壁などの守る機能が無くなってしまう事は、木造住宅には大変危険なのです。
雨漏れを防ぐにはまずは屋根と外壁の寿命を知ろう
雨漏れを防ぐには、まず屋根と外壁の寿命を知っておこう!
主要な外装材は上記の図のとおり、「屋根・外壁・バルコニー」の3つです。 これは新築から10年以内に雨漏りを起こせば「瑕疵(欠陥)」として売り主に保証を求められる部位です。外装材は非常に強い日差しに晒されていますので、、基本的には定期的に塗装をすることで紫外線から保護され、塗膜による防水効果などにより、部材の延命を図る事がメンテナンスの中心となります。
☆屋根について☆
屋根は雨から家を守る一番の主役と言っても過言ではないでしょう。家を建てる時も上棟といって柱・梁のフレームを一気に組み立てた後、真っ先に造るのは屋根からです。
そんな重要な屋根ですが、家を構成するパーツの中で最も過酷な環境に置かれています。雨も紫外線も降り注いできます。耐久性の高い材質として、和瓦・スレート・金属などが使われています。
右記のイラストの様に、屋根は瓦材などの仕上げ材から万が一雨水が漏れてしまっても、その下のルーフィングと呼ばれる防水シートがブロックし、雨漏りは発生しない二重の防水構造になっています。つまり屋根の寿命は表面に見えている屋根材だけを考えるのではなく、下地のルーフィングに付いても一緒に考えなければなりません。このルーフィングは20年程で劣化し、防水機能を失ってしまいます。かといって、20年過ぎてすぐ雨漏りするのか?という分けではありません。下地のルーフィングは万が一の防水層であって、表面の屋根材が正常に機能していれば雨漏りは発生しません。
屋根材ごとのメンテナンス方法と寿命
和瓦・・・基本的にメンテナンスは不要です。割れやズレなどを定期点検し、瓦の差し替え等部分補修を行います。寿命は瓦そのものの耐久性より、下地のルーフィングの寿命に合わせて、20年から30年で葺き直し、又は葺き替えが必要でしょう。
スレート・・・棟板金を10年~15年程度で交換するのが良いでしょう。スレート本体の塗装は延命というより主に美観の為。割れなどは部分補修をします。寿命は20年から30年で葺き替え。下地が健全なら金属屋根のカバー工法も可能です。
金属・・・トタンは錆に弱く、10年目から5年から8年毎に塗装します。ガルバリウム鋼板は錆に強く15年目から10年毎に塗装すると良いでしょう。寿命はトタンが15年。ガルバリウム鋼板は25年程度で、下地がしっかりしていれば重ね葺きが可能です。
それぞれの屋根材の特徴から言うと「屋根の寿命は30年」と言えそうですね。20年を過ぎた頃から、天井の雨漏り跡に注意し30年を超えるまでには吹き替えると考えた方が良いでしょう。今は下地のルーフィングにも耐久性の高いものが開発されていますので、屋根材と下地材を上手に組み合わせる事で、葺き替え後はより長寿命な屋根にする事が可能です。[あと何年この家に住む??]と考えた時の計画と共に予算に応じて、ルーフィング・屋根材の組合せを慎重にご検討してみてはいかがでしょうか。
次回は ☆外壁について☆ です。
記事内に記載されている金額は2020年11月26日時点での費用となります。
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