ケレン作業
塗料を塗る前に必ずケレン作業という下地処理をします。塗面の汚れ・埃やゴミなど、古くなった塗膜などを綺麗に整えていきます。外壁は年月が経過すると、汚れや異物(ホコリやゴミなど)が付着し、金属部分には錆が出てきます。古くなって劣化した塗膜は、表面がボロボロと剥がれたり膨らんだりします。そういった状態で塗装をすることはできません。ムラなく仕上げる為には、ケレン作業は非常に大事な作業になります。きちんとしとかないと、仕上がりに響くからです。
ケレン作業には種類があります
■1種ケレン
細かい砂や金属片などを使った研磨剤を高い圧力で打ち付けて表面を磨く「ブラスト法」を用います。とにかく大掛かりな作業になる為、道路橋など大きな構造物に対してのみ行われます。
徹底して錆や汚れが落ちるので防食効果は抜群ですが、粉塵が飛び散る、騒音が大きい等周辺への影響が大きいのが難点です。作業を行う時は足場に専用の養生をしっかりと施し、作業者の防護も必要となります。
■2種ケレン
ディスクサンダーなどの動力工具を用いる素地調整をします。錆が発生している面積が30%と錆の状況が深刻な場合、この2種ケレンを用いて錆や旧塗膜を除去して、鋼材面を露出させます。2種ケレンはブラスト法ではなく、ディスクサンダーなどの動力工具や手工具を使って錆や汚れを除去します。職人の手作業で全てを行う2種ケレンは、橋梁など大規模な構造物の場合においては、鋼材面の面積も広く作業に時間がかかり、費用も高くなるので実用的ではないとされています。
■3種ケレン
1種と2種は錆や汚れだけではなく、旧塗膜をすべて取り除くことが前提ですが、3種は旧塗膜のうちしっかり密着しているものを活膜として残し、錆びが発生している面やひび割れたり膨れたりしている旧塗膜を除去します。そうした面がどれくらいの割合であるかの、錆び面積・塗膜以上面積で、3種A,B,Cの3段階で分けて考えます。作業自体は2種と同様に動力工具や手工具を使って、錆びや汚れを除去します。ちなみにひび割れたり膨れたりしている状態の旧塗膜は、死膜などと呼ばれています。
※活膜・・・旧塗膜の全てを除去することなく、一部の旧塗膜をあえて残します。その残す部分を活膜と言います。活膜は密着が十分で上から新しい塗料を塗っても支障のない良いコンディションを保っている部分です。
※死膜・・・ひび割れたり膨れたりと、何らかの異常状態にあり、防錆機能が失われた塗膜の事を指します。錆や汚れ等とともにケレン作業で除去する必要が有る部分です。
■4種ケレン
活膜は基本的に残し、それ以外の錆が発生している面やひび割れたり膨れたりしている旧塗膜を除去します。全体的にダメージが少なくて、錆びも特に見当たらず異常をきたしている塗付面が5%以下のケースで、汚れを落とし軽く目荒らしをすることが主となります。目荒らしとは、塗膜の食いつきをよくするために表面に凸凹を付ける事です。作業自体は、2種3種と同様に動力工具や手工具を使用して行います。
下塗り作業~錆止め~
上塗り作業
上塗り塗料は、日本ペイントのファインパーフェクトトップです。
鉄部塗装完成!!
ファインパーフェクトトップの特長
■ラジカル制御技術
高耐候酸化チタンと光安定剤によるW効果で、耐候性を高める「ラジカル制御」技術により、紫外線に強い1液弱溶剤形シリコングレードを超える強靭な塗膜を形成し、塗りたての美しさを長期間保ちます。
■防藻・防カビ機能
防藻・防カビ機能で、嫌な藻やカビ菌の発生を抑制します。
■ラジカル制御技術
親水化技術により、雨だれ汚染に対してすぐれた効果を発揮します。
■高いレベリング性と美しい艶
粘性調整によりレベリング性(均一に平らになる力)を向上させ美しい艶が得られます。
■作業性
転写強化剤により、下地への付着性(転写性)が強く、塗った時の「グリップ感」「滑りにくさ」が得られます。粘着調整剤により、肉厚感が得られ、「かぶり」が良くなります。
外壁塗装の塗料でご自宅の雰囲気や、存在感。そして耐用年数など色々と考えるところはあります。施主様の大切なご自宅なので、時間をかけて考えて最後には喜んでいただけるような外壁塗装工事になるように心がけています。
こちらの現場は、私が担当しております
記事内に記載されている金額は2021年03月26日時点での費用となります。
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