台風被害での現場調査です。
天候は曇りで、今にも雨が降りそうですが現場調査に伺いました。今回は台風被害にあったお宅の現場調査です。こちらは少し見えにくいかもしれませんが、端の方の雨樋が割れています。その下の外壁の部分もモルタルごと捲れてしまい、中の基礎部分が見えてしまってる状態です。
台風時に飛んできたもので、外壁がへこんでいます。目視でも大きなクラックも確認できますね。これは早急に対処しなければ雨漏りの原因になってしまいます。
屋根の点検もいたしました
瓦屋根は、寿命が長いのですが漆喰部分には寿命があります。
漆喰は、石灰が主成分の建材です。屋根の頂上にある山形の部分にある棟(むね)と瓦の隙間を埋める事で、瓦の下にある葺き土と呼ばれる粘土の層を守っています。漆喰には防水効果に加えて、接着機能がある為、瓦を接着させる役割も果たしています。
漆喰の寿命は約15~20年程度です。20年位経つと、補修が必要な劣化症状が見られるようになります。劣化が進むと地震などの揺れでヒビが入りやすくなります。更に放置してしまうとヒビが進行して剥がれ落ちてしまうと、雨水が浸入してしまう為、早めの補修が必要となります。他にも、漆喰の劣化は棟瓦のずれやゆがみの原因となります。棟瓦は屋根の頂上部にある瓦で瓦屋根の中でも雨水から建物を守る重要な部分になります。棟瓦のズレや歪みは瓦が落下する危険性がある為、注意が必要です。
漆喰の剥がれが見受けられます。こうなってしまっていると雨水が浸入してしまう恐れがある為、早い対応をしたほうが良いでしょう。全体的に漆喰が剥がれてしまい土が見えている状態だと塗り直しをしてもまたすぐに剥がれてしまう可能性もあります。その場合は、棟瓦の取り直しが必要となってきます。棟瓦を一旦取り外し漆喰を詰め直して、取りはずした棟瓦を再び設置していく工事となります。
鬼瓦を固定する漆喰も剥がれてしまっています。
瓦が割れていますね。こちらも飛来物の影響でしょう。
火災保険が使用できるかも・・・・
台風被害という事で、火災保険を使用できます。ただし、加入されている火災保険がどんな内容なのかにもよりますが、加入内容によれば申請できるかもしれません。
瓦の修理で使用できる火災保険は、3つあります。①住宅火災保険 ②住宅総合保険 ③火災共済とあります。
①住宅火災保険・・・火災や落雷の他、風や雪、雹の被害にも使える火災保険です。瓦の修理で費用が支払われる項目は3つあります。
⒈風災➡台風や竜巻といった風による被害に適用できる支払い条件。
⒉雹災➡雹による被害で使える支払い条件。
⒊雪災➡大雪や雪崩といった雪による被害に適用できます。
②住宅総合保険・・・住宅火災保険の適用条件に加えて、飛行機の墜落や自動車の衝突、盗難などにも対応した火災保険です。瓦の補修費用として適応できる項目は、住宅火災保険と同じく風災や雹災、雪災となります。
③火災共済(JA共済など)・・・民間企業が利益を目的として行う火災保険とは違い、火災共済は非営利事業者がお金を集めて支払いに充てています。民間の火災保険との違いは、集めたお金が余った場合戻ってくる事です。掛け金が少ない代わりに、保険金の支払いは少なく瓦の修理をする為に必要な風による損害補償という支払い条件がない場合もあります。火災共済だと瓦の修理費が保険で支払えない恐れがある為、事前に契約内容を確認しておきましょう。
どの保険もそうですが、契約内容がどうなっているかが問題ですので、事前に確認しておくと安心できますので、一度確認してみてはいかがでしょうか。
こちらの現場のお施主様は、火災保険の適用条件でしたので無事火災保険で補修工事をすることが出来ました。
此方の現場は、私が担当しております
記事内に記載されている金額は2021年03月26日時点での費用となります。
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