現状の様子
13年前に屋上の防水工事をされたそうです、前回は塗膜防水で施工していますが13年経過すると地肌が見えます。今の処雨漏りはしていないそうですがいつ雨漏りがしてもおかしくない状態ですね。早急に対処の必要が有ります。
塗膜防水の劣化症状
大きなクラック発見
屋上の目地部分に大きなクラックが発生しています。今にも雨漏りしそうで危険な状態になっています。塗膜防水は7~8年位で劣化が進んできます。今回は10年保証の塩ビシート防水を提案します。
塩ビシート防水
・均一な仕上がりになる
・強い強度、耐久性
・短時間での施工が可能
・建物に負担がかからない
・自己消化性を持っている
・寿命が長い
上記のようなメリットがあります。約15年から20年程の高い耐久性があります。
塩ビシートのデメリットとは、
・形状が複雑箇所には施工できない
・施工後も塩化ビニールの匂いが残る
・外部損傷に弱い
・シートのつなぎ目部分の処理が甘いと漏水の原因に繋がってしまう。
下地が見えてしまっています
塗膜防水層が無くなり元々のコンクリートが見えています。黒く見える所が下地のコンクリートです。最近は防水の材料も改良されていい物が各メーカーから出ていますが主流は塩ビシートです。
クラックの数の多さが目立ちます
あちこちにヒビ割れが目立ちます。今の所雨漏りはしていないそうですが早急な対処をお勧めしました。塩ビシート防水とは簡単に説明すると太陽光に強いゴムシートを屋上全体に貼っていく工法です。
笠木部分
屋上笠木はアルミ板を使用していますが継ぎ目部分のコーキングがヒビ割れしています。笠木部分の下地には防水処理はされていないので雨が侵入すると即雨漏りに繋がります。笠木からの雨漏りも事例が沢山ありますので注意が必要です。
笠木からの雨漏り原因とは
雨漏りをさせないために予防や点検をする事が重要になってきます。
外壁面は
外壁の前面はリブ仕様と言って模様のついたALC板を使っています。この建材の場合目地部分多いので塗料が約20%位沢山消費します。塗料を注文する際には塗布量を多めに考慮する事を忘れないようにしなくてはなりません。
チョーキング現象
前回の塗装から13年経過しています。さすがに手で触ると白い粉がつきますね。これがチョウキング現象というものです。チョーキング現象を起こしている外壁の塗装をする場合は高圧洗浄で丁寧に白い粉を落とさなければ密着が悪くなるので洗浄が大きなポイントになります。
ベランダ部分
ベランダの点検をしています。アルミのテラス屋根が付いていますので直接は雨が当たらないようです。ベランダの一番外部分に大きなクラックが見えます。この部分は雨がよく当たる所ですのでこのまま放置するのは危険です。ベランダの下は室内ではないので部屋に雨水が回る可能性は低いと思いますが雨水の侵入経路はいろんなケースがあるのでベランダも防水をした方が無難な選択になると思います。
シーリング部分
目地のシーリング部分が黒くなっているのがわかると思います。この現象はシーリング材に含まれている可塑剤に汚れを付着する性質がある為です。可塑剤はシーリング材に弾力を持たせるのに必要な物です。痛し痒しの関係ですが最近は改良されてノンブリードシーリング材という商品が主流になっているので目地が黒く汚れるという心配はなくなりました。
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記事内に記載されている金額は2023年10月18日時点での費用となります。
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