こちらが既存のシーリングになります。古くなったシーリング材をすべて撤去して新しくシーリングを充填する工事をおこないます。シーリングが劣化すると、雨漏りや外壁のひび割れに繋がります。建物の寿命を縮まてしまう可能性があります。
シーリングは、紫外線や温度変化の影響を受けます。シーリングが劣化すると以下のような問題が発生する可能性があります。
・雨漏り
シーリングにひび割れができると、雨水が建物内部に侵入します。それが雨漏りの原因となります。
・外壁のひび割れ
雨水が侵入することで、外壁が腐食します。ひび割れが生じる可能性があります。
・断熱性能の低下
シーリングが劣化すると建物の断熱性能が低下します。
・建物の寿命の低下
上記のような問題が複合的に発生すると、建物の寿命が短くなってしまいます。
専用のカッターで古いシーリングを剥がしていきます。
古くなったシーリング材を綺麗に撤去しました。青く見えるのはバックアップ材です。バックアップ材とは、ポリエチレン発泡体の事を言います。シーリングを適切に設置する為のサポート役です。主な目的は、目地の深さ調整です。シーリング材充填の深さを調整し、適切な仕上がりを実現します。次に三面接着の回避です。シーリング材が目地の底に接着しないように二面接着を確保する役割があります。最後に目地底の形成です。目地が深い場合にバックアップ材を付けて、シーリング材の適切な深さを確保します。
コーキングの役割は大きく分けて２つです。
①建物の防水性・気密性を高めること
②外壁の破損を防ぐこと
①建物の防水性・気密性を高める
外壁にも種類があります。たとえば複数枚のサイディング（板状の外壁材）を組み合わせて作る外壁の場合、サイディング同士の間に隙間ができます。このままの状態でスト雨や風が隙間から入りこむのでシーリングを施すことで隙間が埋められて風雨を防げます。防水性や耐候性に優れた外壁用のシーリング材は、建物自体の防水性・気密性を高め風雨などのダメージから家を守ります。
②外壁の破損を防ぐ
素材によりますが、外壁は気温や温度のへんかなどを受けて膨張・伸縮します。サイデイング外壁等複数の板状の建材を組み合わせるタイプの外壁だと、膨張の際に建材同士がぶつかり合い、破損を起こす危険性があります。これを防ぐ方法は建材同士の間に緩衝材のようなものを挟むことです。この緩衝材がシーリングになります。シーリング材は弾力性も備えているため、建材の膨張がもたらす衝撃を吸収し建材を保護することができます。
目地の両側にマスキングテープを貼り外壁に汚れが付かないように保護します。次にプライマーを均一に塗布していきます。プライマーを塗ったら乾燥させます。プライマーを塗布しないと、シーリング材が早期に剥がれたり、亀裂が生じたりする可能性があります。これにより、雨水が侵入して外壁の劣化や室内への漏水の原因になることがあります。
プライマーが乾燥したら、シーリング材を充填していきます。シーリングを充填し均一になるように表面を整えます。こうすることでシーリング材がしっかりと目地に密着し、見た目も美しいです。シーリング材がまだ硬化する前にマスキングテープを慎重に取り除いていきます。
効率的なマスキングテープの取り除き方法です(^^)/
こちらは樋の金具が錆びています。雨どいの金具が錆びるといくつかの問題が発生します。錆が進行してしまうと金具の強度が低下し、雨樋をしっかりと支えられなくなります。また、錆の色が雨樋や外壁に移り見た目が悪くなります。錆だ金具を取り外し、ワイヤーブラシで綺麗にしていきます。
新しい金具を取り付けて、塗装して仕上げていきます。塗装の様子はまた次回までお楽しみ(^^)/
記事内に記載されている金額は2024年09月05日時点での費用となります。
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