
前日の台風の影響で外壁が剥がれてしまいお隣様の家の屋根に落ちてしまったという連絡があり現場に訪問させていただきました。現場は木造モルタル造で3階建てになりますが、お隣様は1階建ての平屋になり被害が大きくならないうちに必要な対処を行わなければなりません。

現場は木造のモルタル造ということで構造としては、
①下地板となる木材のボード→②防水シート→③ラス網→④樹脂モルタル→⑤塗膜
という構造になっていますが、現場を確認してみると想像以上に外壁が剥がれ落ちていました。モルタル、ラス網、防水シートは剥がれ落ちてしまい、木材の下地板まで見えてしまっている状況です。

お客様宅に上がらせていただきお隣の家の状況を確認してみると、剥がれ落ちた外壁がお隣の屋根の上に落下していました。物干し場の屋根をも貫通してしまっているので大変な状況なのが一目でもわかりますね。幸いにもお隣にお住いのお客様は前日は不在でお怪我等はないとの事だったので安心しました。

下地板とモルタル部分の境目部分です。モルタル部分はまだかろうじて落下していない状態ですが放っておくとすぐに落下してしまいそうです。ですが、いまはどうすることもできないのでもどかしいですね。このまま落下しないことを祈るばかりです。


お隣の家のお客様に許可を頂き、屋根の上に登らせていただき屋根の被害状況を確認させていただきました。瓦棒屋根になりますが外壁の落下の衝撃でへこんでしまい穴が開いている状態ですね。このまま放っておくと雨が降った際には水が内部に流れ込んでしまいますので現場調査が終了後に応急処置でこの穴は先にふさいでおきこれ以上被害が大きくならないようにしておきます。

なぜ台風がきてこのような被害になったか原因を考えてみると、おそらくにはなりますがまだ欠落していない外壁の部分を確認してみたところ写真のようなクラックが多々ありましたので長い間降り続いた雨水がこのクラックの隙間から流れ込んでいき、下地とモルタルを剥離させその剥離した隙間のせいで今回の台風の強風によって外壁が欠落したのだと考えられます。
今回はたまたま台風の影響が重なりこのような被害になりましたが遅かれ早かれこのような被害になっていたかとも思われます。台風の通過により落ちる時期が早まったにすぎませんので皆様にも5年、または10年に1回の定期的な外壁診断をおススメさせていただきます。
記事内に記載されている金額は2017年10月23日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、屋根塗装、外壁・屋根塗装、ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。