

濃彩色を使って塗装する場合は慎重に工事計画を立てなくてはなりません。
下地の関係も有りますが工期に余裕をもって計画する必要が有ります。施工中の現場写真ですが上塗りを
2度塗りした所です、オレンジ色がまだらになっています。これではお客様が満足しませんね。
一般常識で考えると濃い色を使うと透けるというイメージが有りませんがこの場合色の彩度が影響します。
色は色相、明度、彩度の3要素から成り立っています。その中の彩度は色のあざやかさを示しています。
同じ色合いでも彩度が高くあざやかな色になると塗装工事の場合下地が透ける確率が高くなりますので
色の選定の際にはメーカーともよく相談してお客様に迷惑が掛からないように工期にも注意する必要が
有ります。約束の工期よりも大きくずれ込むとお客様や周辺の方にも迷惑が掛かる場合があるのでその辺
は余裕をもった工事計画を立てる事が大事です。


外壁に使っているブルーも彩度が高いブルーです。こちらも上塗りを2度塗りしましたがまだ透けている所が
有ります。もう1度塗らないと収まりませんね。この現場はブルーとオレンジを使っていますが珍しく2色とも
彩度が高い色調なので工期が大きく伸びた原因になりました。結果的に入居者の皆さんに迷惑をお掛けする
ことになってしまいました。


3度目の塗りを行っています、隅部分は刷毛塗り、その他はローラーで仕上げて行きます。
彩度の高いオレンジ色はめったに使わないので予想以上の苦戦を強いられましたね。


3度の上塗りで壁、天井がようやく仕上がりました。透ける所も無くなりすっきりと仕上がりました。
建築塗装の業界では様々な高性能の塗料が開発され職人も初めて扱う塗料もあり試行錯誤しながら施工
する場合もあります。熟練職人の勘に頼る場合もあります。塗装現場では多くの場合天候や職人の質により
出来上がりも微妙に変化します。まして各メーカー競って沢山の新製品を出しているので職人の技術が付いて行って
いないのも現実です。だから塗料メーカーの分かりやすい情報提供としっかりした塗装プランを立てる事が
塗装工事を成功させるポイントになるでしょう。


外壁塗装が終了すると足場のある内に最終の点検を行います。塗り忘れや汚れのチエックをしていきます。
3階窓の手摺取り付けビス周りの不具合が見つかりました。ビスがぐらつき危険な状態になっています。
すぐにビスの打ち替えの手配をしました、この場所は足場がないと施工できない所なので今回の塗装工事
が渡りに船と言った所ですね。外壁塗装の現場では今回のように塗装以外の不具合が見つかる場合も
多くあります。外部に関係する不具合はこの際全て解決しておくチャンスです。
記事内に記載されている金額は2017年12月15日時点での費用となります。
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