

高槻市で築17年の木造2階建て住宅の現場調査にお伺いしました。
外壁はリシン吹付仕上げ、屋根はカラーベスト葺きです。
住友林業が施工したそうです。17年間手は入れてないようですが年数から
見ると目立つ劣化もなくしっかりした感じの建物です。これから詳細にわたり
調査に入ります。


リシン吹付仕上げは塗料と珪砂を混ぜて吹き付ける工法で和風建築によく
使われています。昔からの材料で息の長い吹付材の1つです。表面はざらざら
していて埃が付きやすいという欠点があります。
裏面の軒下当たりの外壁に黒い汚れが付着しているのが確認できます。
よく見ると年数相応の汚れや変色が見受けられます。
軒が広いので外壁に風雨が直接あたる度合が少ないので劣化するスピード
が遅くなっている感じがします。
最近の建物は軒の出がほぼ0に近い建物が沢山立っています。
デザインや敷地の関係でそうなっていると思いますが、好いことだとは
思えません。軒は風雨から建物を守り、夏の直射日光を遮り良好な住環境
を維持するのに役立っています。
建物自体の耐久性にも大きな影響を与える軒をもう1度見直す必要が
あるとおもいます。デザイン優先よりも住人本位の気配りが大切です。
ちょっと横道に反れましたがこちらの軒裏も少し劣化し変色している
所も有るので見積の範囲に入れておきます。


屋根はカラーベスト葺きです。阪神大震災以降屋根材としてカラーベストが
もてはやされていますがどうなんでしょう。どんな材料にしても長所、短所が
有ります。そのあたりをよく理解してと使うことです。
カラーベストは軽量で地震の揺れには有効で単価も安く施工できるところが
メリットと言えます。しかし瓦に比べると耐久性は短かく、定期的なメンテナンスが
必要になります。昨今では瓦も土を使わない工法で軽量化をめだしてメーカーも
努力しているそうです。選択肢が広くなっているのはいい事です。
これから住宅の新築や屋根リフォームをお考えの方はいろんな情報を
よく吟味しながら、専門家と相談もしながら、これからのライフスタイルとも
照らし合わせながら検討することが大事です。
こちらのカラーベストも退色が見受けられます。棟板金を止めている釘の
打ち直しと塗装が必要です。


スチール製の雨戸は使い方の頻度で劣化状況が変わってきます。
仕舞ったままの雨戸は変色もしないで劣化も少ないのですがいつも表に
出ている雨戸は劣化のスピードも速く変色しているので塗装が必要です。
こちらのバルコニーはアルミ製の後付け式です。床のデッキ材も経年劣化で黒く
焼けています。直射日光を受けるところは劣化が激しいのでいずれは取り替えの
必要があります。


軒樋の不具合の多くは木の葉や泥によるつまり現象です。
雨降りの日に確認するのが一番分かりやすので年に1回位は点検を
してもらった方がいいです。樋から雨水があふれていないかを外部から
見ればすぐに判断できます。
こちらの軒樋は木の葉や泥の堆積もなく綺麗な状態を保持しているようです。
そして軒樋で大事なことは勾配の問題です、勾配がうまく取れていないと雨水が
常に滞留し樋の腐蝕に繋がるので注意が必要です。
記事内に記載されている金額は2018年02月16日時点での費用となります。
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