

吹田市で9階建てマンションの現場調査を行いました。
外壁の2面はタイル貼りで残り2面はコンクリート打ち放っし仕上げになっています。
築17年になります。今回が初めてのメンテナンス工事になります。
タイルは耐久性の長い外壁材ですが、足場を架設後に打診検査が必要です。
玄関エントランスの天井が雨漏りしています。外壁から侵入しているようです。
足場架設後に原因を特定し雨漏り防止策を検討しなくてはなりません。


♦2面はコンクリート打ち放っし仕上げ
タイル貼りが2面コンクリート打ち放っし仕上げが2面に分かれています。
コーキング跡は以前雨漏りしたので補修したそうです。1階部分なので補修
しやすい状況だったのでよかったです。
コンクリート打ち放っし仕上げは新築時は外観的に高級感がありますが
年数を経過すると汚れが目立ち後々のメンテナンスにコストが掛かるのが
デメリットと言えます。
こちらの建物もコンクリート打ち放っし部分にクラックが沢山入っているのが
確認できます。早急に処置しないと雨漏りに繋がりますので注意が必要です。


賃貸マンションには珍しく中庭が有ります。私のような下世話な人間には、勿体ない
という感覚しか出てきませんが、考え方の違いでしょうか
中庭にも足場が必要になりますのでその分コストも高くつきますがマンション内
に緑があるという事は癒しにもなりいいもんです。
中庭の外壁はタイル、ガラスブロック、コンクリート打ち放っし、と多彩な仕上げ材
が使われているので施工に時間が掛かりそうです。


鉄筋コンクリートの打継目地のシーリング打ち替えが必要です。
シーリング材の耐久性は約10年と言われています。築17年で対応年数
を相当超えているので早急な打ち替えが必要です。
タイルとコンクリートの取り合い部分がかなり劣化して空洞状態になっています。
この部分も樹脂モルタルでの補修が必要です。
コンクリート打ち放っし仕上げは施工が難しいと言われています。
防水の観点から見るとコンクリート打ち放っしは定期的なメンテナンスを
しないと雨漏りの確率が高くなるので注意が必要です。


廊下廻りには採光のためガラスブロックが使われています。
ガラスブロックの周りもシーリングが打ってあるので打ち替えが必要です。
ガラスブロックの割れ部分はないのでシーリングの打ち替えのみで大丈夫です。
ガラスブロックの割れがあると取り替えになりますが部分的に取り替えはやりにくい
ので結構な時間とコストがかかります。


廊下廻りの壁を手で触るとチョウキング現象が確認できます。
小窓部分にはほとんどクラックが入っています。この部分は直接雨が
当たらないのが幸いしています。
廊下にクラックが発生すると入居者が出入りする場所だけに印象が悪く
なります。塗装で処理しなくてはなりません。


廊下床には長尺シートが施工されています。端末はシーリング材で
処理していますがシーリングが劣化し隙間が見えます。
この部分は雨が吹き込みますので下の階への水漏れの可能性があります。
この部分はシーリングの打ち替えになります。


屋根はガルバリウム鋼板で施工しています。手でこするとチョーキング現象
が出ています。屋根は厳しい環境に曝されているので劣化が早く始まります。
ガルバリウム鋼板とはアルミと亜鉛合金を組み合わせた鋼板です。
錆びに強く、耐久性がよいという事で屋根や外壁によく使われています。
一部ではメンテナンスフリーと言われているようですがそれは少しオーバー
トークと言えます。適当な年数でメンテナンスする必要があります。
屋根は普段目視できない場所なので定期的に点検を忘れる事が無いように
注意する必要があります。
記事内に記載されている金額は2018年02月18日時点での費用となります。
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