一般的な戸建住宅の7割が外壁にサイディングを使用していると言われています。サイディングには必ずと言っていいほど、”シーリング”が付随してきます。シーリング、中にはコーキングと呼ばれますが同じ意味です。このシーリングは一体どんな役割を持っているのでしょうか。以前にも軽くお話したかと思いますが塗装工事の次に多いのがシーリング工事ですので再度ご紹介します。

シーリングというのはサイディングボードやALCパネルの外壁材を使用する際にボードとボードをくっつけるクッションのような役割を担う樹脂のことです。つまりは継ぎ目を埋めてくれています。このシーリングには部材の伸縮を緩衝してくれています。ボードは湿気や乾燥でどうしても伸縮します。その時、部材同士を継ぐとどうしても隙間ができてしまうので雨などの水が外壁内に侵入してしまいます。シーリングは接着剤みたいなものなので隙間なくくっつき、ゴムのように柔らかい性質を持った樹脂なので伸び縮みします。ボード自体への影響をも緩和してくれているんですね。
シーリングの充填方法

シーリング材は外壁の膨張と縮小を緩衝させる役割を担っています。つまり、サイディングボードが動くということを前提に充填されているのです。このため、シーリング材はサイディングボードの側面部分だけに接着させ、シーリング材の背面(底面)には接着させないのが基本です。これを二面接着と言います。この場合、背面(底面)にバックアップ材やボンドブレーカーと呼ばれるシーリングにはくっつかないものを挿入し、接着させないようにします。そうすることで外壁が動くと同時にシーリングが上手く伸縮します。
業者の中にはこういった知識を持っておらず、ただ充填させるのみで三面(全方向)に接着させてしまうところもあります。これを三面接着と言いますが、三面に接着してしまうと、背面(底面)も接着されてしまうので、伸縮が制限されてしまうことになります。その結果、高性能なシーリング材であっても、すぐに剥がれて隙間ができてしまったということも起こりうるのです。ちなみに三面接着は外壁が伸び縮みしない前提であれば防水性もあるので使われることもあります。
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