
外壁の撤去作業は両側面の隣地に接近している面からスタートしました。
前回もお話しましたけれども、撤去作業は本来、前回張った方向の最後から順にはがします。
今回は面積も広く、一面全体を撤去してしまうと、一面張り終えるには結構な時間がかかります。
こうなると雨が降った時に塗れてしまい、対処が厳しくなってしまいます。
このため、一面全体ではなく、1階部分程度を撤去してすぐにその面を新規の外壁材で張りあげることとしました。
土台水切、コーナー下地の取付




西面1階部分を撤去した後、張り始め下端の位置を確定し、新規土台水切りを取りつけます。
それと、コーナーキャップの下地とスターターを取付、左右の張り始めを決定します。
そして雨水の水切れと通気の状況を確認し、左下から金属系サイディングを張り始める事になります。



張り始める前に、材料を加工切断するスペースをつくります。今回は場所もお借りできた為、雨除けテントを設置しダンプの荷台を横付けにし加工場を確保しました。加工スペースは、ほぼ理想的です。
寸法を取り、加工をした材料を1枚1枚丁寧に張り上げて進みます。
金属系サイディングは非常に軽く運搬も楽にできることが、施工に於いての最大メリットです。
張り合わせは、2人で水平をあわせながら進んでいきます。
平らな面は、能率も上がり張り進むのはけっこう早いです。もう少しで、西面1階部分を終了できます。


ただ今張り上げ途中ですが、施工前に外壁外部に電気配線が露出されていた所まで来ました。
配線養生の為、外壁内に隠ぺい配線する事と判断しました。
外壁下地に配線のスペースを作って外壁で覆うこととします。
雨や雪、風の影響を受ける事がなくなりました。
ちょっとの手間をかける事で、同じ外壁張替え工事でも施工差が現れる所です。




ここで西面の階段室の連窓の下窓に雨水が侵入しているのが見つかりました。
木の下地が黒ずんでいるのがわかります。
水が流れているところです。
上のハメ殺しサッシにあたった雨が下のひき違いサッシに入ってしまっているようです。
大量に入っているわけではありませんが、、お施主様と対処方法を検討しました。
連窓を切り離す案も考えましたが、既存サッシの防水処理があやういので却下。
西面であり直接雨や雪が吹き付ける面のため、25年前のサッシでは限界があったようです。
このように、雨水浸入も外壁張替えであったから分かる補修箇所です。
ご相談の結果、今後のことを考えて新規の断熱窓に交換することになりました。
明るさは確保したいので、上にはめ殺し窓、下には今まで通りの引き違い窓とし、連窓とはせずに、別々に取り付けることとしました。
内部の加工も最小となるように、寸法を限定してメーカーに注文します。
サッシが届くまで、雨水処理をしてこのまま待つことになります。
これは外壁張替工法であったので現状を確認でき、サッシの取り替えができる事例です。
カバー工法の重ね張り工法では、既存の外壁をはがさないため見つける事が難しくなってしまいます。
予算は少しだけ余計かかりますが、家の寿命のためには必要なメンテナンスです。
下地を確認し、断熱をチェックし雨水の侵入状況を見て、家の外壁を軽くしてあげて地震に強い家に変身させたいものです。
ぜひ、外壁工事はメリットいっぱいの張替工事で行っていただきたいですね。
次回ブログでは、南面、東面の施工について紹介します。
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