10月の台風の際こちらのお宅の瓦が落ちて割れてしまいました。
ご連絡を受け伺うと、棟瓦が1枚がずれ、1枚が無くなっていました。

まずは、棟瓦のズレを整え隙間をコーキングで補修し、瓦が欠損している場所を薄い強力なビニールシートで覆い、強力なテープで止めておきました。
本格的なお直しの為には、同じ棟瓦1枚があれば、済むのですが、残念ながらこちらのお宅の瓦は現在生産終了の「セイスイU」瓦で、在庫も問い合わせをしたところ、見つかりませんでした。
その為、たった1枚の瓦ですが、棟瓦の1列すべてを葺き替え(積み替え)することにしました。
台風被害で部品調達に時間がかかり、雨の影響もあって、工事日程は、今日になってしまいました。
応急処置のシートは見た目は悪かったですが、しっかり丈夫で、1カ月以上経ちましたが、変わりはなく、屋根を守ってくれていました。
葺き替え工事前に、一枚の瓦にヒビが入っていましたので、強力接着剤で補修しました。

既存の棟瓦や漆喰土などをすべて取り除き、きれいに掃除します。

屋根土台に強力棟金具を取り付け、そこに防腐処理を施した木材を棟芯材(垂木とも言う)として固定していきます。
※垂木‥‥棟瓦の下の芯材を垂木とも呼んでいますが、本来の垂木は、瓦の下の木造建築の屋根の骨組みにある木材です。
棟木と呼ばれるてっぺんの木材から軒へ均等な幅で垂れ下がって渡してあるものです。
南蛮漆喰を棟芯材(垂木)に両側からしっかり詰め込みました。
南蛮漆喰には、シリコンと防水材が入っています。

南蛮漆喰詰め終わりました。
上にかぶせる瓦の形にあわせて南蛮漆喰は盛り上げています。

冠瓦を固定します。
1枚1枚の棟瓦と棟芯材を繋げるのに、銅線を用いることが従来からですが、こちらの瓦は専用のビスで止めていきます。
端は、コーキング材で、固定しました。

他の平瓦と同じものではありませんので、色の濃さが違いましが、きれいに棟瓦が並び仕上りました。
記事内に記載されている金額は2018年11月29日時点での費用となります。
街の外壁塗装やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装、
屋根塗装、
外壁・屋根塗装、
ベランダ防水の料金プランはそれぞれのリンクからご確認いただけます。