こちらは八王子市七国の住宅屋上です。
一見、塩ビシートは全面にしっかり施工されているように見えますが、近づいて見ると細部に劣化の兆候が表れていました。
特にシートの継ぎ目（ジョイント）や立ち上がり部分は、風雨や紫外線の影響を受けやすく、剥がれやすくなっています。
点検時に最も目立った劣化がこのジョイント部分の剥がれです。
塩ビシートは熱融着や接着剤で貼り合わせますが、経年劣化や温度差の影響でこのように裂け目ができることがあります。
この状態を放置すると、雨水が内部に侵入し、躯体の腐食や雨漏りの原因となってしまいますので、早めの補修が必要です。
次に確認したのはアンテナの架台部分。
鉄製の金属部は錆びが発生しており、シートの押さえ金具との間に隙間ができていました。
こうした隙間から水が侵入すると、防水層の下部に水が溜まり、やがて雨漏りに繋がります。
押さえ金具部分の劣化も深刻です。
ネジ部分や接続部に錆が進行しており、防水シートの端部がめくれやすくなっていました。
劣化した金具は雨水を呼び込みやすい要因になります。
補修では、錆びた部品の交換やシールの打ち直しを行い、再び密着性を確保しました。
排水口まわりは特に雨漏りリスクが高い場所です。
今回の現場でも、排水金物の周囲にサビとひび割れが見られ、漏水のリスクが高まっていることがわかりました。
適切なシーリング処理や補修部材による囲い直しが必要です。
記事内に記載されている金額は2025年06月07日時点での費用となります。
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