足立区に工場を構えてはや半世紀、ちょうど50年の節目ということでリフォームが計画され、その依頼が街の外壁塗装やさんに舞い込みました。屋根も外壁も大波スレートという昭和レトロ満載の工場です。ある世代の方達には懐かしささえ感じる建物です。私の家の近所にも何十年もその姿を変えずに建ち続けている大波スレートの建物があるので、どことなく親近感を感じます。

お話をお伺いするとリフォームの方向性としては「全体的に綺麗にしたい」にそうです。綺麗にすることは難しくないのですが、問題はその方法と綺麗にした後のことです。何しろ建物の外装が窓とサッシを除けばほぼスレートで、しかも50年経過していますから、アスベストが確実に入っています。


アスベスト入りの外装材は強い
それにしてもアスベスト入りの建材の強さは目を見張るものがあります。湿気が酷くて汚れようが、ボルトが錆びようがお構いなしという感じです。その圧倒的な存在感にはほれぼれしますが、問題はそのアスベストなのです。大波スレートなどのアスベストは空気中に飛散することが少なく、比較的安全とされています。高圧洗浄をせずに汚れを落とし、塗装する方法もあるのですがどれだけ持つかはかなり疑問です。


正解は外装の総張替えなのだが…
正解は間違いなく屋根も壁も剥がしての張り替えでしょう。ただ、その場合、費用はかなりかかります。剥がしたアスベスト入りのスレートの処分費用はもちろんのこと、電気や水道などのライン、換気扇の脱着も必要になります。塗り替えも不可能ではありませんが、そうなると錆びたボルトが問題です。入念に錆落としをしても数年も経てば錆が発生して外壁などを汚してしまうでしょう。ボルトキャップを被せても錆が発生するまでの期間がちょっと長くなるだけです。ボルトとナットを全て交換する方法もありますが、築年数が経過しているだけに後々、建て付けに問題が発生しそうです。何しろ、工場ですので、鉄骨と屋根と壁が建物の全てです。そのうち、屋根と壁の全てを取り替えて、なおかつアスベスト入りのスレートを処分するのですから、現在の価格ですと、新築時の総額を軽く越えてしまうでしょう。いろいろな工法を調査して、最適な提案をしたいと思います。
記事内に記載されている金額は2018年10月18日時点での費用となります。
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